帰り道
学校が終わった。帰りも奏斗と一緒に帰る。家が近かったためか昔から仲がいいのだ。帰り道の途中には美味しいコロッケ屋がある。中学の時によく買って帰っていた。久しぶりに買って帰ろうかな。
「なぁ奏斗、久しぶりにあの店のコロッケ買いいこうぜ。」
「……あっ、うん。」
「どうしたんだよ。」
「いや、うん。少しびっくりしただけだよ。」
「?よくわからんが買い行くか。」
「コロッケ屋のおばちゃーーーん!!コロッケ2つくれねぇかーー?」
「あいよー!みない顔だね初めてかい?ここのコロッケは絶品だよ!期待してな!」
何言ってんだ?1年前まで毎日来てたじゃないか。
「おっ!隣にいるのは奏斗じゃないか!この子は新しい友達かい?」
「おばちゃん!__だよ(小声)」
「え?そうなのかい?ずいぶんと変わったねー。まるでお…」
「おばちゃんっ!!」
「あっ……。ごめんね。そうだね。」
2人して何話してんだ?
「奏斗ー!折角揚げたてなのに冷めちゃうよ!」
「あ、あぁ!ごめんごめん。セイ!そこに居ろよ!すぐ行くから。」
「おばちゃん!また来るよ!」
「いつでも来な!」
「……いろいろと複雑だね。あの子も大変だ。」
「奏斗、さっきばあちゃんと何話してたんだ?」
「…まぁいろいろとな。」
「なんだよー。教えてくれたっていいだろ。」
「……。」
「……そ、そんなことより!このコロッケすげぇうまいよな!久々に買ってよかったな!」
「そうだな。」
もうすぐ奏斗の家だ。
「セイ!また明日な!」
「おう!明日の朝もよろしくな!」
「お前は1人で起きる努力をしろよ笑」
「はいはい。またな。」
奏斗と別れてすぐ自分の家についた。