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怪異譚談話クラブ  作者: 生獣
1/1

怪異はファンタジーです!!

「「「かんぱーい!!!」」」



「いや~今日は暑かったがコーラが美味(うま)い♪

この独特のフレーバー()と炭酸のパンチとが合わさりチンチンに冷えた()(くち)がたまらん!!」


枝豆を食べつつそう叫びながらご機嫌に「がははははー」と豪快に笑うこの男は R

小中高と同じ学校に通い未だに悪縁の切れぬ幼馴染である。

職業:僧侶

金剛(ダイヤモンド)と言う僧侶名を持つスーパー僧侶によって開宗(かいしゅう)された宗派に所属し、実家のお寺で副住職を務める生臭坊主である。

むさ苦しい筋肉ダルマではあるが外国人の美人な奥さんを何処からか射止めて来た勇者でもある。

酒豪のような雰囲気を漂わせる風貌に似合わず下戸(げこ)で酒はあまり飲めない為、今もコーラで気勢を上げている。

酔ってもいないのにハイテンションなのは元からの性格からなのだろう。



「チンチンって死語(しご)じゃね?

おじさんか!!・・・

同い年だからおじさんとは思いたくないけど・・・

20も後半はおじさんだな・・・

あ~~~確かに確かに今日は暑かった暑かったよね~

重要だから二回言ってみた!!」


1杯目から日本酒を注文しチビチビと飲みながらネクタイを外しYシャツの袖をたくし上げながらそう返すこの男は K

高校からの縁ではあるが馬が合い同じ大学へ進み同じく悪縁続く親友である。

職業:僧侶

世界最大の宗派、教祖様は「右の(ほほ)を殴られたらとりあえず反対も殴られとけ」と言ったことで有名、実家の教会で助祭(じょさい)を務める同じく生臭坊主の2号である。

数代前に西洋人のご先祖様居たとかで、地毛が赤みがかった茶髪に青い目を持つ先祖返り的特徴を持つイケメンではあるが、二次元の世界をこよなく愛しマシンガントークと重要なところで勿体ぶって意味深な喋りをするのが玉に(きず)の残念イケメンである。

ウワバミで酔ったところを見たことがない。

本人曰く「【状態異常:完全耐性】持ち」らしい。



「今日は一日中会社・・・

クーラーの中で快適生活を満喫(缶詰状態)した俺には共感できんが、Newsでは今年の最高気温の真夏日だったらしいな」


ビールのジョッキを片手に枝豆を食べながらそう語るのは俺 T

職業:事務員 兼 ()()サポート要員

会社は清掃業ではあるが特殊清掃と言われるモノを生業(なりわい)としている。

俺は社員のスケジュール管理と顧客との打ち合わせを主に行う事務員ではあるのだが、心理的瑕疵(しんりてきかし)の物件、所謂(いわゆる)()()()()の中でも特に怪奇現象が実際に起こる現場の解決をサポートする要員として会社に飼われている。

『何故そのような役回りをするのか?』と誰しもが疑問に思うだろう。

簡単な話、一般的に言う幽霊、等などの普通には目に見えないモノを視る事ができるのである。

R 曰く「【看破】持ちだから」らしい、K 曰く「【サーチアイ】所持者だから」らしい。

二人の意見を要約すると、魔力・魔素、等など言い方は違うが普通は目に見えないファンタジーエネルギーなどを視ることができる特殊【魔眼】を俺が所持しているらしい。

何故そう断言できるのかは彼らの経歴に関係しているが、まぁ、気が向いたら語ることとしよう。





1時間ほど飲食し、場が少し落ち着いたタイミングで(おもむろ)に R が言った。


「では、20XX年X月X日、怪異譚談話クラブ定例会議を始める。

さて、今日は何について話そうか?」


某県某所の居酒屋個室で野郎共の飲み会兼会合の本番が今日もこれから始まるのだった。

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