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中編

どこかで聞いたような名前が出てくるけど、気にしたら負けです。

ゴクリと大きく喉を鳴らし、一歩進み出て彼ら(・・)の前に立つ。


クロイシス大国は、この四人無くしては語ることは出来ない。

神がかり的なカリスマ性と指導力、そして幹部最強の戦闘力を有する金色の仮面の男、ジャーキ将軍。

大国で唯一、クロイシス皇帝からナイトの称号を与えられた猛者にして、俺をこの組織に引き入れて下さった騎士、海軍隊長ボスグン。

全身をサイボーグ化し、己を戦うための兵器と化して戦場を駆け抜ける鋼の一匹狼、機甲隊長ガテズーン。

体躯こそ小柄で華奢なように見えるが、その俊敏性と勝利への貪欲さでは他の幹部たちにも引けをとらない異形の戦士、牙士長ゲトリン。


下っ端の戦闘員であればほとんどお目にかかることも出来ない幹部たちが、今、俺の目の前にいる。

ジャーキ将軍を筆頭に、5つの椅子に4人が深く腰掛けている。一番左端、ガテズーン様の隣はなぜか空席になっているが、この幹部会に出席するのが初めてである俺にはその意味が理解できない。

床には真っ白な霧が隙間なく敷き詰められ、照明はおどろおどろしく揺らいでいる。部屋の全容がどうなっているのか、見通せない。何よりもこの空気(・・)はなんだ。まるで頭から押し潰してくるような凄まじい圧迫感は、目の前の4人から発せられているに違いない。なんという迫力だ。さすがは、世界征服を主眼とする組織の幹部たちだ……!


気を抜けば卒倒してしまいそうなプレッシャーに堪えながら、俺は幹部たちの観察するような視線を全身で受け止める。太ももがガクガクと震えて歯の根が鳴る。俺は何をしてしまったのか。あまりにも貧弱すぎるから組織から追放されるのか?四年前に施設から追い出された絶望感が背中に纏わりつく。

そんな俺を見兼ねたのか、4年間も聞いていなかったあの声が響いた。


「……久しいな、戦闘員238番」

「……! お、覚えてくださっていたのですか、ボスグン様!?」

「ま、まあな。己が手を差し伸べた戦闘員の顔は、全て記憶している。壮健のようで何よりだ。……ゲトリン、その目で私を見るのはやめろ」

「別にぃ? キシシシシ!」


こんな俺のような戦闘員にも気をかけて下さっているとは、さすがはナイトの称号を持つボスグン様だ!

感動に打ち震えていると、ジャーキ将軍がサッと手を上げる。その仕草だけで俺の総身はキリリと引き締まる。ボスグン様の好意的な口ぶりからして、叱責のために呼び出されたのではないらしい。追い出すのではないようだ。ホッと胸を撫で下ろすと、後から沸き起こってくるのは期待感だ。幹部から呼び出される用事なんて、一つくらいしか思い当たらない。もしかして―――もしかすると―――俺を、怪人にしてくださるのか!?

ようやく俺の夢が叶う! 怪人になって、憎っくき組織の敵、仮面バイカーブラックBXも倒して、いずれは幹部たちの一員にまで昇格して、この世界を作り替えてやる!!

決意に拳を握り締める俺の目をじっと見詰め、ジャーキ将軍が命令を下す。



「率直に告げよう、戦闘員238番。貴様を幹部(・・)に昇格させる」




しばしの思考停止。停止寸前のベーゴマのような思考回路がくるくると頭のなかで回る。



「―――あ、患部って、怪我したところとかそういう……?」

「そっちの患部じゃねえ。俺たちの仲間ってことだ。俺の隣の席にお前が座るんだよ。フン」

「そういうことだ! 不快極まりないが、お前は怪人として功績を積む段階をすっ飛ばしてクロイシス大国の幹部になれるのだ! ありがたく思えよ! キシシシシ!」


ガテズーン様が隣の席をモノアイで睨み、ゲドリン様が鼻を鳴らして左端の席を指さす。

だけど、その台詞を聞いてもまだ意味が分からなかった。というより、現実とは思えなかった。そんな都合のいい事があるはずがない。チャンスなど回ってこないのだと諦めた次の日に、怪人どころか幹部になれるなんてラッキーが舞い込んでくるなんてあり得ない。


「―――まさか!」


コレは夢ではないのか。現実の俺はまだ眠っていて、これは俺の脳内で起こっている非現実なまやかしではないのか。そうだ、きっと泣き疲れた俺が、つかの間の慰めを得るために俺自身に見せている、都合のいいただの妄想に過ぎないのだ。……はは、ははははは! そうと分かれば何のことはない! こんな素敵な夢は滅多に見られるものじゃない! 開き直ってしまおう!

真実に気付いてしまえば幹部たちのプレッシャーも気にする必要はない。万歳三唱してその場でピョンピョンと飛び跳ねる。


「わーい! あははは! ありがたき幸せ! どうせ夢なのですぐに覚めてしまうでしょうから、さっさと俺を怪人にしてください! 夢が続いてるうちにドッカンバッカン街をぶっ壊させてくだしゃひっ! へへ、噛んじゃいました!」


「……おい、ボスグン。なんか変な勘違いし始めたんだが。しかもなんか可愛いぞコイツ。胸がキュンってする」

「将軍の命令が率直すぎるんですよ」

「元はといえば、ボスグンがコイツを女と間違えて勧誘したのが原因だろ! キシシシシ!」

「そ、それは、橋の下で暗かったし、雨に濡れて分かりにくかったし、容姿も女の子そのままだったし、それにガテズーンが女性戦闘員勧誘してこいとか無茶ぶりして私も途方に暮れてたし……!」

「あれは賭け麻雀で負けたお前が悪いんだよ。フン」

「う、うるさい! 戦闘員238番、研究開発部に行くがいい! そこで改造手術を受けるがいい!」

「そうださっさと行ってこい女男! キシシシシ!」

「はーい、わっかりましたー!」


猛将たちがこんなフランクな会話をするわけがない。ましてやマージャンに興じるなどあり得ない。俺も不敬な夢を見ているものだ。まったく、俺って奴はどうしようもないな! でもこんな良い夢を見せてくれるのだから今は感謝しよう!!

さーて、どんな怪人にしてもらえるのか楽しみだなあ!!




「ところで将軍。女怪人にするってアイツにちゃんと言いましたっけ?」

「……あ、」

「おいおい、またど忘れしちまったのかよ」

「本人は夢だと思ってるみたいだし、いいんじゃねえの! キシシシシ!」






研究開発部は、この本部基地の最深部にある。高速エレベーターを使っても、この階層まで辿り着くのは10分を要する。地下何百メートルまで達しているのか想像もつかない巨大基地の最深部だけあって、ここは魔窟といってもいい。分厚い壁のすぐ向こうは強烈な圧力を発する地殻に囲まれている。

だが、この巨体の老婆はきっとその圧力を腹肉で跳ね返してしまうに違いない。


「お邪魔します、博士! 幹部怪人に改造されてこいと言われてきました!」

「……こりゃまた、ハイテンションなガキンチョがやってきたもんだ。資料の性格とは全然違うねぇ」


内科・外科施術、機械化技術、さらには遺伝子操作技術などを駆使して多くの怪人を生み出し、なんと高性能兵器の製造にも造詣の深い“万能の天才”にしてマッド・サイエンティスト。それが、還暦を軽く通りすぎて久しいだろうこの怪しい老婆だ。ガテズーン様のサイボーグ化施術を執刀したりと、幹部たちの出自や組織の成り立ちに深く関わっているらしく、クロイシス皇帝陛下とも面識があるという。クロイシス大国の戦闘員でただ一人、戦闘員服の着用を義務付けられていない(着用できるサイズがない)特別な人間でもある。


「だってコレ夢ですし! 夢なら精一杯楽しまなきゃいけませんからね! あははは―――ゲッホエホ!」

「ああ、もう。身体が弱いくせに無理やり元気出すんじゃないよ。騒がしいったらありゃしない。でも、夢だと思ってたほうがこっちにとっても説明が省けるから助かるね。後の始末は幹部どもにやらせときゃいいし。ほら、着いといで」

「は~い!」


荒い鼻息を一つついて、貫禄のある博士は巨大な試験官のようなものに俺を案内する。この機械は組織内の広報誌『クロイシス友の会』で見たことがある。たしか、素体を遺伝子レベルから変異させるための改造カプセルだ。中には薄緑の化学液体が満たされている。準備は万端のようだ。


「“後の始末”って何の話です?」

「アンタは気にしないの。夢の話だよ。ほら、裸になってこのカプセルの中に入りな。培養液が冷たいけどすぐに意識が薄れて何も感じなくなる。

……おや、聞いてた通り、可愛い顔してるじゃない。ボスグンが見間違えるのも無理ないね」

「俺のコンプレックスです! それも今日でお別れです! この女みたいな弱っちい身体とはオサラバして、カッコイイ怪人になって、幹部として活躍する夢を見るんです! 夢だけど首を洗って待ってろよ仮面バイカーブラックBX! ゲホゴホ―――あばばっ!?」


バッシャーン、と水しぶきが上がる。

テンションを上げすぎて貧血になったのか、身体のバランスが崩れてカプセルに頭から落ちたのだ。氷水のような液体が肌をギュッと突っ張らせるが、次の瞬間には押し流してくるような眠気に意識を飲み込まれる。


「あー、うん、そういうことにしとこう。身体が強化されるのは間違ってないからね。これから一週間は、このカプセルの中でゆっくり改造されていくことになる。まあ、その間、本当の夢を見てるといいよ」

「ごぼぼぼぼ(分かりまし、た)。……ごぼ?(本当の夢?)」


夢のなかでまた夢を見るなんておかしくないか? これは夢じゃなくて現実とでもいうのか? だったら、本当に俺は幹部に……ダメだ、意識が……薄れて……。





「―――ワシの好みとしてはもっと胸は大きく―――」


「―――私は今くらいの背丈がちょうどいいかと―――」


「―――ワシはくびれをもっと引き締めた方がいいと思う―――」


「―――顔は弄らなくてもいいんじゃねえのキシシシシ―――」


「―――俺はセミロングが似合うと思うぜ―――」


「―――ワシは尻の形にもこだわるタチで―――」


「「「―――将軍はちょっと黙ってろ―――」」」



ボンヤリと鈍くなった聴覚に、幹部たちの声がうっすらと聞こえた気がした。きっと幻聴だ。


一瞬のようでもあり、永遠のようにも感じる奇妙な時間が過ぎていく。意識が水飴のようにグニャグニャに溶けて、記憶の海を揺らめく。遥か昔、思い出したくもない孤児院にいた頃の思い出が蘇る。

同年代の孤児たちでもっとも早く引き取られていった、孤児らしくない大らかな性格の少年が俺に何かを語りかけている。



「☓☓☓ちゃん、オレ、きっとお前をむかえに来るよ。せいぎの味方になって、お前を助けに来るよ。ずっとまもってあげるよ。だから、それまでげんきでいろよな!」

「あの、南君、何度も言ってるんだけど、ボクおとこの子―――」

「じゃあな、☓☓☓ちゃん! ぜったいまた会おうな!!」

「うん、なんかもういいや。ばいばーい。げんきでね、光次郎くん」



思い出した、南光次郎だ。ずっと俺を女だと勘違いしてた失礼極まりない奴だ。

俺はアイツが羨ましかった。生まれ持った優れた肉体だけじゃない。自分の境遇を屁ともせずに他人を慮れる、バカだけど優しくて元気いっぱいなアイツの姿が、俺には太陽のように眩しくて、鬱陶しかった。

そういえば、アイツは馬鹿正直に施設に迎えに来たりしたんだろうか? いや、あるわけがないな。とっくに忘れてるさ。来てたとしても、俺はもう死んだことになってる。無駄足だ。今頃、アイツはどこでなにしてるんだろう。金持ちの学者夫婦に引き取られていったし、きっといい大学にでも行ってリア充生活を満喫してるんだろう。


あ、何だか光が見えてきた。眩しい。瞼が開けられない。母親の胎内から生まれ出るような、心地良い場所から引きずり出される感覚に身震いする。呼吸が息苦しい。まるで久しぶりに肺呼吸するようだ。空気の味を知覚するなんて生まれて初めてだ。肌が濡れているみたいだ。首筋に髪の毛がへばり付いてる。胸の上に丸くて柔らかい何かが二つ載っかっているようで重い。

真っ白に麻痺した視界に大きなシルエットが映り込む。横に広い、巨体の老婆―――。


「ほら、起きな、マリマロン(・・・・・)。改造は終了したよ」




「―――あふぁ……あ、おひゃようございまひゅ……。ふえ、改造? まりまろん? てか、博士なんでオレの部屋にいるんでひゅ?」

「容姿に似合った話し方だね。萌え路線で行くとアイツラも大喜びかもしれないけど、同性から見ると媚び媚びしててイラつくもんさ。

ほら、しっかりおし! さっさと起きるんだよ!」

「いひゃいっ!?」


老人の技とは思えない強烈なチョップを額に食らう。クワンクワンと頭蓋骨の中で音が反響する。不思議とそれほどの激痛は感じなかったが、意識を強制的に覚醒させるほどの衝撃は伴っていた。

ここは俺の部屋ではない。小さな寮のベッドではなく、幅広の金属の寝台に横たわっている。構造材が剥き出しになった金属の天井が視界いっぱいに広がっている。


「―――ハッ!?」


記憶が瞬く間に蘇り、自分が研究カプセルの中にいたことを思い出す。頬を引っ張ってみると確かに痛みを感じる。これは夢ではない。これは―――現実だ!

沸き起こる喜びが電気ショックのように炸裂し、ガバリと飛び起きる。そのまま掴みかからんばかりに博士に迫る。


「博士! お、オレは本当に強い怪人になれたんですか!? 幹部になれるんですか!?」

「あー、その通りだよ」


頭のなかで、一世一代の大花火大会が開催され始めた。ドパパンドパパンと四尺玉が次々に夜空で弾け、百花繚乱の花々で彩っていく。脳内の花火職人たちが全身全霊を込めて俺の人生のピークを祝っている。

うるうると嬉し涙を浮かべ、俺は博士に深々と頭を下げる。


「ありがとうございます! ありがとうございます! 夢だと思っていましたが現実なんですね! これで理想が叶った! 本当にありがとうございます!

それでそれで、俺をどんな怪人にしてくれたんですか!? 見た目はどうですか!? 強そうですか!? カッコイイですか!?」

「あー、それは自分で確かめてみるのが一番早いんじゃないかねぇ」

「それもそうですね!」


博士に促されるままに部屋の隅に備え付けてある大鏡まで走る。身体が異様なまでに軽い。まるで全身が羽毛になったかのようだ。地面を蹴る力が強すぎて、軽い一歩でも2メートルはジャンプできる。今までの這いずるような動作が嘘のようだ。鎖のように俺を縛っていた錆びた肉体が、今では俺を自由に羽ばたかせる翼になっている。

これはきっと、物凄くカッコイイ怪人になっているに違いない! ペガサス怪人とか、オオワシ怪人とか、ライオン怪人とか! あ、ライオン怪人さんはもういたっけ。でも目線が低いから、小柄だけど高速で敵を翻弄するフォックス怪人とかオオカミ怪人とかかもしれない!


ぴょんぴょんと飛び跳ねていると鏡にはすぐに辿り着いた。息もほとんど上がっていなし、立ちくらみもしない。ドキドキと緊張と興奮で胸が高鳴る。さあ、ご対面だ。一体、俺はどんな力を手に入れたのか―――。




クリクリした瞳の女の子と、目があった。




「わひゃあッ!? は、は、博士! 女の子がいます! ガラスの向こうに、は、は、裸の女の子がいます!」


その場から飛び退って、慌てて掌で目を覆い隠す。言わずもがな、他の戦闘員たちと同様に俺も女の子に慣れていない。そういう経験(・・・・・・)どころか女の子の裸だって拝んだことがない。そんな俺には、初対面の美女の裸なんてシゲキが強すぎる。

そう、美女だった。ひと目視界に入れただけでハッキリとそれが分かるくらいの美女だ。まだ少しだけ幼さが残る顔立ちと、大人びてメリハリのある身体の絶妙なアンバランスさが、何とも言えない危うげな魅力を放っていた。一秒以上視界に入れていたらいけない考えに及んでしまうのは目に見えている。


「もう一度、鏡を見てみな」

「でも、これはガラスです! 鏡代わりに使うんじゃなくて、ちゃんとした鏡はないんですか!?」

「それは普通の鏡だよ。いいから、覗いてみな」


言われている意味がわからないが、呆れたような博士の言葉に嘘は無さそうだった。では、あの女の子は何だったのだろうか。

ゴクリと生唾を飲み込み、おそるおそる目を覆っていた指を開いて鏡を覗いてみる。


果たしてそこには―――指の間からそっとこちらを覗き見る、美女がいた。生まれて初めて異性の姿を見るように頬を桜色に染める、初心な女の子―――()がいた。




「……怪人に、してくれるって」

「女怪人だって聞かなかったのかい」


ぶはーっ。葉巻の煙で宙に♂マークをぷかりと描き、博士が残酷に告げる。


「……幹部に昇格だって」

「ちょっと前に、クロイシス皇帝が『男ばっかりの幹部とか暑苦しくてもう堪えらんない』って拗ねたんだよ。だけど幹部のガキンチョども、今さら女の子の勧誘の仕方なんて分からないって頭を悩ませててね」


ぷはーっ。今度は♀マークが浮かび上がり、♂マークを散り散りに吹き飛ばす。


「……なんで、俺が」

「女慣れしてない組織にいきなり女の幹部を入れたって上手くいくわけないって忠告してやったのさ。そしたらアイツラ、手っ取り早く戦闘員の中で女っぽいのをホントに女にしてしまえばいいって結論に至ったらしくてね。アンタ、毎年怪人適性試験を受けてたろ。それがアイツラの目に止まったみたいだよ。

ご愁傷さま、女幹部マリマロン(・・・・・)様」


鏡の中で、女の子がヘナヘナとへたり込む。肩まで届く栗色のセミロングを揺らめかせ、ガックリと床に手をつく。両腕に挟まれた胸の肉がぷるんと震えるが、興奮できない。だって、自分の胸だからだ。


「……どうしてこうなった!」


思いっきり、今度は本当に拳を振り下ろした。床にビシリと亀裂が走る。力を得たというのに、まったく嬉しくなかった。

次で最終回。

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