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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

愛する為に

作者: 流星うらら

切る、切る、切る

生を確かめるかのように自分を労わるように切る


「はあ、はあ、はあ…う、うう」


なんで私自分の腕切ってるんだろう、でも、でも


痛くはなかった。痛さなど感じる事はなかった。ただ寂しさと虚しさと朝へ対する恐怖、将来に対する不安でいっぱいだった


「悪い子、、だよね…気づかれたら怒られちゃうかな、でも心配してくれる…かな。はは、キモ」


愛し方が分からなかった。愛する価値などあるのかと思っていても心の何処かで愛したいと思っていた


「飽きた」


不器用というのか無関心なのか、はたまた愛し方を知らないのか…自分を愛する行為として自傷行為を私は選んでしまった


自傷をしている間は何故か自分が愛おしく思えた。それと同時に憎しみや嫌悪感も勿論あった


頭の中ではダメだと分かっていても、間違っているとわかっていても切羽詰まっていた私には正常な判断をする事など不可能に等しかった


「しょーもな、クソじゃん。さっさと死ねばいいのに」


自傷行為をしている私も泣いている私も笑っている私も何を思おうと自分が嫌いだった


結局は気づかれる事もなく、ただ平凡に毎日が過ぎていった

今年こそは死ぬぞ。と思いながら毎年年を越し、毎日笑う


傷跡は幸いにも残らなかったが今でも切りたいと思う時はある。電柱へ頭をぶつけたいと昔より思いが強くなったようにも思えるが、無意味な事もだめだという事も分かっている



一度そういう事へ足を踏み込んでしまうと何か自分へ負荷がかかった時に最終手段である「死」が一番初めに頭に浮かんでくるようになる


きっと決して命を軽く見ている訳ではないような気がしている。そう思うようになってしまった。という現実もあるとは思う


「あ、雨止んだ。晴れた…よっしゃあ」


愛し方なんて百人居れば百通りある。ちゃんと自分の愛し方は知っておいた方がいい


そして自分では無い他人によって本当に愛された時、笑ってしまうぐらい世界が明るく見えるものだと思う


雨が降るなら天気雨がいいです。私(・д・。)

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