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03.来訪者の再来(2) 邪神様に相談してみよう

皇帝との会合がもたれた。

そして現状を語る。

「無事目覚められてめでたいことだ。

 これで頼もしい相談相手が復帰した。」

「ありがとうございます。概要は聞いていますが、詳しい情報をお願いします」

「ああ、以前我々を支配下に置こうとしたアルファ4と呼ばれる世界からまた来訪者が来た。

 前回はお前が撃退してくれて事なきを得たたな。

 あっ、まあ彼らにしては不幸な出来事だったろうがな、

 ただ今回は状況が少し違うらしい。

 やつらの星が崩壊したそうだ、難民を受け入れて欲しいという申し出だ」

「厚かましいですね、この星を見捨てて逃げたくせに。

 それで、崩壊の原因は?」

「恐らく、技術開発の失敗からくるものではないかという事だがよくわからん」

「怪しいですね」

「そうじゃ、それで相談したいのだが

 どう対処したものか」

「彼らの人数は?」

「約100万人との事だ」

総人口の1%未満か、ほとんど脱出出来なかったと言うことか。宇宙船の数も限られるし仕方がなかったんだろうな。それでも

「受け入れは無理ですね」

「そうじゃな」

「住む場所はあるかもしれませんが、資源的・経済的には不可能かと」

「それは理解しておる。

 だが、受け入れなければ彼らは行くところがなくて放浪する事になり、物資が枯渇し絶滅する

 もしくは、強制的に降り立ってトラブルを撒き散らす。

 撃退するのも人道的に心が痛む」

「それは、人民を人質に交渉、いや、恐喝されているという事ですね」

「確かに」

「それとは別に懸念事項もあります。この星では自然環境重視で精霊とともに発展していく事を目指しています。俺が見た所、彼らにその概念は無い様です。

 そのまま彼らを受け入れれば、5000年前の悲劇が再来するでしょう」

「それで決断を迷っている。ロイ殿はどうすれば良いと考える?」

「そうですね。

 受け入れて共に破滅か?受け入れずに争い虐殺か?

 迷う時というのは、別にもっと良い方法があるという場合が多いです。

 第三の選択肢を検討してみます。」

「頼む、だがあまり猶予がない」

「彼らと次に会合するときは同席させて下さい」

「3日後だ」

「あまり時間がないですね、では調べたいことがあるので失礼します」


ーーーーー

困ったな。まず邪神様に相談しよう。

困った時の邪神頼みだ。

「邪神様ーーー」

『おう、久しぶりだな』

ちょっと神界で修行していまして

『そうか、つまらん所だったろ。

 それで?』

実は、アルファ4と呼んでいる、この星系の4番惑星なんですが、先日崩壊したそうで

『そうじゃな、星のコアを直接操作しようとして失敗したようじゃな、バカだな』

そんな事してたのか。まあもう崩壊したのでどうしようもないけど。

それでこの星に戻りたいらしいんだけど、どうするか決めかねていて

『なるほどなぁ、でも受け入れるにしても許容範囲を超えとるじゃろ』

そうなんですよね。

拒否して戦争しても勝てるんですが、大虐殺は望んでいないんです。

それで、彼らを別の星に移住させてはどうかと思うんですけど、良いところ知りません?

『やつらは5000年前の悪しき考えを持ち続けた種族じゃからな

 既に生命のある所では問題あるじゃろうな』

そうだ、ベータ5はどうかなともちょっと考えたけど、迷惑だろうと思ってやめたんだ。

『儂は全滅させたいがな』

そうだよね、害虫みたいなものだからね。

わかりました、他を当たってみます。

『すまんな、これは協力できん。

 お前たちを守るためなら協力は惜しまんがな。』

彼らのために意に反する事を無理にお願いする気にはなれないな。


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