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ルーラは泣き出す


「あらもうお昼じゃないじゃあ皆昼を食べてきたら次は皆の能力を見せて貰うわね」


 母さんが言い終わると皆が昼の準備を始める中母さんが近づいてきた。


「ほらユートお昼のお弁当」


「ありがとう母さん」


 母さんが弁当を渡してきたので俺は受け取った。


「あのユート君」


 母さんから弁当を受け取るとルーラが弁当を持ち話し掛けてきた。


「私と一緒にお昼食べない」


 俺はエリと食べようと思ってたがエリは既に教室から居なくなっていた。


「うんいいよ」


 俺は了承してルーラに言った。


「良かったなら私いい所を知ってるんだ付いてきて」


 俺はルーラに手を取られ連れて行かれた、出て行くとき母さんの顔を見たが微笑ましい顔になっていた。


「ここなんだけど」


 俺が連れてこられた場所は外にあるのだがそこは一言で美しかった、ベンチがありその周りには花が咲いていた俺はこんな綺麗な場所を見たことはなかった。


「すごく美しくていい場所だ」


「良かったここに連れてくると皆違う反応をしちゃったから」


「こんな所でご飯を食べるなんていいね」


「うんさあ食べよ」


 俺はルーラに連れられベンチに座った。


「ユート君のお母さんは能力の世界じゃ有名だったのに今までどこに居たの?」


「ちょっとね田舎に隠れて住んでたんだ」


「そうなんだねユート君はどんな能力なの?」


「俺のは身体強化の能力だよ」


「そっかなら近接が強いんだね私のは戦いに向いてないから」


 ルーラが言うとこちらに視線を感じて俺が反応したが誰も居なかった。


「どうかしたの?」


「いや別になんでもないよ」


 俺とルーラは弁当を食べ続けチャイムがなり教室に戻った、教室に戻るとエリが居て声を掛けよう

としたが母さんが入ってきたので声を掛けるのを止め席に着いた。


「それじゃあ皆の能力を確認しようかな」


 母さんに言われると全員が立ったので俺も立った。


「よしじゃあ皆付いてきてね」


 母さんは窓から飛び降りた俺はすぐに窓の近くに近づくと母さんが飛んでいた。


「まだユートには話したことがなかったわね母さんの能力はスカイゲットなの」


 そう聞いたときにわかった母さんは空の能力者だと、俺は外に出ると母さんとクラスの皆が居た。


「じゃあそうね能力の事をルーラちゃん説明して」


「はい能力は魔法科の生徒とは違う全員が違う能力を持っています」


「そうね私は空の能力それじゃあ貴女のを先に見せてもらおうかしら」


 母さんに言われるとルーラは何かを始めた、すると土から芽が出てきた。


「私の能力はこうやって土から芽を出し花を咲かせる事です」


 ルーラが言うと確かにすぐに花が咲いていたまさかあそこの花はルーラが全部咲かせたのかと思った。


「いい能力ね戦い向きじゃないけど私は好きよ」


「ありがとうございます」


 ルーラは褒められたのが嬉しかったのか嬉しそうな声で答えていた。


「なら次はエリちゃん貴女にお願いするわね」


 次に母さんが呼んだのはエリだった俺はエリの能力を知っているのでエリがどんな物を合成させるのか気になった。


「私の能力は合成で何かと何かを合成出来る能力なんです、たとえば」


 するとエリはさっきルーラが咲かせた花をむしり取った、次にしたのはそれを合わせる事で花の冠が出来たのだがルーラが泣いてしまっていた。


「ひどいよなんでそんな事するの」


 ルーラはエリに聞くがエリは笑顔で答えた。


「そんなの貴女がむかつくからに決まってるじゃない、ユートと楽しそうに話していたりしたからよ」


「エリちゃん今のはダメよ謝りなさい」


 すると母さんがルーラを慰めながらエリに言っていた。


「すみませんそれは無理です」


 するとエリは母さんの言葉を聞かずにどこかに歩いて行ってしまった、俺は追かけようとしたが母さんに止められた、エリが居なくなっても授業は続き俺はずっと泣いてるルーラを母さんに止められ慰めていた。


「大丈夫だってエリは咲かせた花を取ったがこうして冠に変えてくれただろ」


 俺はルーラの頭に冠を置いてあげたするとルーラは少し泣き止んだ。


「本当かな?」


「ああ、俺が保証するよ」


 そうしていろいろあったが母さんの授業が終わり教室に戻ったがエリは居なかった、俺は教室で母さんが戻ってくるのを待ち母さんが来てもエリは現れなかった。


「それじゃあ今日の授業はここまでにするわね皆ゆっくり帰ってね」


「ありがとうございました」


 ここは魔法科とは違うみたいで皆帰りの挨拶をしていた、皆が帰る中ルーラだけが俺に話掛けてきた。


「あの、ユート君一緒に帰らない?」


 そこにはさっきまで泣いていたルーラは居なく明るいが目だけ赤くなっているルーラが居た。


「そうだね」


 俺は了承してルーラと帰る事にした、ルーラも寮に住んでいるようで俺はルーラと一緒に寮に帰った。


「それじゃあ私こっちだから」


 能力科の寮では男子と女子が一緒に住んでいるんだが女子は女子は一階男子は二階と分けられていた、俺はルーラと別れると初めて自分の部屋に入った、俺は今日から寮暮らしなので荷物もあまりなかったので服と生活用品だけ家から持ってきた後はベッドは完備されてるし食べ物は寮の食堂があるのでそこで食べる。


「さて食堂が開くのは夜からかそれまでは少し眠るか」


 俺は少し寝たくなりベッドで横になった、違和感を覚え目を覚ますと横に誰かが寝ていた。


「てっエリどうしてここに?」


 俺は思わず声を出してしまった横を見るとエリが一緒に寝ていたのだ。


「ユートどうかしたの?」


 エリは俺の声で目を覚ましたのか瞬きをして起き上がった、そしたらエリは服も着ないでベッドで

寝ていたらしく俺は裸のエリを見てしまった。


「もうごめんてばユート」


 エリに言ってすぐに服を着てもらい俺は不貞腐れていた。


「心配を掛けたのは謝ってるでしょそれにあの子には明日謝るから」


 俺はエリから事情を聞きエリは俺の部屋に俺が帰ってくるまでベッドの下で待機してたら全然帰ってくる気配がしなかったのでベッドの下で寝ていたみたいだそしたらいつの間にか俺と一緒にベッドで寝ていたようだ。


「まあいいじゃあ俺は食堂に行くからエリも自分の家に帰れよこんな所に居て見つかったら俺が怪しまれる」


 俺はドアを開けてエリに出て行くように言うとエリは出て行ってくれるようだ。


「わかったわそれじゃあまた明日学校でね」


 エリが俺に言うと彼女は一階に降りていった、その時にいろいろ声が聞こえたのでエリの友達だろうと俺は思った。


 俺が食堂に行くとルーラが一人で席に座り食べていたので俺はルーラに近づいた。


「なあ一緒に食べてもいいか?」


 ルーラはこちらに顔を向けると俺に気づき笑顔になった。


「うん大歓迎だよ」


 ルーラが言ってくれたので俺はルーラの隣の席に座った。


「ルーラはいつも一人で食べてるのか?」


「うん私クラスでも友達は居ないからさ」


「そうなのかルーラなら友達なんて簡単に作れるだろ?」


 俺はルーラの事を今日見ていて気付いたがとても友達が居ないタイプではないはずと思った。


「私の能力見たでしょだから皆あんまり私に話し掛けてくれないんだ」


「なに言ってんだ俺はルーラの事友達だって思ってるぞ」


 俺が言うとルーラは俺の事を見てきた。


「本当に私達もう友達なの?」


「ならなんで一緒にご飯なんて食べてるんだよ普通ならそんな事しないだろ」


 俺がルーラに言うとルーラが泣き出してしまった、俺はどうしたらいいかわからずルーラの頭を撫でた。


「ごめんね急に泣き出しちゃって」


 ルーラは泣き止んでくれたが食堂に居る人達が何事かと思いこちらを向いていた。


「すみませんなんでもないので続けて下さい」


 俺は頭を下げて皆も食事を再開した、ルーラも平気かわからないが食べるのを再開していた俺は心配したがまずは食べ終わってから聞く事にした。


俺とルーラは食べ終わると外に出た、俺がルーラに言って外に出ると空を見上げ満天の星空が浮かんでいた。


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