第6話
鈴を指輪に変えました
数秒後、閻魔はギルドの前に立っていた。
閻「よし、到着!。さっさと済ませますかね。」
閻魔がギルドに入ると中には何故か誰もいなかった。
閻「あれ?前には何も書いて無かったけど今日は休みなのか?。スミマセーン、誰かいませんか!?」
閻魔が声を掛けると奥の方から物音が聞こえた。
少し待つと奥の扉が開いて女の人が出て来た。
女「お待たせしてすみません。ずっと其処に居ると柄の悪い冒険者に襲われるので何時も奥の方にいるんですよ。」
それを聞き閻魔は驚いた。それを止める人はいないのかと思ったからである。
閻「助けてくれる人は居ないんですか?」
女「居ませんよ。できる人は居ません。」
閻「何でですか?」
女「報復が怖いからです。」
閻「強いんですか?」
女「はい、そうです。それに其の後何をされるか解らないからです。」
閻「それでは通常の業務はどうしているんですか?」
女「基本的には其処に置いてある魔法具を使って私達が居る所とやりとりします。」
閻「なんで俺とは普通に会話しているんですか?」
女「登録に来た人ですよね。最初は面と向かって相手をする決まりになっているんです。」
閻「分かりました。では登録をお願いします。」
女「では名前を教えてください。」
閻「海堂 閻魔です。」
女「少々お待ちください。」
閻「え?それだけですか?」
女「はい。冒険者登録に必要なのは名前だけです。」
閻「・・・そのせいで柄が悪いのが増えるんじゃないですか?」
女「そうかもしれませんね。でも、上が変えてくれないのでどうしようも無いんですよ」
そういった受付の女性はとても悲しそうだった。
女「はい、登録終わりましたよ。」
閻「有難うございました。御礼と言ってはなんですがこれをどうぞ。
女「有難うございます。これ、なんの指輪ですか?」
閻「なんか問題に成ったら魔力を流して下さい。俺がここに転移して来ますので助けますよ。」
女「有難うございます。でも・・・」
閻「でも?」
女「強いんですか?」
閻「はい。」
女「分かりました。ありがたく使わせていただきます。」
閻「あ、後名前教えてください。」
女「ああ、そうですね。私の名前はソフィアです。」
閻「分かりました。ソフィアですね。これからよろしくお願いします。」
ソ「はい。こちらこそよろしくお願いします。閻魔さん。」
そう言ったソフィアは少しだけ嬉しそうな顔をしていた。
何か感想とか意見があればよろしくお願いします。




