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桜と新学期



桜が散った。



新学期が始まる。俺はニ度めの高校2年生になる。外を見ると、今年も鬱陶(うっとお)しいほどの綺麗な桜の花びらがひらひらと(はかな)く散っている。


明日なんて来なければいい。朝起きるのがつらい。そんなことを思っていても明日は来る。また今日が始まる。めんどくせぇな。

ピンポーン♪

玄関のチャイムがなる。きっと奏斗だ。学校がある日の朝は飽きもせずに俺を迎えにくる。本当にいい友達を持ったよ(笑)


学校に着くとほとんどのクラスメイトが居る。みんな学校に来るのが早すぎるのだ。


ホームルームが始まる。それからは一般的な高校生がするような過ごし方をする。ただ、休み時間だけは他の普通の高校生よりも充実している。

俺の周りには1番の仲良しの奏斗が居るのはもちろん、他の仲のいい友達が集まって喋っている。まぁ、俺はそいつらの話には入らず奏斗と話しているので、内容までは知らない。

俺の会話はいつも完璧だ。話題、テンポ、話し方、どこをとっても完璧すぎる。そんな完璧な会話を奏斗と繰り広げていると、急に他の奴らが割り込んできた。急にどうしたんだ?


「星、お前も俺たちの会話に入ってこいよ。そうやって奏斗とばっか喋ってるんじゃなくてよ。」


「お前俺たちが話題を振ったとき上の空じゃねぇか。」


まじか。俺は何度か話題を振られたことがあったらしい。俺は完璧な会話をしていたのに。こんなヘマ俺だったらしない。

この後の授業は全て完璧な会話をするためにはどうしたらいいか考えるためだけに使った。それでもいい案は思いつかなかった。だから俺は過去を思い出してみることにしたが、まぁそれは家に帰ってからでもいいだろうと思い、俺はこれ以上考えることをやめた。

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