第九話
閻「ふわぁぁぁ。うん?もう朝か。昨日座ったまま寝た所為で身体が痛い。魔法使うか。『完治』これでよし。」
朝から最上級回復魔法を使って筋肉痛を治した閻魔はベッドで幸せそうに寝ているソフィアを見る。
閻「ソフィアさん本当に良く寝るな。それにしてもやっぱり、この顔を見ると助けて良かったと思えるな。初めてだよ、一生大切にしたいと思う人に会ったのは。」
閻魔は神界では、仕事人間だった所為で周りの人間の汚い所ばかり見ていた為、特に欲が生まれなかったのと、皆最強の神たる閻魔を恐れていたのが分かっていた為、好きな異性という者は特にいなかったのだ。
ソ「う・・ううん。」
閻「ん?ソフィアさん起きた?」
ソ「うん・・・おはよう・・・ーはっ!」
閻「どうかした?」
ソ「なっななななんで閻魔さんが此処に!?」
閻「何でって、ここ俺が魔法で作った空間ですよ?大体、昨日俺に抱き付いたまま寝たのはそっちじゃ無いですか。」
ソ「昨日・・・・?ーーーーはっ!」
閻「どうかした?ソフィアさん顔真っ赤だよ?」
ソ「いっいやなんでも無いです!!」
閻「そう?ならいいけど。」
ソ「ところで此処は何処ですか?」
閻「俺の魔法の中」
ソ「本当にあなたはなんでも有りですね。」
閻「まぁ出来ない事は基本的にありませんから。あ、後ソフィアさん。」
ソ「何ですか?」
閻「好きです。ずっと隣に居て下さい。」
ソ「え?えぇぇぇぇぇぇ!?」
閻「まぁ、俺が言いたいのはそれだけです。返事はいつでも構いませんから。」
ソ「わっ私も好きです!!ずっと一緒にいたいです!」
閻「有難うございます。じゃあ、これからは敬語はやめにしてくれ。俺もやめるから。」
ソ「分かった。」
こうして閻魔は初めての恋人が出来たのだった
あっさりしているのは勘弁して下さい。




