誰?!
次の日私は再び試衛館へと
足を運んだのだった同じ年の友達が居なかった
私は宗次郎と会うのが楽しみだった
昨日全然話す機会が無かったから、
今日はたくさん話したいな。
試衛館に着くと見知らぬ門番が三人いた。
名前を聞かれ名前を告げる
私の事を勝太さんが
言ってくれたのだろう
少しして門番は、どうぞーと私に微笑み掛け門を開けてくれたのだ
道場まで行こうとすれば
門の近くに知らない男が通り過ぎた
私は知らない人に急に腕を掴まれた
「てめぇ誰だ?」
ん?私か?
「聞いてない?」
先ほどの門番は知ってたのにコイツ知らないのか?
宗次郎は何処?助けてぇ
「おおトシ!久しぶりに来たのか」
後ろで声が掛かり私は振り返ったら勝太さんだった!
「コイツ誰だ?」
私は指を指された
かっちーん
「おっさん、人に指を指すなぁ」
私も、そいつに指を指す
「俺に指差すんじゃねぇ」
おっさんは声を荒げる
「おっさんが先に指刺したんでしょうが」
「俺は良いんだ」
おっさんは威張る
勝太さんは急いで宗次郎を呼びに行った
「な、この自意識過剰のおっさんっ」
自意識過剰でしかも自覚無しかー
「あ?なんだとー」
「土方さんっ」
宗次郎は走ってやって来た。
慌てて私達を止めに入るが
私とおっさんの言い合いは、まだ続いているのだ
「宗次郎っ聞いてよー!このおっさんがー煩いの」
私が宗次郎に言う
「土方さんは喧嘩早いですよ僕を直ぐに殴r「宗次郎うっせぇ」
おっさんは宗次郎に手でシッシッと手を振った
「おっさんうるさいよーもう」
私はおっさんに言うとまた突っかかれた
「おっさん言うな俺は土方歳三だ」
「歳三のおっさん?私はあお・・・」
「あお?俺はまだ20だ!」
慌ててあおって言ってしまったって20?
「えええ嘘だァ16位に見えた」
私は本当の事を言うと驚いた顔をされた
「はぁ?16だと?」
「え?本当の事だけど?嘘ついてどーすんの?」
そう言うと、土方がフッと笑い私の頭を撫でた
次に驚いたのは私だった
空いた口が、ふさがらなかったのだ
さっきまでの怖い人何処行った?
「初めて言われた」
土方にボソッと言われたけど聞き取れなくって再度聞き返した
「何?」
「20より上に、いつも見られるんだ」
「は?見る目無いね」
そう言うと、土方が笑ってしまった
横で話を聞いてた宗次郎まで笑い転げて居たのだった
宗次郎は土方をジッと見て再び笑ったお腹を抱えて
宗次郎ってば、顔見て笑うの失礼だから
私はつられて笑った
「おっさん呼ばわりすんじゃねーよ」
土方にボソッと言われてしまった
だっていじめたかったから・・・