声だけ!?
<んんんん?どうしてです?>
あれ?誰?
「土方さん声聞こえませんか?」
私は慌てる。上には土方さんと私しか居ない筈なのに
「あぁ、俺も聞こえたなぁ・・・」
「・・・・・」
「・・・・気のせいだ」
「ですよねぇー」
<酷く無いですか?僕に会いにきたのでしょ?土方さん?>
「この声、、、、、あいつだなァ」
土方さんが一粒の涙を流し笑った
「ですねっ」
<やっとですか?会いたかったです>
「あのーなんで声だけしか聞こえないの?」
先程から声しか聞こえ無い
<ふふふ、内緒です>
内緒かい!!!!
「あお、今からあっちにお前を連れて行くいいな?」
ちょっとー待って何処によー
<新撰組の屯所ですよ>
試衛館じゃ無いの?
「えーっと・・・」
「何処に飛ばされっか、分からねぇ」
<僕たちを見付けてくださいね>
「どうやって・・・・」
<あ、一つ言い忘れました再会しても
僕達の記憶は試衛館の時からの記憶です>
「ちょーっと!まだ行くとはー」
「あのな、あお、歴史通りに動かさないと・・・
大変な事が起こる」
<此の侭では、ある人が生きたり死んだりします勿論
僕たちも変わってしまう。あなたの力が必要なのです>
「今から飛ばすからな、必ず助けてくれ、あお」
<待ってますからね、葵さん>
ちょちょ私の話聞いてる?
大丈夫なの?一人なの・・・
参考書で見たけど私、危険だよね?
私しか出来無いって?どう言う事?
土方さんが私の頬を触れた
その瞬間ぐにゃりっと変わる
気持ち悪くって私は目を瞑った