プロローグ
プロローグ
「お前は地獄行きだよ。」
「い・嫌だ、死んでまでそんな所にいきたくない!」
「お前の様な奴に行かせる天国など無い。」
「ぎゃあぁぁぁぁぁぁー。」
「じゃあ次!」
閻魔である彼はいつもの様に淡々と死者の魂をより分ける。ちなみに閻魔の仕事とは基本的には天国行きか地獄行きかを決めるものだが、天国行きの者には別の世界に転生することができる。しかし、特典が与えられる訳ではないので、頼む者はほぼ居ない。
「お前は天国行きだよ。それとも転生する?」
「転生ってなんか特典もらえますか?」
「ないよ。」
「じゃあ天国で」
「はい次」
「閻魔様今ので最後です。」
「ふう、終わったか〜」
「つきましては閻魔様ご相談が有りまして」
「ん?何?」
「今日限りでこの仕事をやめさせて頂きたいと思いまして」
「え?。何で?今辞められたら又人探さなきゃいけないんだけど!?」
「人の悲鳴をもう聞きたく無いんです。」
「そっか・・・・」
(はあ、また辞めんのかよ。これで今月10人目だよ。俺だって辞めたいんだよこんな仕事毎日毎日同じ反応されてさぁもううんざりなのに続けてるんだよ。そんな事も知らずに辞めやがってふざけんじゃねー)
「分かった。いいよ。」
「ありがとうございます!!」
内心では凄い事を考えながらも仕方なく許可する閻魔であった。
そんな閻魔が閻魔を辞める日は近い。
プロローグなので短めです。




