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世界を渡る  作者: 呪樹 滅/ルイン・カーストウッド
序章 辺境の村カルーラ編
2/23

1話 未来の道筋

僕の名前はアズリナ・ラウルバーク、7歳だよ。

みんなは僕のことをラウルバークって呼ぶんだ。


今日もいつもと変わらない日々で朝起きたら井戸まで水を汲みに行って家の大きな壺に入れるんだ。

そしたら僕の仕事はひとまずおわり。

お母さんが朝ごはんを作ってくれてそれを食べたら遊びに行くんだ。


そんな僕の夢はこの村を出てこの世界を見てみたいんだ。

僕の居る村はカルーラっていうんだけど昔は観光名所として栄えてたらしいんだよね。


ここ、山の中腹だから景色が綺麗なんだ。

だけど今は見える範囲の半分くらいが紫色の霧に包まれているんだ。

だから観光客もみんな来なくなっちゃってここにいた人たちも少しずつ別の国に引っ越して行ったんだって。だから僕も他のみんなみたいに大きな国に行ってたくさんの友達を作りたいんだ。

最近、その事をお母さんに話したの。

お母さんは


「ラウルバークが居なくなるのは悲しいけど本気で村を出たいなら魔獣くらいは倒せるようにならないとだよ。魔獣を倒せるようになったら出ていっても大丈夫だよ。あと、紫色の霧には気を付けるんだよ。あそこには魔獣と比べ物にならないくらい強い化け物が居るからね。」


って言ったんだ。

その時の顔は普段のお母さんとは違うくらい怖い顔だったんだ。なんでだろうね。









........................





と、いうわけでかくかくしかじかがありまして、私、アズリナ・ラウルバークは今日も、弓を練習しております!

あの日、お母様が私に魔獣を倒せば村を出ていいと言われましたので現在、絶賛練習中です。

......

やっぱり敬語めんどくさいや。

よっ。俺はラウルバーク。うん。こっちのほうがしっくりくるね。

弓の技量はそこそこあがってな、練習し始めた7歳の頃と比べてはずいぶんと成長したもんだよ。

昔は弓を引くことで全力だったのに今は30m先の的も射抜くことができるんだ。

それでも俺にとっちゃあ魔獣は未知の存在だからな。

こうやって練習するに越したことはないんだ。


さて、今日は村の大討伐と呼ばれる日なんだ。

来るべき冬に備えて村の腕利きの人たちがみんなで魔獣を狩るんだ。俺も今年で15歳になったから参戦できるってもんよ。ここでの俺の目標は魔獣を狩ることさ。今年狩れなかったら来年の大討伐まで旅はお預けだからな。

ってことで狩りに行ってくるぞ。


朗報期待して待っててくれよな。


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