この人は誰?
「だから言ってるでしょうが・・・
忍び?してないって!!!
こんなとこに入れるなんてなに考えてるの?」
二時間も同じ話を繰り返してる
一体何の為?本気で苛々するなぁ
「あ"ぁ良い加減、忍びと認めろ認めたら出してやると言った筈だ」
「しつこい、おっさんだねぇ!忍びって
そもそもなんだよ・・・おっさんもさー暇なの?」
そろそろ縛られてる手が本気で痛く額には汗が滲んだ
「おっさんじゃねぇ!暇なわけあるかっ」
牢の中の私、牢の外のおっさん
おっさんはキャンキャン吠えている
はぁーッいつまで続くのかな
会いたいのだけど敵なのかなハァー
そもそも、ここ何処?暗いなぁ、、、
「おっさん?もうイイでしょ」
ふわーっと欠伸が出る暗いと眠くなるのよねー私
「眠っ暗くって静かだと眠く・・・フワァおやすみ・・・」
私は手が痛いけど、眠くって目を瞑る
「ちょ、寝んじゃねぇ!てめぇまだ終わちゃいねぇ起きろ!」
おっさんが牢に入って来て私の、身体を何度も揺すられる
おっさんの手暖かいな余計眠くなる
おっさんの声が段々遠くなった
<あお?俺の声聞こえるか?>
私の心の中で声が聞こえた・・・なんで?
"んん?声が聞こえる?"
<あぁそうだ.....こんな事になっちまって、すまねぇ>
"仕方ないよーって土方?なんで声が聞こえるの?"
<お前の中に入らしてもらったんだ>
"そんな事も出来るのーっ!"
<あお....本当すまねぇ、こんな事頼めるのは、あおだけなんだ>