転生術式展開!!
今回は少し驚きもあるかもしれませんが、どういうことなのか察して下さい!!
「転生術式」を使うことを決意した彼は軍が実力行使を行う前に、何とかして発動させなければと思い詰めていた。「転生術式」を発動する前に実力行使が行われたら、元も子もないと分かっていた彼は初めの詠唱を始めた、、、
…転生術式展開、、
と彼は詠唱を続ける。他の魔術はほとんど詠唱破棄で充分の威力を出せるまでになっていた彼だがこの「転生術式」は彼のオリジナルがゆえ詠唱破棄など不可能と彼自身が一番分かっていた。
もうじき軍の奴らが来ると「魔力探索」を張り巡らせていた彼は察知し、詠唱が早口になっていく、、、
…あと少し、、あと少しとクロスビー王子が来ないこと祈り続けた。が、クロスビー王子の魔力は何故か薄れていく、、、、
…なんだ?何故魔力が探知出来ない!?何故だ……
その瞬間彼は思いもよらぬ魔術式を目にする、、、
…なんだこの術式は、見たことがない。
天才黒魔術士である彼でさえこの術式が何なのかが分からなかった。しかし、ある一部分の術式から彼は察した。
「黒時魔術」の一つであると、、
この魔法が何なのかは分からないがその答えはすぐに分かった。
ドーーーンと大きな音を立てて、青空からクロスビー王子が飛び込んできた。彼は既に天空で詠唱を終えたのか、こちらに話しかけて来た。
「残念だが、お前の使用する「転生術式」既に調査済みだお前は予め我々軍に目を付けられていた。」
…バカな!?何故だ、、、何故バレていた!?おかしい、、絶対に何かある筈だ。いや、今はそんなことどうでも良い!今は「転生術式」を発動させる事が最優先だ!
などと考えている途中、ようやく最後の一文を読み終えた。どうしてだろうか?クロスビー王子は詠唱の邪魔をするどころか、何も手を出さずただ見ていただけだった。クロスビー王子にかかれば何てこと無い存在のはずである。彼の使用する「黒時魔術」則ち、時を支配する魔術は彼は昔から危険視しており、長年に渡り研究を進めてきたのである、それにも関わらずクロスビー王子は天才黒魔術士である彼の前でこの得体の知れない魔術を使ったのである。クロスビー王子が発動させた術式は既に詠唱まで終えた筈である、だが彼の身に何か起こる気配はなかった。そこが気がかりのまま彼の足元に魔方陣が現れ、彼をドス黒い光が纏っていくそしてクロスビー王子最後に一言。
「あっちの世界で先に待っている…」と、、、、
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