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憑依
雲海と別れた三平は教授に導かれるままに修行場に来た。そこは焼け野原の様な場所だった。「昔はここに大きな道場があったが忌々しいファルドットの連中に焼かれてなくなってしまったが人1人鍛えるには十分な場だ。」と教授過去を懐かしむ様に言った。「まず何を教えてもらえるのですか?」と三平が聞くと、教授は「憑依という影獣行使の基礎だよ。影獣鎧を纏うことだ。」と言った。「影獣鎧とは何ですか?」と三平は返した。「雲海の纏っていた蜘蛛の鎧や私の纏う蜂の鎧のように契約した影獣の特徴が反映された鎧で、ただの鎧より圧倒的に性能が良い。御託はいい、とっと鎧を纏え。」と教授は答えた。三平は鎧を纏ったがそれはあの時の様な龍鎧ではなかった。教授に契約した影獣を呼び出す様にアドバイスされたので三平は念じてドラグーナを呼び出した。ドラグーナは「遂に来たのだ。ドラグーナの真の力を行使する時が」と絶叫し三平の纏う鎧が龍鎧に変化した。
その様子を見た教授は「その感覚を忘れるな。今から稽古をつけてやる。」と言いながら鎧を纏った。