きっと偽物
「ちょーえええええ、こいつが?
嘘つけ!優しい歳三は何処?」
私は、またおっさんを揺らす
「おい、落ち着け!俺が土方歳三だ」
「・・・・・・・」
新撰組って事は、羽織り・・・・
この人着て無い!!!
土方に似てるけど違うかも知れ無い
一瞬考え質問すれば良いなっと名案が浮かぶ。
私は歳三偽物に問いただす
「じゃー本物か確かめる」
「ああ、好きにしろ」
「あなたの生まれは?」
「多摩だが」
土方は怪しいと思いながら答えた。
「あなたはお姉さん、、、えっと確かおのぶさん?」
「ああ」
「じゃー、昔あなたが稽古してた場所は何処?」
「試衛館だが?」
「ちょっとーもう・・・あってるじゃ無い!!!」
頭を抱える私
あ、これはどうだ?
「石田散薬を宗次郎に飲ますなー
あの子は薬ダメなんだからっ」
「ちょ、お前何処まで知ってる?
総司の昔の呼び名も俺の事も随分と詳しいじゃねーか」
「だって試衛館に居たのだよ?三日くらい。
思い出した歳三ってね、梅が好きらしいよ」
懐かしい帰る間際に梅が好きなんだと
歳三が言ってた事を思い出していた
ー俺は梅が好きなんだー
ー俺にはみつ姉が居るー
ー石田散薬は打ち身、擦り傷にも効くー
ー俺の事は歳三で構わねぇー