39.ベータ5経過観察(10)
無事に精霊国を建国できたし、
取り込んだ貴族もクーデターが成功して建国できた。
建国の財源も確保できた。
リーダーの3人は俺と行動をともにして学びたいそうだ。
貴族の回し者の教師には彼らの世話係になってもらい、この星での教育を担当してもらうために同行を許可した。この教師、魔法に関しては元々適正があった様だ、一緒に学んでもらおう。
眷属化を希望されたので承諾した、名前はフォース、魔法適性は火・水・土・風の4属性、フォースだからね
彼らには、アルファ星系や破滅の新天地も見てもらおう。
どの様な国造りをするのか参考になれば良いな。
とりあえず彼らを連れて辺境伯邸に戻った。
彼らにはとりあえず魔人国の魔法学園に転入生として入ってもらうことにした。俺、魔法教えられないから。丸投げだ。
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「やばいぞ、この国、すっげー」
「主は、こんな文明レベルを望んでいるのかしら?」
「いや、これは1年や2年では無理だろ」
「大丈夫かしら、私達」
文明レベルのギャップに驚愕。
主の母艦は謎過ぎて理解する気も起きなかったが、普通の人々が暮らす街中の生活レベルが違いすぎることに困惑した。
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「「「主〜、私達大丈夫?」」」
「大丈夫だよ、同じことをしろとは言わないよ。参考にするだけでいいさ、
この国はかなり進んでる方だからね。
後発の国ほど新しいものを取り入れやすいけど、人がついて来れないと意味がないから
徐々に発展させれば良いのさ
まずは基本として、食料自給自足・産業経済発展・資源開発・人材開発
これらがしっかりしていないと
そして、安全、衛生
」
「「「頑張りまーす」」」
「次は、破滅の新天地を見学に行くか」
実はどんな状況かあまり詳しく見てないんだよね。見たらなんかやりたくなっちゃうし。
皇帝なのにねえ。
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やってきました。破滅の新天地。
まずは新天地のアルファ4、次に新天地のベータ5に行くかな
ここのアルファ4は最近来たのであまり変わっていないと思うけど、
「ガロイ居る?」
「おう、よく来たな、この人たちは?」
「ベータ5の住人だよ、我々と似たような境遇だ、2000年後には星が崩壊するらしいので新天地移住計画のための見学だ」
「そうか、まああまり良くない例として参考にしてくれ」
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「あっ、主の星にあるアルファ・フォーと同じ都市だね」
「ちょっと作ってみたくなって作ってあげた。君たちはどうする?
ここは10万人規模の都市で設計したんだ。
移住者は90万人もいたから、他の地域はまだテントぐらしじゃないかな?
ベータ5ではもっと人が少ないだろうから、また違った形が良いかもしれないね
それに移住するとき人口がどうなっているかわからないし」
これだけ科学が発達していても移住がいかに大変だったかを話してあげた。
「もっと早く移住するのは可能でしょうか?」
「可能だけど、準備しておかないと大変だよ、人材も必要だし、それなりの物資も必要だしね」
「そうですね。50〜100年ぐらいで計画したいです
人口が多くなってからだと大変そうなので」
「そうしてくれると支援する側としても助かる。
移住計画書ロードマップを作ったらどうかな」
地球でのノアの方舟の話をしてあげたら
いつの間にプラン名が『ロイの方舟』計画になっていた




