表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
観測者λ567913と俺の異世界旅行記  作者: 七氏七
青年期【ヒノクス旅行編】
138/192

5-26 港湾都市トウキ

 竜暦6561年8月9日


 船が大きく揺れたことで、俺は朝6時に目が覚める。

 そのまま操船室に向かって、海の様子を確認する。


「おはよう。ちょっと荒れてきてるのかな」

「はいです」

「うーん」


 外を見ると曇り空で、少し波が高くなっているようだ。


「アミ、雨は降りそうかな?」

「むずむずはしてるです」

「となると、入り江を探すという手もあるけど…」

「タハカを11時に出港したから、もう19時間ほど経ってますね。ベックの話ならもう到着してもおかしくないかなと思ってるんだけど」

「そうなんだよなー」


 3人が悩んでいると、同じく目覚めたサリスが操船室に入ってきた。


「おはよう、サリス」

「三人ともどうしたの?」

「このままトウキを目指すか、入り江に避難するか迷ってるんだよ」

「もうちょっとなら、進んだほうがいいんじゃないかしら」

「じゃあ、進んでみようか、あと1時間してもトウキが見えないようなら、入り江に探して避難しよう」

「私が操船交代するわ」

「まかせたですー」

「オルとアミは船室で休んでいていいわよ」


 サリスがそういうと二人はうなずいて船室に向かった。

 俺はサリスの横で【地図】を使う。


(かなり北上してるな。トウキはそろそろのはずだけど…)


 しばらく進んだところで、サリスが前方に街を見つけた。


「街が見えてきたけど、あれがトウキみたいね」

「そうみたいだ。オルとアミに声をかけてくるよ」

「ええ」


 船室にいくと、オルとアミはまだ寝ていなかったので声をかけて操船室に三人とも集まった。


「やっとトウキです!」

「遠かったね」

「約1ヶ月かけて到着したわね」

「井戸用水魔石をきちんと事前に調達して、各都市の滞在時間を短くすれば、もっと短時間で来れそうだな」

「うん、そうだね」


 サリスがトウキにいる間の小型船の扱いについて聞いてくるので、俺はエワズ海運商会の船大工にメンテナンスを依頼しようと考えているのを伝えた。


「しっかり考えてるのね」

「最新鋭の船だけど、デッキや船体に傷みがないかどうかは確認してもらおうと思ってね」

「それはいいですね。メンテナンスで船を陸に上げておくんですよね?」

「うん、それもお願いしようと思ってるよ」

「でも陸にあげておくんじゃお金がかかるんじゃないの?」

「そこは交渉次第かな。馬車の組み立てもあるからね」


 そんな話をしているとキャビンに雨があたる音がしてきた。


「雨だな…」

「そうね、でも本降りになる前にトウキにつけそうで良かったわ」

「とりあえず、桟橋に係留したら3人は船で待っててくれ。手続きを済ませてくるよ」


 三人がうなずく。

 程なくしてサリスが空いている桟橋に船を寄せたので、俺はレインコートを羽織ってエワズ海運商会の事務所を目指す。


 雨宿りをしていた港湾労働者に事務所を教えてもらうと、俺は事務所を訪れて職員に書類を提出する。

 しばらくして職員が手続きを終えた書類を持ってきた。


「これが上陸許可証になります。あと船はこちらで管理いたしますね」

「ありがとうございます。あと小型船ですけどメンテナンスの依頼は可能でしょうか?」

「契約している船大工へ依頼は可能ですよ」

「馬車の組み立てもあるので、もし宜しければ船大工を紹介していただけないでしょうか」


 そうお願いすると、職員がトウキの街の地図を持ってきて印をつけてくれた。


「ここに契約しているアアヤ船工房の倉庫があります」

「わかりました。あと、よろしければ冒険者ギルドと宿も教えていただけないでしょうか」


 職員が地図に二ヶ所、印をつけてくれた。


「ここがギルドで、こちらが宿ですね。そういえば先ほどの書類で出港予定が2ヶ月以内とありましたが、ずっとトウキにいるんですか?」

「一応予定では、ガイシュ迷宮都市が近ければ行ってみたいと思ってるのですが」

「そうでしたか、そうなると内陸部に移動されるんですね」

「ガイシュ迷宮都市は、かなり遠いのでしょうか?」

「さきほど馬車の組み立てという話がありましたが、馬車だと10日ほどかかりますね。お金がかかってもよいのであれば乗合水車に乗れば3日ほどで着きますよ」


 乗合水車という聞いたことのない単語が出てくる。


「乗合水車とはなんでしょうか?」

「ああ、そういえば来られたばかりなんでしたね、すいません。一昨年トウキで開発された乗り物です。まだ他の都市では普及していないのですね」


 新開発の乗り物ということで一気に俺の興味がそそられた。


「さきほどの話だと馬車より早いようですね」

「ええ、かなり早いですけど、水魔石を燃料に使うので高価な乗り物なんですよ」

「どのような乗り物なんですか?」

「私もそれほど詳しくはないので、もし興味があるようでしたら、開発した工房をお教えしましょうか?」

「お願いします」


 職員が港湾に近い場所に印をつけてくれた。


「ここにサラガナル馬車工房がありますが、ここが乗合水車を開発した工房ですよ」

「なるほど、ありがとうございます」


 俺は職員に丁寧に頭をさげると、事務所をあとにした。


(さっきの話だと馬車の3倍の近く早く移動できるみたいだな…。もしかして乗合水車とは自動車なのか?)


 そんなことを考えながら、俺は雨の降る中を歩いて、みんなの待っている小型船に戻った。

 船室で横になっていた三人に手続きが終わったことを告げる。


「まずは宿屋に移動ね」

「その前に三人に話があるんだけど、いいかな」

「なんです?」

「エワズの事務所でガイシュ迷宮都市の話を聞いたら馬車で10日ほどの場所にあるんだってさ」

「あら、そうなると今回は迷宮都市へ行くのは日程的に無理そうね」


 サリスが残念そうな顔をするが、俺は話を続けた。


「うーん。まだ確認してないんだけど、このトウキで一昨年開発されたばかりの新型の乗り物があるらしいんだよ。それで移動すれば3日で着くって話が出たんだけど」

「「「!」」」


 三人が驚く。


「それってすごいじゃないですか!」

「どんな乗り物です?」

「詳しくは分からなかったんで、宿泊の手続きをして荷物を部屋に置いたら、開発した工房に行こうと思ってるんだ」


 無言で考え込んでいたサリスが口を開く。


「それって購入できないかしら。そんな乗り物が手に入ればアミの村やオルの村への移動も楽になるわ」

「うん。それも確認したいと思ってるよ」


 俺がそういうとアミとオルが目をあわせる。

 その乗り物が自分達にも関係してくることが分かったらしい。


「じゃあ、荷物を持って、まずは宿に行こう。アミとオルは夜通し操船してたから先に宿で休憩だな」

「いえ、僕も新型の乗り物を是非見に行きたいです」

「わたしも行くです!」

「無理しなくても、」


 そこまで話すとオルが口を挟んできた。


「平気ですよ。それよりその乗り物を見てみないと気になって眠れませんし」


 アミもオルの言葉にうなずいている。


「じゃあ、雨が降ってるけど急いで宿に向かおう」


 俺達はレインコートを羽織り荷物を持って下船すると、足早に街の中心部に近い宿に向かい、手続きを済ませて部屋に荷物を運び入れた。

 俺とサリスが宿の入口にいくと、オルとアミが既に待っていた。


「さて乗り物を確認しに工房へ行こう」

「了解」

「はい」

「行くです!」


 大通りを歩いて港湾方向にまた舞い戻り、目当てのサラガナル馬車工房へ向かう。

 教えてもらったサラガナル馬車工房に辿りつくと、そこにはかなり大きな建屋があった。


 俺達は事務所の入口と思われる扉をあけて、中に入るとカウンターの中に一人の中年の男性が座っていた。


「すいません、ここはサラガナル馬車工房で間違いないでしょうか?」

「ああ、そうだよ」

「俺達は、さきほどトウキについたばかりの旅をしている冒険者なんですが、ここで乗合水車と呼ばれる新しい乗り物があるとエワズ海運商会の事務所で耳にしまして」

「ん?海運商会と旅ってことは船でトウキに来たのかい」

「ええ。西端の国ドルドスから着ました」

「ほー、船乗り以外で大陸の反対からくるとは驚いたな。おっと紹介が遅れたが、ここの工房の代表のサラガナルだ。よろしくな」


 サラガナルが挨拶をしてきたので、俺達も挨拶をする。


「ドルドスにある港湾都市パムで活動している冒険者でオーガント・ベックです。ベック冒険出版商会を立ち上げております。」

「ベックの妻のオーガント・サリスです」

「ムイ・ネル・アミです」

「ラタ・ネラ・オルです。宜しくお願いします」


 挨拶が終わるとサラガナルが口を開く。


「冒険出版商会?」

「旅で寄った街や村の様々な情報を旅行記という本にして出版しているんですよ」

「ほー。面白い商売をしてるんだな。その旅でヒノクスに来たって訳か」

「はい」


 俺の言葉にサラガナルは納得した顔を見せた。


「さて君達は乗合水車に興味があるんだったな」

「はい。出来れば購入も考えてます」

「ふむ。購入といっても、乗合水車は馬車と動力車に分かれてるんだが、動力車だけは船に問題なく載せられるだろうけど…」

「それなら組み立て式の馬車を船に積んでますので、動力車だけ購入出来れば問題なさそうですね」

「組み立て式!」


 サラガナルがその言葉に身を乗り出してきた。


「ドルドスの馬車はそこまで発展してるのか!」

「い、いえ、ある工房にオーダーして仕上げてもらった特別製でして」


 俺はサラガナルの食いつきっぷりに圧倒された。


「なるほど、さすがに世間に普及するまで時間がかかるのは一緒か…」

「その言葉ですと、乗合水車もまだ数が少ないということですか?」

「ああ、乗合馬車の組合に2台納入したんだが、なにせ高額なものでな。あとは井戸用水魔石を使用するんでコストがかかるんだよ」


(ここでも井戸用水魔石なのか…)


「もしよろしければ一度、乗合水車を見せていただけませんか?」

「作業場に展示用が1台あるから、それを見せてあげよう」


 サラガナルのあとをついて、俺達が作業場に足を運ぶと、そこには組み立て途中の馬車がたくさん並んでいた。


「この馬車も乗合水車になるんですか?」

「いや、これは普通に馬に引かせる馬車だよ。もともと普通の馬車を作って売る工房だからな」

「なるほど」


 作業場の一角までくると大きなシートで覆っているものがあった。


「ちょっとシートを外すのを手伝ってもらえるかな」

「はい」


 俺達四人はサラガナルと一緒にシートを取り外すと、そこには屋根付き馬車と、ハーネスで繋がれている車輪付きの大きな箱があった。


「これが乗合水車ですか?」

「ああ」

「本来、馬が繋がる場所に大きな箱があるけど、これはなにかしら」

「そいつが馬の代わりに馬車を牽いてくれるマジックアイテムの動力車さ」


 中を見ることが出来ないが、箱の下部から太い車輪が一つ顔を出しているのが見える。

 しかもその太い車輪の外側、地面に設置する箇所にトゲ上の突起が無数についていた。


「井戸用水魔石を利用して水車という名前ということは、水の力で動かすということですよね?」

「川に設置している水車は知ってるだろう」

「はい」

「あれは川を流れる水の力で水車を回して、その力で脱穀をしてるんだが、それの応用さ」

「あの箱の中で水魔石による液体操作で水流を作って車輪を回転させる力を生み出しているんですね」

「そう思って間違いないよ。ただし他にもいろいろな魔石加工技術を組み込んでいるんだが、そこは工房独自の秘匿情報でな、これ以上は説明が出来ないんだ。申し訳ない」


 さすがに技術の核心部分は、簡単に教えてもらえなさそうだ。

 せっかく苦労して開発したのに他の工房に簡単に真似されては溜まったもんじゃないから、そこはしょうがないだろう。

 そうなると、この動力車の箱を分解して調べようとすると、核心部分が壊れるような術式も組み込んでいるだろうなと俺は思った。


 実際パムのロージュ工房でも、そのような術式を高額な商品に組み込んでいるという話をファバキさんが俺は聞いていたからだ。


 ただそうなると故障したときが問題だ。

 簡単に壊れるとなると困る。

 さらに言えば、万が一壊れた場合に修理が出来ないというのも困る。


「この動力車ですが、耐久性はどの程度あるんでしょうか?」

「そうだな。まず動力車だが設計や製作の段階で故障しないように、かなり拘ったから、すぐに故障はしないよ」

「さきほど2台既に納入しているという話がありましたけど、その2台ではどうでしょうか?」

「乗合馬車の組合で稼動させている2台だが、かなり酷使している状況で、まだ故障は発生してないから実績は十分あるよ」

「そうですか。それなら安心ですね」


 故障しにくいという話を聞いて俺はホっとした。


「ただし、車輪は消耗品だから修理か交換が必要になる」


 そういってサラガナルが動力車の横のパネルを外して見せてくれた。

 箱から出た車軸に太い車輪が取りつけられているのが分かる。


「この留め金を外せば、車輪が外せて修理もしくは交換が出来る。この作業はどこの街や村の馬車工房でも出来るはずさ」

「そうなると旅先で車輪に問題が起きても平気ですね」

「うむ。あと動力車に重大な問題が起きた場合でも、馬さえ調達して戻ってこれれば、ハーネス部分を馬に付けて馬車を移動することが出来るんだ」

「いろいろ考えられてるんですね」


 オルがその配慮に感心していた。


「これでおいくらなのかしら?」

「馬車と動力車のセットで金貨15枚さ」

「もし動力車だけ売ってもらう場合はどうでしょうか?」

「そういえば、既に君達は馬車があるんだったな…。そうなると金貨10枚になるが…」


 サラガナルが少し腕を組んで考える。


「なにか問題でも?」

「馬車の方にも軽量化処理などを施しているんで、こちらとしては出来れば一式で売りたいんだ」

「なるほど。動力車だけ売っても馬車が適合しない場合、故障の原因になる可能性があるんですね」

「うむ。ある程度は余裕を持って力が出るようにしているんだがな」

「そうしたら、俺達の馬車が適合するかどうかを一度見てもらったほうが、話が早いですね」

「たしかにそうだな。こちらも組み立て式馬車というのが気になってたしな」


 俺は妙案を思いついた。


「でしたら、ここは馬車工房ですし、俺達の船に積んでいる馬車のパーツを運んできて組み立てていただけませんか?」

「ベック、それってエワズの契約している船大工に頼むって話だったんじゃない?」

「いやサラガナルさんも組み立て式馬車に興味があるようだしね。本職に組み立ててもらうほうが組み立ても早いとおもうんだ。どうでしょう、サラガナルさんさえ良ければお任せしたいのですが」

「それはこちらとしても嬉しいな。組み立てさせてもらえるなら無料で請け負うよ」

「では、お願いします。購入については、組み立て終わってから、また話をしましょう」


 俺がそういうと、サラガナルは作業場にいた従業員5人に指示を出す。

 ほどなくして従業員5人が荷車を準備して戻ってきた。

 早速俺達と従業員5人で船に積んである馬車のパーツを取りに行く。


 作業場を出ると、いつのまにか雨はやんでいた。


 水たまりの出来ている大通りを進んで桟橋にいき、大勢で馬車のパーツ全て荷車に積み込み、馬車工房に戻る。


 工房の作業場に戻るとサラガナルが馬車のパーツを見て驚く。


「ここまで多くのパーツに分解してあるのか…」


 俺はファバキから預かっていた馬車組み立て説明書をサラガナルに渡す。


「これが組み立ての要領を書いた説明書です」


 説明書に、ざっと目を通してさらにサラガナルが驚いた。


「こんなに術式を多く使っているとは…これを作成した工房には途方もない人物がいるようだな…」


 ファバキのことだろう。

 そういえばパラノスの港湾都市バイムの船大工の棟梁のラガタガも、馬車を組み立てて驚いていたなと思い出した。

 他人の評価で、あらためてロージュ工房の凄さを思い知った俺がいた。


「組み立てが終わるのは、いつ頃になりそうですか?」

「明日には組み立て終わるよ」

「では、明日午前中にまたお伺いしますね」

「ああ」


 サラガナルが興奮してうなずく。

 これから、すぐにでも組み立て式馬車に触ってみたいようだった。

 その姿はおもちゃを与えられた子供のようである。


 俺達はサラガナルとその場にいた従業員5人に頭を下げてからサラガナル馬車工房をあとにした。


「良かったの?馬車の組み立てをお願いして」


 サリスが大通りを歩いて宿に戻る途中で俺に尋ねてきた。


「うん。あの馬車にはサラガナルさんの興味をひくマジックアイテムが多いからね。あえてお願いしたんだよ」


 オルが不思議そうに俺に聞いてきた。


「それってどういうことですか?」

「今後の交渉で、商売に繋がるかなって思ってね」

「あの組み立て式馬車の技術をサラガナル馬車工房に売るってことかしら?でもそれだとファバキさんに迷惑がかかるわよ」

「ですです。勝手にやると怒られるです」

「売るんじゃないよ。ベック冒険出版商会を通して、サラガナル馬車工房の動力車の技術とロージュ工房の馬車の技術をお互いに開示しあうのさ」


 俺がそういうと三人が首をかしげる。


「サラガナル馬車工房では、ロージュ工房の技術を取り入れた馬車を製造できれば儲かるよね」

「そうね」

「ロージュ工房でも、サラガナル馬車工房の動力車の技術を取り入れれば儲かるよね」

「うん」

「お金を介して取引するんじゃなくて、お互いの技術の価値で取引するんだよ。結果的にお互いがその技術によって儲かるから損はしないよ。当然お互いに秘匿情報に関する契約はしっかり結ぶ必要があるけどね」


 俺が三人に話したのは、転生前の世界でいうところのクロスライセンス契約というやつである。

 会社同士がお互いの核心技術を相互利用するための契約だ。


 実はベック冒険出版商会を起業した際に、俺の関わったロージュ工房の製品の技術に関して、いくつか既にクロスライセンス契約を結んでいたのだ。

 特に俺は商品を作ったりする予定はなかったのだが、ファバキさんから念の為に結んでおこうという話をしてきたので結んでいた。


 いろいろな思惑がファバキさんにあったのかもしれない。

 世界を巡ることは、未知の技術と出会うということでもあるのだ。


(そうなるとドルドスへの帰り道でバイムに寄ったら、小型船の水流噴射装置の契約を結んでおきたいな…。対価の技術は温度調整機能あたりが良さそうけど…、あとは便器か…。そこはダルガラタさんと相談だな)


 そんなことを思いながら水溜りが目立つ大通りを歩いていると、前を歩くサリスとアミが空を指差していた。

 俺も空を見上げると雲の切れ間から陽の光が漏れて、光の柱がいくつか天から降りてきていた。


(天使の梯子か、明日は良い事がありそうだな)


2015/05/15 会話修正

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ