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てんやわんやで異世界転生  作者: いんふぃ
第2章 コルカ王国
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てんやわんやな捜索隊

 銀狐亭に戻り、早めの夕食を食べる。


 よく考えたら昼食食べてなかった。


 メニューはポト盛りというポトを茹でてすり潰したものにチーズと香辛料を和えたものである。


 ポテサラだな。


 クルミを砕いたものを入れていて面白い食感だ。


 今日は肉料理にしたのだがメインがコケの照り焼きと言うらしい。


 コケはニワトリのことだな…


 と、思っていたが後で実物を見てビックリする事になる。


 パンとスープは同じだったので割愛。


 今回も大盛りでご馳走さまでした。


 今日は追加で蜂蜜酒とおつまみを注文している。


 生前はあまりお酒に強くなく、ほとんど飲まなかったのだが、流石神造体。ほろ酔い程度で問題ない。


 5杯目に突入だ!

 

「へぇーベルくんも結構飲めるんだね。お姉さんビックリだよ。」


 ツインテにしてるアンさんが追加の蜂蜜酒を持って来てくれた。


 毎日髪型変えるのかな?そんな事を考えながら酒を受け取る。


「普段はそんなに飲みませんよ。ここはお酒も美味しいからついつい飲んでしまうんです」


「そうだよね。ここの料理はどれでも美味しいからね。賄いも絶品なんだよー」


 その場で思い出しているのか意識がトリップしているアンさん。


 そんな表情人前でしちゃいけませんよ。


 お持ち帰りされてしまいます。




 そんな感じで楽しく飲んでいたのだが、突然銀狐亭の扉が勢いよく開けられる。


  「すまん!ベルはいるか?!」


 リデルさんが何か厄介事を持ってきたようです。


 騎士鎧の完全装備に汗塗れだなんて、危険度MAXじゃないですかー。


「リデル。もう少し落ち着きな。後何があったかここでいいな!客に関係あるなら私も聞く権利があるからね」


 ラドナさんが漢前過ぎて恋しちゃいそうな件について。


「済まないラドナ。事は緊急だ。子供達が街を抜け出したまま帰ってこない。探せる『スキル』持ちが少な過ぎる。ベルが探せるスキル持ちなのを思い出して助けてもらいに来た」


 聞いた瞬間、毒無効使用、2階に駆け上がる。「すぐ準備します」と言った後は頭に血が上って準備の事しか考えられない。


 昨日魔獣は討伐したから驚異度は低いはず。


 夜の森なら箱庭で何回も訓練したから大丈夫なはず。【探知】に必要なのはイメージだから何か持ち物さえあれば。


 考えながらも準備をする。


 皮装備一式を身に纏い腰にナイフと【アイテムボックス】からマチェットと水晶の首飾りを取り出し装備。


 ローブ型マントをつけ長弓と矢筒を持つ。


 背負い袋は最低限のものだけで肩に担ぐ。


 階下に降りるとリデルさんの他にも騎士さんが4人ほど来ていた。


「リデルさん。子供達が大切にしている物があれば集めてください。後簡単でもいいからこの周辺の地図が欲しい」


 そう言うと、他の騎士達が「子供のものを探してくる」といって走って行った。


  「地図なら此処にある」


 リデルさんが地図を探しに行こうとした時にガロルさんが地図を机に置いてくれた。


 かなり詳細な地図だ。


「リデルさん。子供達は何処から出て行ったかわかりますか? 」


 流石に昨日来たばかりで土地勘などないから尋ねてみる。


 少しばかり考えてリデルさんはある一点を指差した。


「確かこの辺りが城壁の改修をしていたはずだ」







  少しして騎士さん達が戻って来た。


 手にはおもちゃとか髪飾りを持っている。


「すいませんがそれを此方に」


 そう言うと騎士さん達が集めた物を渡してくれる。


「そんな物でどうするんだ?」


 リデルさん他みんなが困惑気味の中、それらの物と水晶の首飾りを一緒に持ち地図の上で合言葉をとなえる。


「思いの君に光あれ」


 そう呟くと紫色の細い光線がある方向に向かって出る。


「魔導器か ⁈ 」


 そう驚くガロルさんを無視してリデルさんに呼び掛ける。


「あまり長くは持ちません。向かいましょう」


 そう話し掛けると我に返ったリデルさんも真剣な顔をしてこちらに頷き返す。


「分かった。ベルは俺の馬の後ろに乗れ。サルジ、フィナ、ゾハン、バーディはついて来い。ギルベルトは他の騎士に連絡に走れ。向きを忘れるな」


 それからリデルさんを先頭に、大通りから近くの城門を潜り抜け光差す方向に向かう。


 城壁の改修場所は馬で通れないので却下。


 この世界の馬はとても大きく通れないとの事。



 

「まだ持ちそうか?」


 全力で走る為、大声で聞かれる。


 段々と光が薄くなってきているが何とか持ちこたえている。


「まだ持ちます。自分の【探知】にはまだ掛かっていません」


 暗くなる空を見ながら、自分も焦りを感じる。


「隊長。向かっている方向に何かが向かっているのを【索敵】が捉えました。かなりの大物です」


  最悪のタイミングだ!


 焦る頭に良い考えは浮かばない。


 全力で戦う?ステイタス・ボードを擬装しているのがバレてしまう。


 …考えのまとまらないまま子供達のいる方向に走り続ける自分達。







  刻一刻と、選択を迫られる時が迫ろうとしていた。







 















ラピュ◯を思い出し人ととは、いいお酒が飲めそうです。

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