第八話
ソ「え?」
閻「あ〜少しやりすぎたかな?ソフィアさん大丈夫ですか?」
動かないのを心配した閻魔が手を差し伸べる。
ソ「え?あ・・ーっ!」
閻「え?あれ?ソフィア・・・さん?」
抱き付かれた閻魔が硬直しているとソフィアの体が震えているのに気づく。
閻「大丈夫です。もうあの屑はいません。安心していいんですよ。」
ソ「え・えんまさん・・・怖かったよ・こわ・・かった。グスッひっくこのまま、何をされるのか、何と無く、解ったし、私の所為で閻魔さん迄、殺されると思って、強いって言ってたけどどれぐらい強いのか解らなかったから・・」
閻「大丈夫ですから、ソフィアさんも気にしないでください。ほら、泣き止んで?」
ソ「グスッ、閻魔さん・・・む・無理です。うわあぁぁぁぁぁん!」
閻「仕方ないですね。やれやれ」
閻魔はそのままソフィアを優しく抱きしめた。
2時間後〜
ソ「・・・えんまさん・・・むにゃむにゃ。」
泣き疲れたのか寝てしまったソフィアを抱き締めたままの閻魔は一人考えていた。
閻「寝ちゃった・・・どうしようか?」
(良く寝てるし起こすのも申し訳ないからな。それに・・こんな状態のソフィアさんおいていけないからな。)
閻魔もイマイチ宿に泊まりたく無くなったので、空間魔法でスペースを作り其処にソフィアと自分の寝床にすることにしたのだった。もちろん部屋は違う。
閻「よし、ベッドはこの辺でいいかな?」
魔法空間の中で色々して寝る準備を整えた閻魔は、ソフィアをベッドに寝かせ、自分の部屋に行こうとした。
閻「ソフィアさんが離してくれない・・・」
閻魔が抱き付かれた時に掴まれた服をソフィアが離してくれないのだ。
閻「無理に離すのも可哀想だけど同じベッドで寝る訳にもいかないしなぁ。仕方ない、今日は座って寝るか。」
ソ「えんまさん。」
閻「ん?」
ソ「大好き・・・むにゃ。」
閻「なっ!?何だ寝言か。ビックリした。俺も寝るかな」
こうして閻魔の1日は終わったのだった。




