葵
<後で素振りしてみろ。
見てやる・・・足音2人分聞こえるか?総司と俺だ>
"足音で解るって・・・"
襖が開いた。本当だ総司と土方さん
「あのー土方さん?」
「んだ?」
「道場覗いても良い?」
一応、稽古の様子を見ておきたかった
後で素振りするからね!土方さんに一応許可を。
<良い心掛けだ>
「なぜだ?」
「どんな稽古するかなって?」
「あおには見て居てもつまらねぇと思うが・・・良いだろう総司!連れて行ってやれ」
「はーい」
土方に言われて総司は返事をする
総司は少しばかり教えようと決めて居た。
<この返事・・・不味い>
"え?"
「葵さん少し素振りしてみましょうか」
「お、おい総司!!辞めとけ!あおは無理だ総司が教えるなんざ・・・」
<くそ!総司のやつ!>
「行きましょう!」
葵の手を掴み土方さんの部屋を出た
暫く歩いた時不意に総司が立ち止まった
思いっきり総司の背中に顔をぶつけた
「ぶっ!!!!そ.......じ?」
総司は握った手を見つめている
「葵さんあなた・・・・少し剣を握ってましたか」
いやいや・・・剣握れません
土方さんにも言われるし総司にも
言われるし
「少し兄に剣道を教わ・・・「僕と勝負して下さい葵さん!!!!!」
<おい!総司となんて・・・やられっちまう>
"ひぇえええええええ"
<あお怪我したら、すまねぇ>
"ちょ、ひ、じ"
<総司と久々の稽古だ>
"まさか・・・・・"
<俺がやるんだよ>
「葵さんと稽古楽しみですね!さ 、急ぎましょうか?」