6.日常系エッセイ(過去作は検索除外しているのでこちらから)
ダイソーの夏、日本の夏。――ダイソースポットクーラーを作ったノダ!
ネタでダイソースポットクーラーを作ったのですが。これが、思いのほかいい感じだったのですよ!
まあ、ダイソー以外の部品も使ってるので、正確にはダイソースポットクーラーとは言えない代物なんですけどね(笑)
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わたくし、そろそろ築25年になる3LDKな分譲マンションに、母親と二人で住んでいます。南側にあわせて十四畳ぐらいのリビングダイニング、隣接した六畳の和室、少し離れた北側に五畳前後の洋室が二部屋と、そんな感じの間取りです。
リビングダイニングが生活の場で、洋室はそれぞれの寝室。まあ、私の寝室はPCとかゲーム機とかも置いてあるし、在宅勤務のときはここに閉じこもって仕事をしているので、寝室というよりは自室ですが。あと、余った六畳の和室はVRのプレイルーム兼お客さん用の寝室と、そんな感じで使っています。
――で、実は我が家でエアコンが付いているのは、リビングダイニングと自分の部屋だけだったりするのです。
いや、以前は、親の寝室にもちゃんとエアコンは付いてたのですよ。古くなって買い替えようとしたところで、素直に取り付けられるエアコンが無いという事態に陥っただけで。……何だそれという感じですが、火災警報器が意味不明なほど壁に近い場所に取り付けられていてですね。引っ越してきた当初(25年前)はエアコンも薄くて問題なかったのですが、最近のエアコンはずいぶんと分厚くなってしまいまして。火災警報器をどうにかしないとエアコンが取り付けられないと、今はそんな状態なのです。
そんな訳で、一昨年、臨時収入の十万円でエアコンを更新しようとして、見事に失敗してしまったのです。まあ、リビングダイニングのエアコンが十四畳用の大出力なやつで、それ一つで家中が涼しくなるのと、あとは親の寝室が北向きの角部屋で風通しが良くて、一応なんとかなってはいるのですが。
それでもまあ、できればどうにかしたいなあと、常々思っていた訳です。……で、ちょっと工作してみたと、そんな感じです。
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―― 材料 ―――――――――――――――――
・発泡スチロールなクーラーボックス(ダイソー)
・ハードタイプの保冷剤×4(ダイソー)
・エポキシ系接着剤(ダイソー)
・40×30くらいのふきん(セリア)
・PC用12cm静音ケースファン
・ケースファン用USB電源変換ケーブル 12V昇圧タイプ
―― 作り方 ――――――――――――――――
①クーラーボックスの蓋に、ファンの穴を開ける。
②開けた穴にファンを入れて、接着剤で固定する。
③クーラーボックス側面に、横長の穴を開ける。
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うん、たったこれだけです。見たままですね(笑)
そうそう、実際に使うと、結露で結構な量の水が出ます。なので、側面の穴はあまり下の方には開けないようにして、使うときはふきんを敷いて水を吸わせるようにするのがおすすめです。……まあ、これを作りたいと思う人がどれだけいるのかは謎ですが。でも、この警告は必要かなあと。
……と、いう訳で。うん、ちゃんと警告したからね!
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原理はまあ、一目瞭然ですね。クーラーボックス上部から送り込まれた空気が保冷剤で冷やされて側面から出てくる。とてもシンプルな構造です。……たったこれだけなのですが、側面の通風口に温度計を置いたら20℃とか表示されてましたからね(気温30℃)。結構、馬鹿にできない冷たさです。
まあ、その分保冷剤が溶けるのも早くて、カタログスペックでは5時間待つはずの保冷剤が2〜3時間で溶けてしまいます。まあ、冷やした空気を片っ端から排出している以上、当たり前な気もしますが。
こんなシンプルな構造の冷風機ですが、ネットで検索したりまとめ記事を読んだりしていると、意外といろんな意見があって、結構面白いです。まあ、絶賛されてたりもしますが、部屋を冷やす程の出力は無いのに冷凍庫を保冷剤が占領したりと、実用性はまぁお察しかなぁと。少なくとも、万人向けではないと思います。
……それでもね、こいつとアイスノンをセットで使うと、とてもよく眠れるのです。枕元にこのダイソースポットエアコンをセットして上半身に冷たい風が当たるようにする。プラスアルファでアイスノンで頭を直接冷やす。たったそれだけで、「暑くて寝付けない」ということが無くなるくらいには快適になりました。
なので、寝る時にエアコンを使う必要が無くなってしまったという(笑)
半分ネタで作ったのにバリバリお世話になってると、今はそんな状態です。
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今、電気代がむっちゃ高いじゃないですか。まあ、半分くらいはしょうがないと思っているのですが。でも、しょうがなくても電気代は高いままですからね。少しでも抑えたいと思うのが人情だと思います。
……で、色々とくだらないことを試したりしてるのです。
椅子の背もたれに100均で買ってきた洗濯ネットをぶら下げて、そこにアイスノンを放り込んで、さらに上から冷感ジェルマットをかぶせてひんやり背もたれにしてみるとか。ちょっと微妙だけどまあ、ひんやり気持ちいいのも確かです。
二年ほど前から、運動不足にならないようVRフィットネスに勤しんでたりしてるのですが。その際、扇風機がわりにサーキュレーターで風を送ってみたり。VRはね、周りに物が置けない(物を置くと、異世界に熱中したまま現実世界の壁や物を全力で殴る蹴るしてしまう)ので、ちょっと遠くから風をあててあげないといけないのですが、それでも風が当たると涼しいし、それなりに発汗も抑えられます。
で、最近ペルチェ素子で直接冷やすタイプの小型ネッククーラーを購入したのですが、これが思いのほか良い感じでして。涼しさはあまり感じられないんだけど身体の発熱が抑えられる感じ? 運動時の発汗量は明らかに減ったと感じています。
どちらも(といいつつ、ネッククーラーは買ってからあまり日が経ってませんが)熱中症対策には結構良さげかなと。……いやまあ、室内の運動なんだからエアコンを利かせればいいとは思うし、実際やせ我慢をするつもりもないのですが、設定を28℃より下げるとそれはそれで体調を崩すし、どれだけ室温を下げても汗はかくのですよ。なら、設定温度を下げて全体を冷やすより、ピンポイントに冷やした方が省エネかなと。
そもそも、ウチのメインPC、VRのために3D性能を底上げしているせいで、やたらと電力を食いますからね。100Wとか平気で超えてくるって、もはや暖房ですよ(笑)
ふと思って、最近使っていなかった超省電力な2in1PC(キーボードを取り外すとタブレットになるタイプのPC)にChromeOS Flexという、古いPCでもそれなりに動く無料なOSを入れて消費電力を測ってみたら、起動時の一番電力を食う時でも10Wを切ってて、ちょっと笑うしかなかったです。
アイドル状態で6W、液晶出力を切ると4Wとか、もはやスタンバイかよと言いたくなるような消費電力ですよね。なのに元気に無線LANでインターネットができてしまうというのは、本当にもう、笑うしかない感じでした。
おかげで、これからは簡単な用事はそっちですませてしまおうと、サブマシンとしてセットアップしてしまいましたよ(笑)
まあ、このあたりは、本気で省エネを狙っているというよりは、省エネというテーマで色々と好奇心の赴くままに動いているだけのような感じだと思いますが。うん、きっといつか飽きて、一番楽な形に落ち着くのかなと。
検針票に書かれた金額を見てニヤニヤするという「究極にコストのかからない趣味」も悪くないとは思います。が、多分私向きでは無いですし、そうはならないかなと(笑)
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と、ずいぶん話がそれてしまいましたが。
そんな感じで色々とやった結果、今では自室のエアコンはほとんど動かさなくなってしまいました。在宅勤務で自室に閉じこもっている時ぐらい? さすがに在宅勤務中は涼しくしておかないと、働く意欲が削がれてしまいますから(笑)
……それでも、電気代、そこまで安いという感じにはならないだろうなぁなんて思いつつ。何だかんだでね、我が家で最大出力を誇るエアコンだけはケチってはいけないと、そこは曲げるつもりは無いのです。なので、効果は限定的にならざるを得ないかなあとは思っています。
でも、少しでも電気代が安くなってると良いなぁ、なんて希望も抱きつつ。今日もダイソースポットクーラーをセットして、スヤスヤ眠るのでした、まる。
―― おまけ ――――――――――――――――
ちょっと要望がありましたので、軽く外観の写真とかを載せておきます。そうですね、具体的にどの辺りに穴をあけているかとかの参考にでもしてあげてください。
まずは外側の写真から。
こうやって見ると、特にファンの穴、あんまり正確に空けてなくて、結果スキマができてるのが見て取れますね(爆) うん、なかなかに雑な工作だ(笑)
次いで内側の写真。
ファンの周辺に付着している、黄色っぽい透明な物体は接着剤です。エポキシ系接着剤という、二種類の液を混ぜて塗って、時間が経つと固まるタイプの接着剤です。発泡スチロールにも使える、数少ない接着剤の一つですね。今回、下穴があんまり正確でない分、大量に使ってむりやり接着しています。あと、一応すきまを埋める役割も。まあ、やっぱり物量は正義ですよね(多分違う
ダイソーのエポキシ接着剤、10分で固まるとか書いてあったけど、実際にはもう少し(というか結構)固まるのに時間がかかってたりします。使われる方はご注意を。
あと、本体の横穴、外から見ると結構上の方に穴が空いているように見えますが、中から見るとかなり下の方ですね。結露のことを考えると、思い切ってもっと上の方に開けた方が、色々と無難だと思います。
……まあ、冷たい空気は下の方に流れるので、下の方に開けるのも一長一短ではあるのですが。
で、ここからはさらにおまけ、実際にセッティングする様子です。
実際に保冷剤を詰め込むときは、まずはこんな感じで、下に吸水用のふきんを敷いておきます。……保冷剤の高さがぎりぎりなので、あまり折り重ねないようにして敷かないと、蓋がしまらなくなってしまうという(爆) うん、サイズが丁度すぎるのも困りものです(笑)
で、実際に保冷剤を並べていくわけですが。この時、保冷剤と保冷剤の間を風が通るよう、隙間を開けて配置します。……そのために、蓋や本体に穴をあけたときに出来た切りかすを再利用してスペーサーを作成、それを挟み込んで隙間を作っています。
で、後は本体の穴の反対側にファンがくるように蓋をすればセッティング完了。「そして冒頭の写真へ」と、そんな感じですね。
以上、なんか予想以上に読まれてるので、感謝の気持ちを込めたおまけでした(笑)
いやホント、お読みいただき、ありがとうございます。
最後に。いろんな人がいろんな形で作ってるのでそのまとめのURLを張っておきます。興味のある方はどうぞ。
100円均一の材料で簡易クーラーを作ったらすごく優秀でびっくり「見くびってた」「猫にも使える?」 - Togetter
https://togetter.com/li/1132079
以上、最後まで目をとおしていただき、ありがとうございます。