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相談屋3

更新が遅くなりましたが書くのはやめていませんので今後ともよろしくお願いします。

それではお楽しみください。

「さて、そろそろ約束の時間だな」


「にしても2日で何を調べれるんだろね」


 4人が相談屋を訪れた翌日。ダンヤーはコリー家を1度訪れていた。

 ダンヤーが来たのは現領主と前領主の情報を集めてくるから2日ほど時間をくれと伝えるためだった。

 無論メシツは承諾した。

 そしてその約束の日が今日であった。


ーーコンコンーー


「失礼、コリーさん御在宅ですか?」


「あぁ、待ってくれ、今開ける」


 扉の向こうにはダンヤーが立っていた。


「お待たせしました。色々調べてきましたよ」


「とりあえず中で聞かせてくれや」


「では失礼します」


「お待ちしておりましたダンヤーさん、お手数をお掛けします」


 ダンヤーが部屋に入るなりメシツは深々と頭を下げて謝辞を述べた。


「いえいえ、私も仕事ですから」


「そう言えばまだお支払いする金額の事も決めてませんでしたね。相場はおいくら程ですか? 前領主様の為です、私の全財産だろうと支払う覚悟はございます」


「その辺も踏まえてお話をさせて下さい」


「はい、それは勿論です」


「それでは早速ですがまず依頼者様はどなたのお名前に致しますか? 料金はこの依頼者様にご請求させていただきます」


「それは勿論私、メシツでお願いします」


「かしこまりました。 それではまず料金の決定方法について説明します。 私の相談料は基本料金1000+αです。 このαは今回の場合は情報料と手数料って所ですね」


「情報料ってのはなんだ? お前さんが調べて来たんだろ?」


「いえいえ、私はあくまでも相談屋です。情報は正しい物をお伝えするために情報屋から買うんですよ」


「その情報屋は信頼に足るのか?」


「ご安心ください。情報屋には依頼内容などは伝えてないですよ、ただ情報を買うだけです」


「まぁ大丈夫ならいいんだ、ちなみに今回だといくらかかるんだ?」


「今回は前領主、現領主それぞれの過去や人物像などですからまぁまぁかかりますよ。情報料だけで500万ぐらいですかね」


「そんなにするの!?」


「俺らの年収以上じゃねぇか!」


「まぁぶっちゃけ裏の情報屋ですからね。それぐらいはしますよ。 いかかがなさいますか?」


「いや、いかかがしますかって言われても情報はもう買ってるんでしょ?」


「ええ。本当は見積もりだけしてその後、メシツさんが高いからやめるって言えば情報は買わない予定だったんです。けれども王都で色々ありまして先に買うことにしたんです」


「心配なさらないでください。お支払いします」


「決断が早いですね」


「ええ、必要な事であるなら私はお支払い致します」


「わかりました。それではこちらの契約書にサインをいただけますか?」


「契約書


この契約書にサイン及び血判を記す者(以下、甲とする)は下記の内容に同意したものとみなす


内容


1.甲は、この契約書を用いて甲と契約を結ぶ者(以下、乙とする)に以下に示す金額を支払うものとする


2.乙から甲へ請求する金額は500万とする


3.上記の金額と引き換えに、乙は自分が知る限りの

甲が望む領主の情報を教えるものとする


4.取り引き後、甲乙間でこの情報に関する金銭のやり取りを一切禁ずる。(新たな契約書は無効)


5.乙は甲がこの情報を第3者に提供する際、不服等で取り引きが無効になった場合のみ、4の項目を無視し、返金に応じる事とする


名前_ソウ・ダンヤー_@」


「あの、これ間違ってません?」


「え? ……あ! 大変失礼しました。 これは私が情報屋と交わした契約書ですね」


 ダンヤーは慌てて契約書をしまい、カバンから別の契約書を取り出した。

 次は間違えないようにとしっかり確認した上でメシツに渡す。


「こちらが正しい契約書です。 しっかりと目を通していただきサインと判をお願いいたします」


「契約書


この契約書にサイン及び判を記す者(以下、甲とする)は下記の内容に同意したものとみなす


内容


1.甲は、この契約書を用いて甲と契約を結ぶ者(以下、乙とする)に以下に示す金額を支払うものとする


2.乙は金550万(情報料500万+手数料10%)を甲へ請求する


3.乙は契約が交わされた時、甲へ情報を提供する


4.乙は甲からの依頼内容等を他言しない


名前_____印」


 一通り目を通したメシツが口を開く。


「私は追われてここにいるので判を持ち合わせていません。 なので血判でも?」


「ええ勿論かまいませんよ。 内容はこちらでよろしいですか?」


「もう一つよろしいですか? 実は手持ちのお金も殆ど無いので後日のお支払いではダメでしょうか」


「構いませんよ? 契約書にその事も追記させていただきますね」


 これにより契約書には5.の項目として料金はメシツが自室からお金を持ってこられる時となった。

 項目が追加された契約書にメシツはサインし、血判を押した。


「さて、サインもいただきましたしこれで契約は完了ですね。 それでは私の手に入れた情報をお話いたしましょう」


 ダンヤーは自分が手に入れた情報を話し始めた。

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