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夢の中のあの子

やっと見つけた大好きなあの子

貴方はどんな姿でも綺麗ですね

夢の中であの子は

怒り狂って世界を壊していました


どこの世界かはわかりません

でも

その世界で人の様なモノたちの間では

あの子は魔王と言われるものになっていました


世界から否定されて

蔑まれ

そして恐れられていました


姿もすっかり変わっていて

昔から綺麗にすっと伸びた立ち姿は

そのままに

身体は

所々に白蛇の様なしなやかな鱗に覆われていて

足は

トゲのある厳ついトカゲの様な足でした

あのいつも私と繋いだ

スラリとした綺麗な手さえ

白い鱗でぬらりとひかり

爪は白い真珠のようなラメのマニキュアを塗った様に長くひかっています

髪は白く長く腰までのびており

瞳はアメジストの様な紫で

人の様な虹彩は有りません

人の耳の様なものは無くて

頭には龍の様な角が有ります


綺麗だ とわたしは思いました

あの世界では魔王でも

この世界なら

神として崇められていても

おかしくないくらい

神聖な空気をまとっていました


私はあの子があの子であるなら

どんな姿でも見つける自信がありましたから

夢を渡って見つけた時は

歓喜したものです


そうして見とれて見惚れて

しばらくたって

どうやってあそこに行けばいいのか…

次に考えたのは

それでした






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