23.星の破壊者
搭乗者は10名、食料と水が大量に積み込まれていた
リーダー格の捕虜を尋問室へ
「やあ、遊びに付き合ってくれてありがとう」
「ふざけているのか?」
「いや、真面目に遊んだ」
「こちらは最新鋭駆逐艦だったんだぞ」
「うん、こちらは『宇宙戦艦◯◯◯ぉーー』」
歌いながら答えると
「ん、お前は転生者か?」
この曲がわかると言うことはこいつも日本の転生者?
「なるほど、同郷の者の様だまあそれはいいとして、なぜ逃亡した?」
「あいつらが、あんな実験を命令するからいけないんだ」
「ふぅーん、やったのはお前か」
「おれのせいじゃない」
「実行犯であることには変わりないさ」
「そうだとしたらどうする気だ」
「さて、俺には恨みはない、あんまりね
俺は惑星崩壊の原因を知りたいだけさ」
「星のコアにアクセスしようとしたのさ。
そしてコントロールして色々な資源を得る予定だった」
「やっぱりね。星のコアなんて簡単に制御できるわけ無いでしょ」
「侵略戦争に失敗さえしなければこんな事は不要だったのに
資源を奪えればこんな無理に開発を進めなくても良かったのに」
あれぇ、おれが侵略戦争に勝っちゃったせい?
そうか、沢山押収しちゃったからなぁ
「バウンティハンター・ロイめ」
俺ぇ?
原因は俺でした
違う、侵略戦争が悪いんだよね。
「侵略戦争が悪いんだろ」
「そうだけど、違う。俺が作った全てを奪いやがって」
あっ、やっぱり俺、恨まれているんだ。
戦艦作ったのもこいつ?
じゃあ敵なの?
ここはとりあえず単なる自滅って事で記憶に収めておこう
うん、それがいい
「ところでこんなところまで逃げてきてこのあとどうする気だったんだ?」
「崩壊に関わっていたことは知られてしまっているから、ただでは済まないと思ってただ逃げただけだ。
それにこの星の惑星のどれかに我々の星に近い環境があるとは分かっていたからな。実際にはどうなのかわからんが」
「たった10人で?」
「そうだな、無理だな。
勝手に呼び出しておいて、
みんな無理なことばかり俺に押し付けて
はぁ〜、気が楽になった、好きにしろ」
「頭を冷やすんだな」
捨て台詞を発し、奴を牢屋に放り込んでブリッジに戻る
もう合わないでおこう、あとはガロイに任せよう。
それがいい
「アルファ4に帰るぞ」
「あのー」
「なんだレッカ」
「もう少しアルファ5を観察したいんですがぁー」
「じゃあもう一日だけな、また来れるさ」
「ありがとうございます」




