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呪い屋本舗4 (もはや題名は無意味だ)  作者: ぽしょなれ


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31/52

30.ベータ5経過観察(1) 孤児院

ベータ5は、住人とコンタクトを取っていないので、取り合えず面識のある精霊に会いに行く。

あれからどんな具合?

〈おう、穢れは殆どなくなった自然も回復してきた〉

人間社会はどうなった?

〈あれから戦争になって資源は減ったが、人もそれ以上に多く減ったので自然破壊は少なくなった

 人の住む環境としては悪くなったようだがな〉

精霊の森は結界で守っているので大丈夫だ、住人にとっては大変だろうけどね、目の前に欲しいものがあるのに入れないんだから。ちなみに『悪魔の仕業』と言われているらしい。

自分たちの領域でやりくりすれば充分に文明を発展していけるはずの領域は確保しているが、自然を破壊することしか考えていないようだ。これでは結界を開放できないな。結界がある状態で自然が保たれる様になるまではそのままだな。それで滅んでしまうならそれでいい。

ヒントだけでも置いておいてやろうか、結界の要所々々に碑を建てておいた。

『精霊の森を汚すものは入れない。自らの地でそれを証明しろ』

ヒントではなく回答か。


突然現れた碑文に人々は

「どうしろと言うんだ」ーーーー自分で考えろ

「もうあそこしか残っていない」ーーーー自分たちの領域があるだろう

「おお神よ」ーーーー他力本願もいい加減にしろ

「この悪魔め」ーーーーー精霊たちにとってはお前らが悪魔だ

「みんな支配者が悪いんだ」ーーーーそうだね潰したら?

「死ねというのか」ーーーーーちゃんと生きろと言っている

「地下から行けないかな」ーーーーやばい、地下10mから地下100mまで結界を拡張した。

                もちろん水脈などが止まらないように網目状だ


碑文を拝んでいるものや、碑文の周りに鏡を置いて「いかがでしょう」とか言っているやつ。

碑文に呪文を唱えるもの。碑文の前で踊りを披露するもの。碑文の前で宴を開くもの。碑文を盗もうとしているもの。碑文を壊そうとしているもの。動物の着包みを着て入ろうとするもの。

様々な試みをしている。しかもその全てが無意味。

どうやらまともな奴は居ないようだ。

『いい加減にしろ、まともになって頑張れ』と、碑文に追加しておいた。


そこに小さな女の子がひょいと結界の中に入っていく。

一同愕然。

実は影響力の無いものは入れるのだ。

あっという間にその少女は聖女に認定され人々の希望となった。

ところが周りのものに毒されてしまい入れなくなってしまった。

人々は希望を失い精霊の森への侵入は諦めた。


ところが子供だけを結界内に入れて居なくなる、そう、捨て子するものが出だした。

結界から出てきたものは助けられたり餓死したりしたが、結界内に残ったものは精霊や妖精によって守られてきた。

精霊になにか出来ることはないか聞いた時

〈孤児院が欲しい〉

と言われたのにびっくりした。

いままで妖精に面倒を見てもらったが、人数が増えてきて雨風を凌ぐことが難しくなってきた様だ。

仕方がないので、女神教教会セットをぽんって作ってあげた

教会と孤児院は出来たが世話をするものが居ない。

特定業務用のホムンクルスを置いたので、掃除洗濯などの定型作業は出来る様になったが、やはり人が教育しないといけないよね。


街に返すわけにもいかないので、人を雇う事にした。

商業ギルドがあったので求人を行ってもらった。

力仕事はホムンクルスが行うので男性は必要ない。

『条件  : 女性、20〜40歳、住み込み出来る者、私物の持ち込み持ち出し不可、一般教養のある者

       衣食住は雇い主持ち

 募集人員: 教員3名

 報酬  : 食料(果実)の現物支給

 勤め先 : 精霊の森の孤児院

 求人主 : 神』

報酬に払うお金は持っていないので精霊の里で採取可能な果物にした。誰か来てくれるかな?


ギルド員にふざけるなと怒られたが、簡易嘘発見器みたいのがあって、信じてもらえた。

しかし、衛兵に囲まれてしまった。犯人扱いだ。

相手にするのは面倒なだけなので「また来る」と言い残してトンズラした。

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