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センセイと歌うたい  作者: 松塚康太
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プロローグ

その日は、雨だった。


昼から降り出した雨は夜になっても止むことを知らず、しとしとと不快な雨が降り続いていた。


夜闇を煌々と照らす明かりが鬱陶しい。飲み屋から聞こえてくる残業明けのサラリーマンたちの笑い声も鬱陶しい。


そんな鬱々とした気持ちで彼は歩いていた。


その時



「ーーーー」



何かギターをかき鳴らしているような音が聞こえた。


僕は都会の喧騒から逃れるようにその6弦が奏でる和音に吸い込まれていた。



「ーーー♪」



その音を奏でていたのは、まだ高校生になったばかりというよな小柄な少女だった。



「誰か名前を呼んで、私の。突然悲しくなるのは何故?」



彼女はそんな歌詞を歌っていたように思う。僕は不思議と共感して、彼女の歌に釘付けになった。その時、僕が訪れてから3曲ほど歌っていたように思う。そのどれもがその小さな体躯から溢れんばかりの孤独を、痛切に、悲哀に、語っていたのだ。そんな彼女の心に触れてしまったような不思議な罪悪感が僕を襲った。


だから僕はその路上演奏が終わってまったとき思わず少女に話しかけてしまった。



それが、センセイと歌うたいの始まりだった。



衝動的に書きました。


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