第十二話
ソ「はぁ〜美味しかった。閻魔って料理上手なんだね。」
閻「ソフィアよりはな。」
ソ「何!?その言い方!私が料理出来ないみたいじゃ無い!?」
閻「出来ないだろ?ソフィアの部屋のキッチン殆ど使われた後が無かったし。」
ソ「な・なんで知ってるの?部屋に入れた事無かったはずだけど?」
閻「此処にソフィアの服がある。これが答えだ。」
まぁ勝手に入ったんだが。
ソ「勝手に入ったの!?酷い!このデリカシー無し!ふん!」
やばっ、流石に勝手に入るのはまずかったか。
閻「悪かったよ。でもあの時は泣き疲れて寝てただろ?変えの服が無かったから仕方なかったんだよ。」
ソ「むう〜、はぁ分かったよ。」
閻「本当に悪かったよ。とりあえず修行だ修行。」
修行というのは、俺がソフィアのステータスより高い人形を作ってソフィアに戦わせる物だ。
ソ「話を逸らしたね・・・はぁ〜、もういいよ。修行しようか。」
閻「よし、始めるぞ。」
ソ「うん!」
1時間後〜
ソフィアと修行をしていて思った。
ソフィア強くね!?
ソフィアの十倍のステータス持っていて、ソフィアの技術も完璧に再現しているのに負けないし成長が早すぎる。
これなのになんであの時の男に勝てなかったのか気になる。
閻「なぁソフィア。」
ソ「何?」
閻「なんであの時あの男に捕まってたんだ?」
ソ「ーーーーーっ!」
その時突然ソフィアの身体が震え出した。
閻「大丈夫か!?」
ソ「だ・大丈夫だ・から。気に・しないで」
そう言っている間にもソフィアの身体はより強く震える。
このままだと・・・まずい!
閻「大丈夫だ・大丈夫あの男はもういない。辛い事を聞いて済まなかった」
そう言ってソフィアの事を優しく抱きしめる。
ソ「はぁ、はぁ、はぁ、大丈夫。もう落ち着いた。ごめん、心配させたね。」
閻「それはいいんだけど。やっぱり、トラウマになったか?もう少し早く行けば良かったな。ごめん。」
あの時はあんなに早く来ると思わなかったからな。
ソ「気にしないで、閻魔はちゃんと助けてくれたしね。」
そう言いながらも、まだソフィアの身体は若干震えている。
閻「本当に悪かったな。トラウマはこれからゆっくり直して行けばいい。俺も協力するからさ。」
ソ「うん。ありがと」
そう言ったソフィアの顔はもう元に戻っていた。




