バカの常識~「1+1は?」「それってどういう意味ですか?」~
バカとは 知能の働きが鈍いこと、またそのような人、
社会通念としての常識にひどく欠けている人のことを指す
そして今からするお話はそんな常識をはずれた人のお話である。
その者はごく普通の学校を通い、ごく普通の生活を送っている・・・が、
さっきも言ったとおり常識をはずれた者つまりは バカ である。
ある日、彼は担任である教師にいきなり呼び出され言われたことが、
「あまりいいたくないが、一度親と一緒に精神科の病院にいってきなさい。」
といわれ、彼はもちろんのごとく バカ なので通じなかったのだが、
彼は一言、
「はい!!」
と元気よくいい、さっていった。
その教師は元気よく返事をされて逆に何も言えなかった。
そんな彼は両親に見捨てられ、さらには友達に避けられていた。
彼は バカ といっても普通以上の バカ で相手のいってることの少ししか理解できていない。
だがそんな彼でも授業にはまじめに取り組んでいる。が、
理解できたとしてもすぐに忘れてしまう。
これはある意味、天才といえるのだが
彼は前までは居残りをさせられていたが、
教師に意味がないと思われてからは、居残りしようとしても逆に断られるほどだ
彼は質問されてちゃんとした答えを返したことがほとんどない
例えば、
「1+1は?」と質問されて「それってどういう意味ですか?日本語ですか?」といい、
その時からクラスメイトに避けられるようになり、
逆に近づこうとすると走って逃げられる。だが、
彼は避けられているということ自体に気付かず、遊びの感覚で近づこうとする。
そのため彼はさらに避けられるのである。
そしてさらに彼は動物にさえ嫌われている。
野良犬に近づこうとすると、吠えられる というのが普通かもしれないが、
彼は吠えられさえせずに向こうが逃げ去ってしまう。
ある意味、彼は 不幸 な人間と呼ぶにふさわしい人間なのだ。
そんな彼でも必死に生きようと努力しているが、
社会的に否定されている彼は失敗ばかりだ。
けれど絶対にくじけたりはしない。
それが彼なのだから
バカ と言われようがなんと言われようがこれが彼の生き方だ
それだけはだれにも否定はさせない、
それが彼の決意でもあるのだから・・・