第十話
ナレーションを主人公視点にしました
ソ「これで私達は恋人になったわけですよね?」
閻「ああ、そうだな。」
ソ「じゃあ、聞ますが何か私に隠している事が有りますよね?」
閻「何のことかな?」
ソ「アリマスヨネ?」(ニッコリ)
閻魔は神界で暮らしていた頃にも感じたことの無い恐怖を感じた。
閻「はい・・・・」
ソ「じゃあ話して。閻魔にとって言いにくい事なのは分かる。でも、それを知って閻魔への態度が変わる事はないし、それに、貴方は彼女に隠し事をするのかしら?」
閻「ーっ!その言い方はずるいだろ・・・でも、これを教えるとソフィアには強くなってもらわないといけなくなるんだ。それが過酷な物になるから言いたく無かったんだがそれでも「いいに決まってるでしょ!」そうか」
ソ「大体昨日世界の英雄を倒したでしょ?その所為でもう私達世界の敵なの!」
え?初耳ですけど?この世界冒険者殺したら罪になんの!?その辺をソフィアに聞いてみる。
ソ「ええ、そうよ。冒険者っていうのは実際王族の直属部隊みたいな物だからね。」
閻「じゃあ今日俺がソフィアに告白しなかったらどうしてたんだ?」
ソ「そ・それは・・・内緒!」
閻「あれ?俺には隠し事をするなって言ってる人が隠し事をするのか?」
ソ「ぐっ!?だ・だって・・言ったら閻魔怒るも・・ってしまった!」
閻「ほーう、俺が怒るようなことをするつもりだったのか?じゃあ、あれだな。自殺するつもりだっただろ。」
ソ「ぐっ!?だ・だって・・・嫌いな人達に強姦とかされるのだけは嫌だったんだもん・・・」
そこまで言うと感極まったのかソフィアが抱き付いてきた。そしてその身体は・・・震えていた。
閻「ーっ!悪かった。からかい過ぎたな。」
ソ「バカ!バカ。バカァ・・・グスッ」
よっぽど昨日のがトラウマになってるみたいだな。
ソ「ーーーーはっ!話を逸らしてうやむやにしようとしたでしょ!そうはいかないよ!」
チッ、ばれたか。仕方ない腹を括るか。
閻「俺はな、最強の元神なんだよ。ステータス見せようか?」
ソ「そうなんだ。で?それがなんで私が強くなることに繋がるの?」
閻「神の存在はな、人間にばれちゃいけないんだよ。だから関わった人の記憶を消そうとするんだ。これを防ぐためには、俺がこの世界を去る迄にソフィアに神になってもらわないといけないんだ。」
ソ「へえ〜ソウナンデスカ」
あれ?ちゃんと話したのに機嫌が悪いな。それどころか殺気を感じる。
ソ「そんなに大事な事を黙っているつもりだったんですか。良く分かりました。貴方は私が貴方の事を忘れてもいいと言うんですね。つまり、別に私の事はなんとも思っていないとそういう事なんですね。」
やばっ今の言い方だとそう聞こえるのか!
閻「いやっ!違うんだ!」
ソ「何が違うんですかっ!!」
そういったソフィアの顔は絶望に染まっていた。
閻「本当に違うんだ。ソフィアが知らないままなら別に消され無いし、ずっと一緒にいられるんだ。」
そう言って俺はソフィアの事を強く抱きしめた。
ソ「あ・・・・そうなんですか・・・ご・ごめんなさいそんなこと知らなくて・・・聞かなきゃ良かったですね・・」ついにソフィアは泣き出してしまった。
閻「大丈夫だから泣き止んでくれ。これから強くなればいいだけだろ?最強の神が着いてるんだから神になるぐらい余裕だよ。
ソ「ありが・・・とう。大好き!」
閻「ああ、俺もだよ。唯、ソフィア、お前泣き過ぎじゃね?」
ソ「だ・だって・・今まで甘えられる人なんていなかったんだもん。いいじゃん別に。ふん!」
閻「可愛いからいいけどな。」
あ、ソフィアの顔真っ赤。
ソ「もう知らない!」




