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大切なあの子

大切なあの子はどこに行ったのだろう

わたしには

心から大切なひとがいます


その人が

ある時突然いなくなりました

ひと1人消えたというのに

なぜだか騒がれることもなく

まるでふらり旅にでもでたように

平然とあの子はいなくなったのですよと

あの子の家族が話すことばが

全く理解できなくて

わたしの中をすり抜けていきました 


この人たちはなにをいっているのか

あの子がいなくなったのに

なぜ探さないのか


あんなに仲の良かった

家族の方々さえ

その事実を不思議に思っていないなんて 

おかしいのに

誰もおかしいと声を上げる人もいません

そのうちだれも

あの子の話をしなくなっていました


そして、

あの子との思い出の品が

少しづつなくなっていったのです

偶然を装う様に

片付けをするたびに

なぜか見当たらなくなったり

引越しのときに

片付けたものが紛失したり

大切に手元に残していたそれらが

わたしの手をすり抜けていくように

消えていくのです


悲しくて

悲しくて

思い出さえも消されてしまうのかと

悲しみに暮れていました


何も手につかない日々

ただ夢の中であの子に会うこと

たったそれだけが

わたしに許されたわたしの希望でした 


大事にしていたものが

なくなっていく恐怖  

何としても見つけ出す

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