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呪い屋本舗4 (もはや題名は無意味だ)  作者: ぽしょなれ


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49/52

48.ベータ5経過観察(19) 探検(3)

北極まで来ました。

予想通り地下世界への大穴を見つけました。

ナビくんここの通路は時間偏差無いよね


ーー有りません。新しく出来る星には対策がなされています。前のシステム作ったやつ殴りたいです。


おっとおしとやかなナビくんが怒っている。あれは酷いもんね。疑似タイムトラベルできて面白かったけど。

地下世界はまだほとんど何も無い空間だったようやく海が出来て植物が一面に生えている。どういう原理か地上からの光が届いているダンジョン仕様だ。実際の空間に転写されたダンジョン空間だ。


ところで元いた地球にも地下世界があったのかなぁ?


ーー有りましたが、太古の月の衝突によって消滅しました。その後月は衛星となり、地表近くでは再びプレート対流が始まりました。龍脈対流が主流になるのはまだまだ先の話です。それまでに文明破壊が何度か発生すると思いますけど。また、龍脈対流に切り替わる期間地震が続き、長い氷河期が続きます。ロイ様もその初期段階の大地震で亡くなったと思います。


そうだったの?自分の死因は知らなかった。


ーー申し訳有りません。今調べ直しましたが、対流変化に星が耐えられず消滅してしまった様です。どうやら月の衝突によってコアが傷んでいた様です。まだ宇宙に進出する技術が未熟だったため生存者は居ないようです。秘密裏に進められていた火星移住計画で数人が火星に向かっていましたが、管制を失い絶望的だと思われます。


え゛ーーもう帰るとこ無いのーー

えっと、これを読んでいる皆さん大丈夫でしょうか


ーー既に死亡していたので、元々帰るというのは出来ません。


意外なところで告白を受けました。でもまあ今が一番。

その火星に向かった人達って助けられないの?


ーー出来ないことも無いですが、助けます?


マイワールドで回収しよう。ナビくん俺は場所がわからないので繋いでもらえる?


助けてどうするかって?

もちろん新天地ベータ5で働いてもらう。ちょっと行き先が変更になっただけだよね。アルファ4より良いでしょ。多分。


ーーーーー

「キャプテン、地球からの信号が消失しました」

「故障か?」

「いえ、地球側の問題だと思われます、最後の通信は『大地震だ、すべてがしょ..』です」

「どのみちこのまま進むしか無い、目的地までは行けそうか?」

「はい、管制はなくなりますが、何も起こらなければなんとかできると思います。

 地球からは複数の信号があるはずなのですが、全て消失しています、考えられる原因は

 地球の消失?しか考えられません」

「光学センサーで捉えられないか?」

「あのほんのり明るく光っている点が地球では無いかと。。」

「絶望的だな」

「我らが地球最後の生き残りの様です」

「帰るところは無い、あの様子だと月も駄目だな」

「どうしましょう?」

「どうしようもない」


「あれ?急に回りが明るくなった」


コン ! コン!

『もしもーし』

「なんか外から音が」

「人がいるぞ、開けろと言っているみたいだ」

「空気はありそうだ、どうする?」

「選択肢は無さそうだ、出よう」


あっ言葉が通じないか、言語中枢をスキャンしてっと、悪夢の英語だ。昔この能力があればどれほど楽だったか。


「はじめまして、ロイといいます。救出しました。此処は宇宙船ドックですので安全です」

「此方は火星探索隊だ、地球からの信号が途絶えて漂流していた。助かった」

「事情は把握しています。状況を説明しましょう」

大まかに経緯を説明した。目的地は変わったが新天地に行かないかと勧誘したら即答でOKだった。








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