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ひまりと美織の切なる願い

笠松ひまりと西野美織は14歳になったばかり。2人には密かな思いがあった。それは[幼くされたい]願望。これ以上歳を取りたくない。できれば実年齢よりも幼く見られたいのだ。ひまりたちは精華女学院中等部2年生。4月からは3年生に進級する。3月12日。名古屋は朝からウンザリする雨。2人に気になる異性や先生はいなかった。なので卒業イベントはなく、大好きな先生が異動になりはしないかとヤキモキすることもない。ひまりたちはクラス内では浮いた存在。2人は[痛い人]ではないが、独自の世界観の持ち主だ。ひまりたちは考えた。自力で幼くなれない以上、誰かに優しくしつけてもらうしかない。2人は母子家庭で一人っ子。女子校育ちで男の子に免疫がない。母親は出張中でしばらくの間帰ってこない。ひまりたちは塾や習いごとはしておらず、バイトは校則で禁じられていた。部活は義務付けられていないからもちろん帰宅部。唯一の他校の男の子との接点は文化祭だが、コロナ禍を理由に廃止された。2人はそこそこ可愛くてスタイルも悪くない。色白で肌がきめ細かい。突出したスペックはなく、スポーツも勉強もそこそこできる。帰宅したひまりたちは1階の集合ポストに見慣れないチラシを見つけた。[訓練生急募]とある。2人は同じマンションの違う階に住んでいた。ひまりたちは私服に着替えるとひまりの部屋でチラシを見た。チラシはマンションの全ての部屋に投函されていた。うちは築36年のオンボロマンションだから集合ポストがいまだに半透明のプラスチック製。だから全ての部屋に投函されたチラシがひと目でわかるのだ。ちゃんと日本語で書かれているが、よく見ると文法の間違いがちょくちょくある。訓練生とは異世界に展開する魔法戦士を想定している。魔法戦士はシラサギ公国方面の偵察に出てミルカと呼ばれる両性具有の若い女性兵士と対戦する。ミルカは18歳から22歳で全員独身。彼女たちはアーミーナイフも手榴弾も小銃も使わずに魔法戦士と戦う。シラサギ公国は軍隊の練度が高いので、ふつうに強いからだ。魔法戦士は異世界でしか魔法が使えない。魔法の力は自身の性欲を抑える力から発せられる。魔法戦士は異世界に行くと世界線を越える。世界線を越えると魔法戦士は精神体に変わる。魔法は精神体でしか発動しないのだ。魔法が使えなければ自由に空を飛べるし、精神体になればからだが軽くなる。なので空中戦には強いが、地上戦ではミルカが有利。まず魔法戦士は平均身長が150センチ。ミルカは175センチ。平均体重は非公表だが、倍近くありそうだ。更には練度の差。そして地の利。魔法戦士は満10歳から14歳の日本の女の子のみ。ユニークなのは偵察に出る魔法戦士は2人1組で必ずコンビ名が付くこと。例えばそれが[レモン]ならば[レモン]の好みに合う女性があてがわれる。もちろん100パーセントではないが、魔法戦士とミルカの間に命のやり取りはなく、まるで中世のような牧歌的な戦いが繰り広げられている。ミルカは丸2年かけて魔法戦士を落とす。実際には丸1年だったり、もっと早まる事例もあるが、ミルカは対戦中に魔法戦士に性的な訓練を施すのが通例だ。ミルカが魔法戦士の完全攻略に時間をかけるのは魔法の力を根こそぎ抜き取るには定期的に性的な訓練を施すのが一番だからだ。魔法戦士を落とす時間はミルカが決めるが、魔法戦士からのリクエストや要望も大歓迎。対戦前に魔法戦士とミルカが雑談に花を咲かせるのはお約束。ミルカは複数のコンドームを常備し、手足のツメを綺麗に切りそろえ、強力な催淫剤を香水として身にまとう。ミルカはプロポーション抜群でかなりの美人ばかりだが、かと言って高圧的ではないし、もちろん性悪でもない。ミルカは魔法戦士を[養女]として育てる義務を負うからだ。彼女たちは日本語が流暢だ。イントネーションは怪しいが、ふつうに日常会話ができる。ミルカは魔法戦士の敵である前に優しいお姉ちゃんであり、母性的な母親でもある。魔王さまがミルカにプロポーション抜群でかなりの美人を好んで起用するのは魔法戦士がこれ以上成長したいという意欲を削ぐためだ。反抗期がなければ魔法戦士は[幼くされる]しかない。このあたりは特に強調されていないが、ひまりたちは目を輝かせた。魔法戦士は最終的に[幼くされる]。実際にはそれからどうなるのかは明示されていなかったが、2人はまず訓練のスケジュールを確認した。16日の14時から近所の公民館で訓練がある。応募資格は満10歳から14歳の日本の女の子。自身の性欲を抑えざるを得ない環境又は状況にあること。自身の性欲に素直であること。真正のどMであることが望ましい。服装は体操服にブルマー姿。オーバーニーソックスの着用は認める。ノーブラは大歓迎だが、ノーパンは不可。訓練場の見学は大歓迎だが、必ず体操服とブルマーを持参すること。

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