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美人ギャングに育てられてたら強くなりすぎた  作者: F.R


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第11話 部活見学

放課後、担任に呼ばれる


 放課後チャイムが鳴り、帰宅する気満々だった俺は、突然背後から呼び止められた。


「遥希、ちょっと職員室へ来い」


 担任の声だ。


(え、俺なんかしたっけ……? いや、5人倒した件はバレてないはず……)


 廊下を歩く間もずっと嫌な汗が背中を伝う。


 職員室のドアを開けると、担任が腕を組んで立っていた。


「おまえ、部活入ってないよな」


「あ、はい……」


「うちは“全員部活加入”が校則だ。なんでもいいから放課後の活動に入れ」


(マジか……!!)


 心の中で叫ぶ。


 部活は興味ある。

 だが――


“体が頑丈すぎる”。

 本気で動くと、どうしても目立ってしまう。


 それに、俺は“普通”がいい。

 目立たない普通の高校生活。


 なのに担任は続ける。


「今日中に見学行って、仮入部決めてこい」


「……了解です」


 完全に逃げ場なし。


 俺は深いため息をつきながら校舎を出た。


部活見学──何も刺さらない


 校舎の外では、すでに運動部が練習を始めていた。


 サッカー部はグラウンドで声を張り上げ、

 野球部は素振りの音が風を切り、

 陸上部は走り込み、

 剣道部の掛け声が体育館から響いてくる。


「……全部強そう」


 この学校は全国レベルの強豪が揃っていると聞いていたが、実際に見ると圧巻だ。


 しかし同時に


(無理。)


 過去を隠しておきたい俺には、運動部は地雷だった。


 文化部を覗いても、どうにも違和感がある。


(囲碁将棋……悪くないけどなんか違う)

(文芸……落ち着きすぎてる)

(美術……絵心皆無だし)

(吹奏楽……絶対音痴)


 どこも決め手に欠ける。


(困った……普通って難しい……)


 ぼんやり歩いていると、夕日の差し込む校舎脇の道に出た。


 そこは人通りが少なく、少し薄暗い。


「はぁ……どーすっかな……」


 ため息をつきながら前を見ずに歩いた、その瞬間。


 ガンッ!!!


「うわっ!」


「きゃっ!!」


 強くぶつかって、俺は思わず尻餅をついた。


 相手も転んでいる。


 見た目の軽い衝撃だった。


 半袖、半ズボン。


 スポーツバッグ。


 どう見ても部活に向かう途中の女子。


「ご、ごめん! 前見てなくて!」


「いや俺が悪い、ごめん!」


 俺は手を伸ばして彼女を起こそうとした。


 そして、その顔を見た瞬間――


 


時が止まった。


 


真っ赤なショートヘア。

くるんとした毛先。

ぱっちりとした二重。

なのにどこか野性的な、狐みたいな鋭さもある。


(茜……?)


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