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てんやわんやで異世界転生  作者: いんふぃ
第1章 異世界転生と神様
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てんやわんやなお勧め異世界3

「それでは、御主がこれから行く世界について少し話すとしようかのぉ。では識天使ラシャン、大まかで良いので説明を頼む」


  神様がそう言うと、ひと回り大きな光る球体が紫色に輝きながら嬉しそうに返事をする。


「畏まりました、主人。では僭越ながら、私ラシャンがお客様に説明をさせて頂きます。4番、プロジェクターモード起動」


  ラシャンさん?がそう言うと、残り6つの内の一つが薄い緑色に輝く。


 空中ディスプレイ?学校の黒板程度の大きさになった4番さんに青と白に包まれた惑星が映し出される。


「この世界ではまだ惑星という概念はほとんど知られておりませんので、惑星自体を世界アガルスティアと呼んでいます。」


 光る球体の中心からレーザーポインターの様な光を出して丁寧に教えてくれるラシャンさん。


 黒板の左側に惑星が映し出され右側に説明文が日本語で書かれている。


 軽い質疑応答を交えながら分かった事がこちら。







 アガルスティア


 ・地球の2倍程の大きさ。海7陸3ぐらいの割合らしい。


 ・大きな大陸は3つ程


 ・惑星中央に位置し、陸地面積の30%を占めるヴォートレス大陸


 ・ヴォートレス大陸の西側に位置する龍の様なブラウマウ大陸


 ・ヴォートレス大陸の東側に位置し、やや大きめな島を囲む様に無数の島にて形成されているメダリーナ群島




 アガルスティアの文明レベルに関して


 ・文明レベルは中世ヨーロッパぐらいとの事、但しある要因によって生活基準はかなり高めだそうだ。


 ・言語に関しては共通語と言う大変便利な統一言語があるのだそうだ。


 この点に関しては此方の世界の方が優秀だな。


 地方や大陸ごとの言語もあるらしいが、契約や大事な書類は共通語でないと駄目だという話。


 ・貨幣に関しては大陸ごとに違うとの事。


 銅貨10枚=大銅貨1枚

 大銅貨10枚=銀貨1枚

 銀貨10枚=大銀貨1枚

 大銀貨10枚=金貨1枚


 金貨10枚=魔銀貨1枚

 魔銀貨10枚=白金貨1枚


 一般的には金貨までで対応しそれ以降の貨幣は国家間の取り引きや大商人達での商談に使用される。


 ちなみに銅貨1枚は日本円に換算すると100円前後になる。


 ・移動に関しては馬が主流。


 ごく稀に幻獣などの騎乗が見られるぐらい。


 ・船舶に関しては帆船が主流。


 これもある要因による為。


「ここからは地球には無い事案について説明させて頂きます」


 ラシャンさんはそう言うといつの間にか付けていた眼鏡を光らせ、紫の発光をやや強めた。


 光る球体がどうやって眼鏡を付けているのか激しく気になるがとりあえず話しを聞かないと後で困るからなぁ。


「ではこの世界にある魔素についてお話ししますね」




 余り頭の良くない自分に分かった事は、魔素は物質化が可能なエネルギーといった所であろうか?


 星の生命ともいえる力で、魔法や生命力強化、物質の存在強化など多岐渡る活躍をするらしい。


「ですがその魔素にも一つ問題点があります。それが魔素の淀み。すなわち魔獣化です。」


 ラシャンさんの声が若干悲しげに聞こえるのも無理はないだろう。


 この魔獣化により生まれ出た生き物は、ありとあらゆる生命を奪うために存在するというのだから…


「魔獣化に関しては現在我々も確認中ですが分かっておりません。この星から作られた魔素の量を遥かに超えた魔素が突如として発生するからです。」


  魔獣化する魔素は通常の魔素とは違い、魔獣を生み出す為だけにしか使えないないらしい。


 地球の核廃棄物の様な物なのだろうか?


 とりあえず危険物とだけ覚えておこう。


「因みに魔獣とは別に幻獣や神獣といった生物がいますが、彼らは魔獣とは違い意思疎通が出来る方が多いので充分注意して間違えないようにしてくださいね」


  話によると魔獣はあった瞬間に分かるそうなので魔獣以外には平和的解決を目指すとしよう。


「それではここからはこの世界において重要な力となるスキルについて説明しますね。この世界で生きていく上で大事な事なので分からなければ何でも聞いて下さい!」


  益々、女教師の様になってきたラシャンさんの声と光る球体との違和感が酷くなって仕方がないのだが(これは研修。これは研修)と心に念じながら話を聞くことにする。







 かなりの時間をかけて自分に理解出来た事は纏めるとこういう事になった…疲れたぁ。




 ・ノーマルスキル


 一般的に良く知られ普通の人なら誰もが習得出来るスキル。


 例に挙げると剣術、生活魔術、料理、鍛治、感知など…


 LV1〜LV10まで成長する事が出来る。




 ・レアスキル


 才能や血統により発現されるスキル。スキルによってはLVのないスキルもある。


 例に挙げると鑑定、火魔法、風耐性、索敵、テイム、アイテムボックスなど…




 ・エクストラスキル


 ノーマルスキルやレアスキルを極め、上級職に就いた人のみが発現するスキル。


 例に挙げると魔剣術、炎魔法、魔導錬金、解析、時空魔法、特級料理など…


 LV1〜LV10まで成長する事が出来る。




  ・ユニークスキル


 突出した能力を持つ異能のスキル。


 世界に常に一つしか発現しない為、謎が多い。


 LVは存在しない。




 ・レジェンドスキル


 伝説の英雄や勇者、大賢者などが持っていたとされるスキル。




「ラシャンさん。質問なんですが、ユニークスキルとレジェンドスキルには具体例が無いみたいですがどうしてでしょう?」


  厨二病が再発されそうなスキル欄を見ながらどうしても気になってしまう所を聞いて見る。


 神様の話だと結構なチート?になりそうなものだと感じたのだが…



「レジェンドスキル持ちはほとんどが使徒と呼ばれる人達で、神様から神託を受け、世界中を相手にするような方々なのですが知りたいですか?ユニークスキルについては神様に止められいる為です」




「すいませんでした。絶対に聞きたくなくなったので許してください」


 その場で土下座を躊躇なくする自分。


 ブラック企業待った無しの方々なんぞ、頼まれても会いたく無い。

 

「分かりました♪ もう少しで神様の準備も整いますのでそこで暫くお待ちくださいね?」




 神様自らの準備って…


 怖いような、そしてもうすぐ来る別れの寂しさを感じ取りながら、ピコピコ光るラシャンさんを眺める自分がいた。




























次回にて主人公の旅立ちが始まります。

ちょっとだけ長いかも?

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