6 ご褒美と不穏
⬜︎クリティカルレポート④
世にも稀なクリティカル現象を引き起こすためのかんがえうる必要最低条件:
陰気(滅のチカラ)が相手の気を上回る。
or陽気(生のチカラ)が相手の気を上回る。
攻撃をぶつけた相手の陽気陰気を利用吸収し内在する気に変化を加えるとなおよい。
さらにクリティカル発生時の威力を高めるには:
装備付きのop効果を余すことなく使えるようになる鍛錬された己の器が必要である。なおこれを本来のチカラを引き出した浦木幸ならば、一時的自在にop効果内容を変更変換することができると思われる、よっ。(スベテの効果を破壊力に特化させる、回復や防御に特化させるなど)
さらなる上級技術クリティカル技(相手を内側から破壊する陰術または陽術の一種):
を発動するにも陰気か陽気の必要量を満たしかつこれを適切にコントロールし技のカタチにする必要がある。おそらく気を勢いよく爆ぜさせる技【バーンファイア】はその赤い剣に刻まれていた常人には発動すら難しいあたしのいう強力な古代陽術のひとつだね、きみをそのこがアシストしてくれたみたいだ、よっ。
まとめると当たり前だけどクリティカルにもレベルとグラデーションがあるとかんがえられるねー。そしてどちらにせよノッてきたときの例外は無視するものとして、基本的に共通するのは斬るぶつける等して気でつながる相手があってのもの、一方だけではあまり成り立たない現象だ、よっ。陽気と陰気…きみがもつその圧倒的な陽気を極めうまくコントロールすれば名前負けしない幸運なイチゲキは必ず訪れると思う、よっ。
陽気と陰気のレベル、縦波と横波のながれる気の波長を見極めて、己と相手の巡り合わせで出やすい出にくい……そんな迷えるすごい技といったところかな? なっ?
クリティカル。
そうそうゲームなどでは出るかどうかは基本的に運であり出れば通常よりも威力の跳ね上がる致命的ダメージを与えるありふれたシステム…
じゃー現実では?
それを運と呼ぶかどうかは人によるだろうけど…あたしは呼ばないとおもう、よっ!(プロだから)
そこには己と相手の陰気、陽気の具合が必ずかかわるのだからっ! 運というよりはそう…全力で隙をつくここぞかな? これもちがうか? あははははは
だからクリティカル、それって出せたら夢幻流…最高にクール!!! よっ!
○きみの戦闘術デザインアドバイザー
○不黒高校用務員 池原叉鬼
viewtubeやってます↓
pppps://www.viewtube.pom/@鬼叉ちゃんねる
⬜︎
(背に抱きつかれている。おっぱいがすごい)
(おっぱいがすごいでっでっ…おっぱいじゃない)
(そうだ。────勝ったんだ)
「とりあえずアレ、注文どおりのクリティカルってことでいいですか?」
「あぁ、紛れもないクリティカルだろう! キミのただひとりの校長先生である私が認めよう、公式公認だ!」
「はは…それはまさに俺の公式…っすね」
大きな大人がプラチナ髪とえんじのマントをなびかせ真っ直ぐに駆けて。生徒の背に飛びつき抱きつきながら、興奮冷めやらぬ様子で語らう。
GBシャーマンナイトを屠った爆するイチゲキは、今背の者にみとめられた…公式公認のクリティカル現象。これ以上ない威力を発揮しボスを倒した。
敵を討った緋色のショートソードはやがて地に突き刺さる。
運命のバトルを共にした生徒と校長2人は共にその一振りの太陽を見つめる。
不黒ダンジョン20Fの大部屋を制圧した完全勝利の光景がそこにあり────
▼
▽
お疲れの緋色を地から引き抜いた完全勝利の光景にはもうひとつ────
キラキラと輝く金色の宝箱がボスを滅したそこにあった。
「これってぇ」
「あぁキミの異能のひとつだろう? Luck値の高すぎるピネスくん」
「へぇー、じゃー」
「待て待て、せっかくだキミのこーちょーせんせーと一緒にせーので開けようじゃないか」
「あぁーいいっすね、それ。じゃー」
「「せーのっ、お宝オープン!!!」」
金色に秘められしお宝を、目をキラキラと輝かせ共にせーので開ける。
「「おぉーぉおおお? おおーー、おおーーーーー!!!」」
2人して唸るような、すごい逸品珍品をひらかれた金色の箱の期待感のナカから手に入れたようだ。
⬜︎タコイカ学習帳
雷撃の轟くGBショートソード★★★★★★★★★
クリティカル時【ゴブリンサンダー】(発動待機可)
クリティカル時スピード 中
勇気+4
雷+5
雷耐性+2
ゴブリンのゴブリンのGBセーター★★★★★★★★★★★
【ゴブリンシャドウ】を使役できる
魔法威力 中
魔法耐性 中
使役+2
伸縮+3
⬜︎
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▽
20F区切りのボスモンスターを撃破しさらに満足のいくお宝を手に入れた。戦果は最高の上々、落ち着いてきた喜びの表情で後は帰るだけ。
この大部屋に勝利し存在するピネスと校長の2人はそんな雰囲気になっていたが、
「ところでなんすけど」
「あぁ、そういえば私の召喚獣を出しっぱなしだったなー」
「あのぉー……校長?」
4人整列し並ぶ、これは何なのか。
おっぱいよりもお宝よりも、この血色の悪い人型のいきものはなんなのかピネスは問わずにいられない。
「ぬれ……ぬれっ」
「お…おご……」
「ぱ……ぱい…」
「ぽっ……ぽっ…」
一列に並び立つナニかは、目を明後日を向いたりぐるりと瞳を回しながら、何かぶきみな声を発している。
「これぇ…なんか言ってないすか?」
「んーー? そうか?ははは、──これはこれでぇ…………かわいいものだろう?」
不黒文が使役する4人、中川、細川、三河、副島。
浦木幸が見た事あるなぁ…と訝しむ4人。と、表情引き攣りながらもおどける校長先生の顔。
豊かなプラチナ髪をさらさらと手に靡かせてニヤついても、隣の男子生徒から刺さるジト目がクリティカルヒットし痛い。
不黒文、青春の思い出品である悪魔の片眼をもちなんの因果か異能〝ネクロマンシー〟に目覚めた世にもスペシャルな校長先生。
つつーーと……ひとすじの汗を彼女は額から垂れ流す。
もはや隣の男子生徒にこれ以上おどけ続けるのもはぐらかし続けるのも限界で不誠実である。