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鷹という男
土方は殺気を放った
「連れて行くな」
「土方ぁあ」
私は泣きながら土方の後ろに隠れた
私を庇いながら鷹と言うやつに言った
「この女を殺したのはお前か?」
土方が声にトーンを低くして私の母上を見て言った
「いや、違う」
鷹は首を横に振った
「誰が母上を?」
私が鷹に問うとそれは俺の知ってるやつだと言っていた
「つーことは?」
土方が鷹にジリジリと詰め寄った
鷹も刀を抜く
「土方、、、」
私は土方の袖をギュッと掴んだ
カキンっ金属音が部屋中に響いた
何分経ったのだろう
鷹が私を引き戻そうとする
「ちょ」
ーーーーブシュッ
血吹雪が土方と鷹に飛んだのだ
葵が首を抑えて涙を流して
母の近くに倒れた
「の、やろう!」
そこで私は意識が無くなった