表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
愛の庭と呼ばれる街の物語  作者: 黒うさロボの「ブー」
4/27

*◇ 光散る ◇*


「シェリンの愛庭獣は光になって散った・・・『ヴィジョン』のどこかに?」


「バラバラ?」


「《ええ、多分。光の姿で》」


「その時シェリンが、『ヴィジョン』の中にいたってこと?」


「《そうではありません。剥がされた瞬間、愛庭獣がヴィジョンの中で散ったのです》」

 

「自分の意思で?」


「《はい、おそらく・・・甘いお菓子なんていががです?クッキーやアップルパイなど》」


「「いただく」」


「《今現在シェリン姫は、別宅にて生命維持装置にかけられいます》」


「急がないといけない話なの?」


「《それが・・・ヴィジョンを護るために務めを担っていた彼女にはいい療養だ、と》」


「苦しんだりしてない、ってことだよな?」


「《はい。もちろん。苦しんでおられましたら、急を要すると申します》」


「うんうん、分かった。『ヴィジョン』には誰かいたりするの?」


「《はい、さまざまな種族が混在しております。一番珍しいのが人間かもしれない場所》」


「「・・・なるほど・・・」」


「《ヴィジョンにも色々おりまして、少数派を滅ぼすのに夢中な者が少々おります》」


「そいつらは少数派じゃねぇの?」


「《うーん・・・多分、その輩たちはそれに気づいてないですね》」


 そこに黒うさぎのぬいぐるみが銀盆にお菓子を持ってきた。


「《これかな?》」


「「ありがとう」」


「《いえいえ。お安いご用》」


 案内されたその屋敷の聖堂に似ている空間に、思わずザットと顔を見合わせた。


「《出発の際は必ず、体臭隠しの錠剤をお飲み下さい。人間であるとバレるとまずい》」


 渡された水で錠剤を飲んで、足元の魔方陣が光り出し風を巻き起こす。


 床の模様の発光と不思議な風が静まる頃、アヤナとザットの姿はいなくなっていた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ