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観測者λ567913と俺の異世界旅行記  作者: 七氏七
乳児期~少年期
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1-7 風俗

「ジャスチの旦那、そろそろパムにつきそうですね」

「ああ、やっと家に帰って休めるよ」

「旦那は奥方一筋ですしね~、家が待ち遠しいって数日前から顔に出てますよ」

「あはは」


 護衛頭の冒険者であるソブリコと行商人頭であるジャスチは先頭の荷馬車の御者台に座って会話を楽しんでる。


 今回の行商団は荷馬車16台、行商人8名、護衛の冒険者16名の計24名の大所帯である。


 2月上旬に、港湾都市パムから荷を積み込んで内陸の各都市をまわり行商を行い戻ってくるのに約3ヶ月。

 港で取れた魚の干物など保存食を中心に内陸の各都市で売り、各都市の名産品を仕入れ、さらに別の都市で売りさばく。


 道中の危険は魔獣や盗賊の襲撃であるが、まずこの人数の行商団を襲ってくる存在は西端地域では皆無だろう。


 無事に生きて家に帰るまでが行商人の鉄則であり、護衛の人数をケチったりせず無理な行動はしないのが長く商売をやっていくコツである。


「しかし旦那、今回セジルの街の娼館、あそこで娼婦相手に羽を伸ばしてもよかったんじゃないですか?」

「うーん、今回はちょっと控えておこうかと思ってね…」

「旦那抜きの面子で遊んできちゃったもんで、ちょっと心苦しいというか…、前回は一緒に遊んだし、なにかあったんですか?」

「人生いろいろあるんだよ…、まあ次回は一緒に息抜きするってことで」


 苦笑いをしながらジャスチが答えるのを見て、ソブリコがそれとなく察した。


(あの綺麗な奥さんも怖い一面あるんだな~)


 パムからの行商の行程の半ばにある都市、セジルは数多くの奴隷娼館があり歓楽都市として有名。

 性病にきく聖魔石、更には妊娠を抑制する闇魔石を落とす魔獣が頻繁に近辺に出没するために安全に心ゆくまで娼婦と遊べるマジックアイテムの入手が容易なのである。

 他にも各種エロエロなグッズも販売しており、イネスに見つかった本も実はセジルで購入したものである。


(あの本がイネスに見つかったのは本当にヤバかったな…)


 股間の分身に目をやり


(あの日のイネスから受けた仕打ちを思い出すと、まだ他の女性で遊ぶのは厳しいな…)


 と賢者のような目をするジャスチ。


 ジャスチとイネスは幼馴染である。

 自然と寄り添うようになり、イネスが14歳で成人を迎えた際に結婚したのである。

 さらには結婚を期に次男であるジャスチは父の商家から独立、パムに拠点を置くと同時に長男誕生。

 つづくように2年後商売に励んでいると次男も生まれ、先日三男も生まれた。

 とんとん拍子に幸せな家庭を築きあげたのだが、ちょっと調子に乗っていたのかもしれない。


(精霊神様が警告として罰をあたえたのかもしれないな。気を引き締めよう)


 パムの街が見えてくる峠の頂上に差し掛かったあたりでそう思うジャスチであった。



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