4月21日
目覚ましが鳴って目が覚めた。
意識も身体も覚醒しているが、何かがすっきりしない…。
心か?
目覚める前に見た夢が引っかかる。
台所で料理をしようとガスコンロの前に立ち、フライパンを手にしたところでお腹のあたりに何かが見えた。
艶々した髪…。
人の頭だ。
オレがそれに気付き、見下ろすとその人…少女が顔を見せニッコっと微笑んだ。
よく観ればオレに抱きついている。
オレは特に少女の存在を疑問を持たず
「あぶないから、退いて」
そう声をかけたが、少女はギュッと抱きついて離れない。
昼飯が作れねぇー
と思ったら、目覚ましで目が覚めた。
変哲もない夢なのに、何故こんなにもはっきり憶えているのだろう。
夢の中の少女は何者だろうか…。
友達の子供に似てた気もするが、その子は3歳だ。
オレが見た少女は、小学生の3・4年生あたりか?
ガキは嫌いだが、友達の子供は目がぱっちりで、ぽっちゃりした頬は抱きしめて頬ずりしたくなるかわいさだ。
言っておくが、ロリコンではない。
ガキは嫌いだ。
そのオレが抱きつかれても、嫌な感じはしなかった。
友達の子供に抱っこしたいと言って、本人に拒否されたのがそんなに心に残っていたのだろうか…。
ロリコン疑惑を残していたが、仕事に行く時間になったので考えるのをやめた。