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勇者よ私を倒しにくるがいい

あの子に世界を壊す様に命じながら

私は聖女のフリをして

この世界の召喚士に

勇者召喚の正しい情報を流す


勇者よこの世界を守るため

早く私を倒しに来い

そう願いながら


そうして私との決戦前の勇者に敗れ

命尽きてその身を損なった彼女の魂を

彼の核にうつしました

そうして二つの魂の核は一つになって

そして綺麗に2つに分かれました


そうして2つの核となったそれを

私が作った魔道具にセットして

私は1人勇者と対峙する


「なぜあなたが…」

勇者は私に話しかける

聖女として共に戦った私に彼が問いかける

「それはあなたが知るところではないのよ

これは私のわがままなのだから」

「さあ最後の戦いを始めましょう」

魔王を倒してこの世界を救いなさい


私は力を使うフリをして

魔道具を起動した

光の刃が私を貫く

私は全身を貫く痛みにたえながら

最後の呪いをあの子達の魂にかけた


太陽と月の呪い

光と闇の呪い

金と銀の呪い

私が構成した

ありとあらゆる

番の呪いを

あなた達にかけたから

最後の私の願いは必ず叶えられるから


これであなた達は一緒になれる

次に生まれ変わった時

お互いの存在がすぐに気づいて

ずっと共にいられるようになっているの


たとえ全てが終わって魂だけになっても

決して離れないように

強く強く呪いをかけたから

勇者が救ったこの世界で

輪廻転生永遠に

あなた達は共に幸せになれるから


本当なら生まれ変わるために必要な

長い長いまどろみの時間さえ

わたしの呪で時間を短縮させたの

今の記憶も望むならそのまま持ち越せる

辛い記憶もそのままだから

忘れたいならそれすらも叶うわ

それは2人で決めてちょうだい


こんな風にした私を恨むなら恨んでね

それでもあなたには幸せになってほしい

これは私の地上での最後のわがままだから


そうして私は勇者に敗れ

命を終わらせたのでした。


私の魂はちょっと特殊な魂なので

いろんな事ができるのです

どんなご都合主義も

どんとこいです


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