12.難民キャンプ(1) アルファ3サイド
応急的にやらなければならないことはなんとか完了した。
・難民キャンプの開設
・難民の上陸
・アルファ・フォーの街の区画
・女神教教会の建立
・城壁の設置
・農地開拓
次は
・主要な建物の建設(商工業施設)
・住宅の建設
段階的に城壁内に仮設住宅を建てる事も考えたが、一気に住宅建設する事にした。何度も面倒だからだ。
ただし、集合住宅だ。1棟100家族向けを800棟
1棟だけ簡易的な家具を含めて創造し作り込んで、あとはコピーで量産という方法で建設した。同じものをたくさん作るのはあまり手間と力を消費しない。それでも1日10棟が限界で、80日かかった。
難民達には、自警団を作らせて治安維持を図った。法律はこの帝国の法律に準ずるものとした。
刑務所は無く拘留所のみ、軽犯罪者は刑務所村送り。重犯罪者は帝都刑務所送りとなる。
また、アルファ4との細かな言語の違い、文化の違いなどからトラブルが起きない様に、全員に教育を実施する事にした。
教育を拒否するものは、街への出入りも拒否した。
そういう反抗する人たちも少なからず居る様だ、即、勾留所行き。
もちろんキャンプから逃避した者も同じだ、即、勾留所行き。
後で纏めてこっそり新天地送りにする、本当の刑務所送りにはならない明確な犯罪では無いからね。
不適合者として強制送還だ。
そうだ、普通の犯罪者にも重罪者は『新天地送りの刑』って選択肢も良い考えだ。新設しよう。
流刑の星。ん?新天地の星の名前聞いてないな。まさかアルファ4じゃ無いよね。
ーーアルファ4です。まだ下船も出来ていませんが、名前だけは決まったそうです。
ナビくん聞いてたの?
ナビくん、また、何か分かったら教えてね
ーー了解です。現在でも少ないシャトルを駆使して惑星に移植中です。幸い現地で燃料を製造する事が出来そうです。それでも半年はかかるでしょう。
待ちきれずに、難民船で海上に不時着を試みる者も居ますが、その9割は失敗して墜落しています。
恐らく無事に地上にたどり着けるものは50%ほどと推定します。
そうか、新天地送りの実刑者を送り届けるついでに少し手を貸そうかな。
手助けはしなつもりだったけど、自分でも苦労しているから変に大変さが分かってしまう。
不適合者は、努力して順応して街に残るか、新天地送りかの2択である。
この街に順応できない様な者が果たして新天地でやっていけるのかは疑問だが。
後から強制的に新天地送りにされた者は、先行した者たちに処遇は任せるが、恐らく犯罪奴隷だろう。「この野郎、なんの苦も無くのうのうと生きて来やがって、ここで死ぬまで働け」という感じだろうな。




