生徒会長と戦う
「今度はユートの番だね」
「ああ、行ってくる」
「頑張って」
エリが言ってくれて俺は試合に向かった、着くともう相手の方が着いていた。
「お前が俺の相手だななんだよ、弱そうな相手だなファリスはこんな奴に負けたのかよ」
「よろしくお願いします」
俺が挨拶をした、だが先輩は挨拶をすることなく構えた。
「ほらとっとと始めるぞ」
先輩に言われ俺も構えた。
「では始め」
先生の合図で試合が始まった、この人は待たされるのが嫌いなのだろう、すぐに攻撃してきた俺は
受けずに避けた、この人の魔法はさっき見たが攻撃が強すぎる俺の魔法でも勝てるかどうか怪しすぎる。
「いいぞーやっちまえヒョウ」
「油断するなよー」
観戦を見てみると殆どが先輩の応援だしかも俺の応援はエリしか居なかった。
「ユート負けるなー」
エリも俺の事を応援してくれてるここで負けたらダメだなと思った。
「なんだ攻撃してくるのか?」
この人は強いがまだまだだ俺は風の渦を作りそこに光を加えた。
「まぶしっ」
先輩は目を開けられなく閉じた俺はすぐにそこにリヒトさんがやった氷を砕き落としてくる魔法を
使った。
「なんだお前やるじゃねえか」
先輩はさっきのを喰らっても立っていた。
「すごいですねあれを喰らっても立っているなんて」
「なめんなよ俺だって生徒会長の座を狙ってるんだここで負けるわけにはいかないんだ」
この人にはなにが効くのか考えていると攻撃してきた、俺は避けて距離を取った。
「仕方ねえあの魔法で終わらせるか」
先輩が言うとどうやら俺を倒す魔法を使ってくる気だ。
「これで終わりだ」
先輩は闇魔法を使ったようだ、先輩が使ったのは分身を作る魔法だったようだ闇の体が先輩に似て
いた。
「さあいくぜ」
先輩と分身は俺に向かってきた、先輩は俺に体を使って攻撃してきた、俺は魔法で受けて攻撃をか
わした。
「やるな」
「先輩こそどうやったらその魔法が使えるんですか」
俺と先輩が攻撃を繰り返していると先輩の方に疲れが見えてきた俺は好機と思い火に闇魔法を加え
て先輩の所に渦にした、先輩は火の闇に抗っているが飲み込まれた。
「勝者ユート」
先生が確認して俺の勝利が決まった。
「まさかヒョウが負けるなんて」
「なんだよあいつ」
試合が終わると観客から俺を噂する声が聞こえてきた。
「次の相手はあの子か」
「やったねユート」
「ああ」
俺とエリはハイタッチをした。
「今日はこれで終わりみたいだね」
「一応次の対戦相手は決まっているみたいだが見逃した」
「まああの先輩と時間を掛けてしてたからね」
「仕方ないエリはこれからリヒトさんの所に行くんだろう?」
「うん、ユートは待っててくれるんだよね?」
「ああ、ここで魔法の練習をしておくよ」
「わかったじゃあ行ってくるね」
エリは手を振りながら行った、俺は後ろを振り向いた。
「次の相手は貴方ですか?」
「よく気がついたな?」
俺が声を出すと人が現れた。
「まあ挨拶をと思って僕は次の君の相手のタツキだよ」
その人はニコッと笑顔を向けてきた。
「そうですか」
俺は少し警戒して喋っていた。
「さっきまで喋っていたのは君の彼女かい?」
「違いますよ」
「そうかまあ挨拶の事なんだけど明日は僕と君の試合だからね僕の試合を見れなかった君に僕の魔法を教えてあげるよ」
タツキさんは構えると地面から氷が突き出してきた。
「それじゃあ見せたし僕は失礼するよ明日が楽しみだ」
タツキさんはそう言って歩いて行ってしまった、待っているとエリが帰ってきた。
「どうしたのユートこれ?」
エリは地面の氷が気になったのだろう俺は魔法の練習と言って嘘を吐いた。
「それでリヒトさんには教えてもらえたのか?」
「一応教えてもらえたけど自分で出来るかどうか」
エリは教えてもらった魔法が自分に出来ないと思っているのだろう、リヒトさんはエリの事がわか
って教えたんだろうだから俺に言えるのは一つだ。
「大丈夫エリなら出来るさ今日は家で教えてもらった魔法を頑張れ」
「わかったユートも明日に向けてなにかするの?」
「ああちょっと新しい魔法を思いついたからな」
「そっか」
エリと話しているとエリの家の近くになった。
「じゃあまた明日ねユート」
「ああ、明日も頑張ろう」
俺は手を振りエリと別れた、俺が家に着くと早速魔法の練習に取り組んだ。
「ユート貴方が魔法の練習なんて珍しいわね」
「少しね今日から学校で最強魔法決定戦て言う行事が始まったんだ」
「そうなのだけど用心しなさい」
「うんそうするよ」
「それより今は魔法よりご飯よ」
「わかったすぐに行くよ」
どうやら母さんの機嫌は直ったようだ俺は母さんを追かけご飯を食べた、風呂に入りタツキさんの魔法を思い出していた。
「あの人は今日戦った誰より強かったリヒトさんと一緒ぐらいかそれ以上」
あの魔法も気になるだが俺はあの魔法を防ぐ方法を思いついた、俺は風呂から上がりベッドに入り
眠った。
朝になり眠りから覚めると学校に行く準備を進めた。
「母さんおはよー」
俺は欠伸をして下に降りていた。
「どうしたのユート目の下に隈が出来てるわよ」
「ちょっとあんまり寝れなくてね」
「大丈夫なの?」
「一応ねそれよりごはん食べるよ」
あの後なかなか眠れなくて朝になっていった、俺は母さんが用意した朝ごはんを食べ学校に行く。
「じゃあ行ってくるよ」
俺が外に出ると太陽が顔を出していた。
「まぶし」
俺は太陽に隠れるように顔に手を当てた、今日もエリの家に向かおうとしているとエリがこちらに
歩いていた。
「あれエリなんでここに?」
「今日は私がユートを迎えに行こうかなって思ってたのに」
「そうなのか?」
「だってユートだけに迎えこさせるわけにはいかないしね」
エリはこれからは順番にしようと言ってきた、俺はそれを了承した、教室に着きトーナメント表が
張り出されていた。
「今残ってる一年は俺とエリとジングカイだな」
「まさか昨日に新入生のほとんどが負けちゃうとはね」
トーナメント表を見ていると朝の放送が始まった。
「今から三回戦を行う負けた者は外に集まれ」
そう放送されただから今教室には俺とエリとジングカイしか居ないのか、彼は集中しているのかこちらに気づいていなかった、カクス先生が教室に入ってきた。
「よく残ったなお前たち以外は全員負けてしまった」
カクス先生が教壇に立つと喋り出した。
「負けた奴は昨日は自由に出来ていたが今日は昨日勝った奴の試合を観戦するために外に出ているそれに今日の試合はギリシアユートお前からだ」
「俺からですか?」
「ああそれにお前は昨日上級生二人に勝っている観客は絶対にタツキの方を応援するだろうだがお前
ならあいつにも勝てるはずだ」
「先生聞いてもいいですか?」
「なんだジングカイ」
「気になったんですが今残ってるのは全員生徒会ですか?」
「ほう気付いたか」
彼の一言にカクス先生が反応した。
「ジングカイの言う通り残っているのはお前らを除けば生徒会全員だ」
「そんなあんな化け物みたいな奴らが残ってるなんて俺は今日の試合辞退します」
ジングカイが言った。
「そうかそれでお前たち二人はどうするんだ?」
「俺は試合をしますよ」
「私も」
俺とエリは二人同時に言った。
「よし、ではギリシアユート行けお前なら勝てるだろう」
俺はカクス先生に言われ外に出た、外に出ると観客が山ほどいた俺がどこに行けばいいか迷ってい
ると。
「あっユート君こっちだよ」
リヒトさんが声を掛けてくれた俺はリヒトさんの所に行くとそこには何人かの人がリヒトさんの周
りに居た。
「紹介するよこれが私の生徒会」
リヒトさんに言われるとタツキさんと昨日のイケメンが居た。
「生徒会は私を始め五人で構成されてるんだ」
「今日はよろしくね」
タツキさんが握手を求めてきた、俺はタツキさん手を握り握手をした。
「よろしくお願いします」
「うんうんユート君の試合が楽しみだ」
リヒトさんが声を出して答えていた。
「そういえばさっき連絡があってマサの相手だった子が辞退したみたいだね」
「ええ俺もまさか生徒会全員が残っている事は知りませんでした」
俺はリヒトさんと喋っていた。
「まあ私しか新入生は知らないだろうね一応上級生は全員知っているんだけど」
「そうなんですね」
俺とリヒトさんが喋っていると放送が聞こえてきた。
「ユート、タツキ出て来い」
今日の先生は厳つい顔をした声の先生だった。
「えーではこれより試合を開始する正々堂々戦うように」
先生が始めの合図をする時俺とタツキさんは構えた。
「では始め」
先生の合図で試合が始まった、俺とタツキさんはまず様子をみていた。
「さすがだねここまで勝ち上がった事は褒めてあげるよでも君はここで負ける」
するとタツキさんが仕掛けてきたタツキさんは始めに氷のフィールドを作った。
「観客には離れてもらってるからねこれじゃあ普通の足場よりは戦いにくいだろ」
タツキさんは臆する事無く氷のフィールドを歩いていた。
「貴方が氷を使うのは見えてましたよ」
俺は氷のフィールドを火魔法を使い溶かした。
「やるね普通ならここで終わるはずなんだが」
タツキさんが言うと次にしたのは空に手をかざしていた。
「あの人なにやってるんだ?」
「さっきのには驚いたけど」
観客も彼がなにをやっているのか不思議に思っていた。
「さあこれを凌げるかな?」
タツキさんが言うと俺達の所だけ空が曇ってきた、するとなにかが降ってきた。
「これは氷?」
「只の氷じゃないよ」
空から氷の雨が降ってきた。
「しまっ」
「もう遅い」
俺は反応が送れ降ってきた氷からダメージを受けた。
「なんだあいつ氷なんかにやられてるじゃないか」
「普通の氷じゃないよ」
「せ生徒会長」
「今は違うよなんでユート君があんなにダメージを受けたのか説明してあげる」
「さあ君はどうやってこれを攻略する?」
「ユート君は今タツキの氷の槍にやられてるんだよ」
「いやあれは普通の氷ですよね?」
「仕方ない少し氷に触れてみたらわかるよ」
「痛いだろ、タツキが降らしているのは極小にした氷の槍の雨だ」
俺が気付いた時にはすでに氷の槍の雨が降り出していた、俺はダメージ受けているこれでタツキさんは勝利を確信しただろう。
「あいつこんな氷を受けて戦っているのか」
「すごいね」
「確かにユート君はすごいがこれを防ぐ方法が見つからない限りユート君には勝ち目が無いだろう」
(ユート君はもう気づいてるだろこれを攻略する方法を)
そろそろタツキさんも限界に近いと思った時俺は火魔法を使った。
「なんだいそんなちっぽけな火で僕に勝つもりかい?」
「そうですねちっぽけな火ですよねだけど」
俺はあの時の火の竜を作った。
「ななんだこれは」
タツキさんは驚いた声を出した、するとさっきまで降っていた氷の槍の雨は消えて晴れた、俺は竜を消した。
「まさかこんな魔法で僕の切り札の一つが消されるとは」
「少し魔法を使いすぎましたね今の魔法は強力だが体力が必要ですよね」
俺はタツキさんを見るとタツキさんは汗をかいていた。
「そうだねこの魔法で終わらせるはずだったんだけどね、だが」
するとタツキさんは新しい魔法を使ってきたが俺はすぐにあの魔法を使った、俺の体目掛けて地面
から氷が突き刺さってきたがそれは俺の体を突き刺すどころか溶けてなくなった。
「なに」
「貴方が昨日見せてくれた魔法ならもう攻略してますよ」
俺はタツキさんに言っていた。
「どうやってこれはまだ生徒会の皆しか攻略を知らないはず」
「簡単ですよ俺が最初にした火魔法を覚えてますか?」
「僕の氷のフィールドを溶かしたあれか?」
「そうですあの時に俺は空気を暑くして火のフィールドを作ってたんです」
「だがそれだけじゃ」
「そうですそれだけじゃ氷は溶かせないだけど俺の周りに見えない火の渦を作っていればどうなりま
すか?」
「そんなの氷が溶けるに決まって」
タツキさんはやっと気付いたようだ。
「まさか君は」
するとタツキさんは俺目掛けてアイスボールを投げてくるとそれは俺に当たらず溶けていた。
「そうか僕はもう君を倒せないのか」
「そうですねもう貴方の魔法は俺には効かない」
俺が言うとタツキさんは一言言った。
「参った、僕の負けだ」
タツキさんが言うと観客の皆が静まり返った。
「おいおいどうゆうことだよ」
「まだ戦えるだろタツキさん」
観客はまだ気づいてないのだろうすると先生の声が聞こえた。
「しょ勝者ユート」
先生も驚いているのか声を掛けるのが遅かった、するとタツキさんが近づいてきた。
「負けたよまさか最初の火魔法で負けるとは」
「俺も気づかれなくて良かったです」
タツキさんが負けたのは俺の火のフィールドと俺の周りにある見えない火だった。
「だがあんな魔法よく思いついたね?」
「俺もタツキさんにあの魔法を見せてもらえなければ負けてましたよ」
「また君とは対戦したいなまあ頑張ってくれ応援してる」
するとタツキさんは背中を向け歩いていった、俺も次の試合があると思うのでそうそうに立ち去った。
「やったねユート」
試合場から出ると笑顔のエリが居た。
「次はエリだろあの人達は強いから誰が当たっても気を抜くなよ」
「うん頑張ってくるよ」
エリが言うと彼女はすぐに行ってしまった、そのすぐ後にリヒトさんが俺に近づいてきた。
「ユート君おめでとう」
「ありがとうございます」
「まさかタツキに勝てるとは思わなかったよ、どうやって勝ったの?」
「秘密です」
「ぶーユートくんのいけず教えてくれてもいいじゃないか」
リヒトさんは拗ねた顔になっていた、するとエリの試合が始まった。
「参った僕の負けだ」
「はあ?」
俺は驚いた先生の合図で始まった試合はエリの試合の相手の声で終わってしまった。
「またやちゃったかマサの奴」
リヒトさんは顔に手を当てため息を出していた。
「あの、リヒトさんあの人本当に生徒会なんですか?」
俺は信じられなくなりリヒトさんに聞いた。
「実力はあるんだけどあいつかわいい女の子とは戦わないだよ」
「そんな人もいるんですね」
俺達が話していると観客が厳しい声を上げていた。
「マサ様なんで負けちゃうの」
「戦ってよマサ様」
そうして観客は女子の声で埋めつくされていた、するとマサと言う人物がエリに近づいていた。
「君はかわいいから僕は戦えないよ」
俺はエリを見ているがエリの目は信じられない物を見る目になっていた。
「・・こんな勝利喜べないわ」
エリは試合場から走り去ってしまった。
「すみませんリヒトさん俺用事があるので」
俺はリヒトさんに言ってエリを追いかけた、俺はエリを追いかけるがエリを見失ってしまった。
「くそどこに行ったんだエリ」
俺は一度教室に戻るとエリが机に突っ伏していた。
「エリ探したぞ」
俺が声を出すとエリは顔を上げた、だがエリの顔は涙を流していた。
「ユート」
「どうかしたのかエリ?」
「違うの私悔しいんださっきの試合に勝った気がしなくて」
「でも勝ちは勝ちだ」
俺が言っていた。
「ユートはあの人と戦って勝ったのに私は戦わないで勝っちゃた」
「リヒトさんに聞いたんだがエの相手の人はかわいい女の子とは戦わないみたいだ」
「なによそれバカにしてるの?」
「俺も聞いただけだから」
エリはさっきの試合相手に怒っていた。
「でも勝ったんだエリの次の相手は俺だぞ」
「そうか一応私が勝って次は私とユートが戦うのか」
「そうだ今の試合に文句があったのはわかるが」
俺が喋っていると放送が聞こえてきた。
「次の試合はユート、エリ出て来い」
「ほら俺達の名前が呼ばれたぞ」
「今の試合には文句があるけどユートとは戦うから棄権なんてしないよ」
「ああ、本気でこいエリ」
「うんユートも本気できてね」
俺達は教室から出て試合場に向かった。
「よし二人とも揃ったな」
先生が俺達に気づくと俺達は前に出た。
「では始める」
先生の合図で試合が始まった、エリは昨日リヒトさんから教わった魔法を軸にしてくるはず俺は様
子をみてファイヤーボールを投げた、エリはそれを水を掛けて消した。
「なに私の様子なんてみてるのよユート本気で掛かってきてって言ったでしょ」
エリが言うと彼女は水と風の合成魔法を使ってきた、これを受けたら飲み込まれてしまう俺は反応して避けると風向きが変わった。
「さすがだなエリ風魔法で風向きを変えてくるとは」
俺はエリに話し掛けていた。
「ユートなら避けると思ってたからね」
合成魔法はまた俺に向かってきた、俺も風魔法で風向きを変えて合成魔法をエリに返した、エリは
すぐに合成魔法を消した。
「いいのか消さなくても風魔法を使っていればいつか当たるだろ?」
「ユートには当たらないからねそれにあの人から教わった魔法も試したいからね」
するとエリは構えた。
(まさかもう使ってくるのか?)
俺が思っているとエリが闇魔法を使ってきた、そうかリヒトさんが教えたのは闇魔法だったのかだ
がなんだあれ見たことないぞ。
「さあユート闇を味わってね」
エリの魔法が俺の体に当たっていた。
「ん?なんだここ」
俺が目を開けると暗闇が拡がっていた。
(確か俺はエリと試合をしていてそれでどうなったんだ?)
すると声が聞こえてきた、俺は声のした方向に行くと誰かが居た。
「あれは母さんと小さい頃の俺?」
俺が見たのは母さんと小さい頃の俺だった、俺は少し近づき聞いていた。
「なんでなのお母さんどうして俺には父さんが居ないんだよ」
「ごめんなさいねユート私が弱いから」
そこには泣いている俺と母さんが居た、母さんは俺を抱きしめごめんと言っている。
「そうだこれは俺がまだなにも知らなかった時の俺だ、だけどなんで今これを?」
すると俺は光に包まれた、俺が目を覚ますとそこは試合場だった、まだ試合は終わっていなくエリ
が立っていた。
「今俺になにかしたかエリ?」
俺がエリに聞いたがエリはなにも反応していなかった、俺はファイヤーボールに風を加えてエリに
投げるとエリは反応して水で消していた。
「すみません私の負けです」
エリが言うとエリはすぐに走り去ってしまった。
「勝者ユート」
すると先生の声が聞こえてきた、だが俺はすぐにエリを追いかけた。
「待ってくれエリ」
俺は追いかけるも彼女は待つ気がなく学校から出て行ってしまった。
「ふーんそういう事だったんだ」
ユートがエリを追いかけると一人の女の子が呟いた。
「どうしたんですか会長?」
「だから今は会長じゃないってばそれに次の君の相手は強力だよ」
「わかっていますだけど私は負けませんよ」
「それならいいんだけどね」
俺はエリを追いかけるのを止めて試合場に戻った。
「あ、ユートくん急に消えるから心配になるじゃないか」
俺が戻るとそこにはリヒトさんしか居なかった。
「もう今日の試合は終わっちゃって皆帰っちゃったよ」
「そうなんですね」
「明日はついに私と戦う子が決まるんだよね私はユート君を応援してるよ」
「そうですかそれじゃあ」
「うんまた明日ね」
俺はリヒトさんに言うと教室に行き荷物を取った、教室を見るとエリのバックが残されていたが俺
はすぐに帰った。
「ただいまー」
「あっやっと帰ってきたユート遅いわよ」
「ごめん」
俺はすぐに自分の部屋に行くと眠ってしまっていた、俺が目を覚ましたのは朝だった。
「ユート貴方昨日帰ってきてから今まで寝てたの?」
俺はベッドから出ると下に降りた。
「ちょっとね昨日は疲れたんだ」
「まったく気をつけなさいよね」
俺は母さんと喋っていると朝ごはんを食べ学校に向かった、エリと決めた時今日は俺がエリの家の
方に向かって待っていたのだがエリは一向に姿を現さなかった、するとどんどんと能力科の生徒達が集まり俺を見てくるので俺は仕方なく学校に向かった、教室に着くとカクス先生が居た。
「まさか本当に勝っちまうとわな」
カクス先生が話し掛けてきた。
「今日がリヒトと戦う奴が決まる日だお前ならもう勝てるだろ?」
「俺はたまたま残っただけですよ」
「バカ言えたまたまで生徒会に勝てるわけないだろ」
「ユート、テル外に出て来い」
「ほら放送が聞こえただろ行って来い」
「わかりました」
カクス先生に言われ俺は外に出た、外にはもう既に女の人が立っていた。
「すみません遅くなりました」
「別にいいわよまさかタツキを破るとは恐れいったわ」
「では二人とも前に出ろ」
昨日に引き続き厳つい先生が言って俺は前に出た。
「私はテルよろしくね」
「はいよろしくお願いします」
俺は挨拶をして先生の合図を待った。
「では始め」
「はあっ」
始まるとすぐにテルさんが仕掛けてきた彼女は風で嵐を起こしてきた。
「すぐに決めさせて貰うわね」
俺はこの嵐を避ける方法がないとわかった瞬間俺も嵐を使った、だが相手の方が強く俺は吹き飛ば
された、だが俺は風魔法を使い嵐から脱出した。
「やるわね私の嵐を逆にして戻ってくるとわ」
「まさかいきなりすごい魔法を使ってくるとは思ってもみませんでした」
「だけどこれはどうかしら」
すると嵐は小さくなり球体状になって向かってきた。
「これは相手が倒れるまで追いかけてくるわよ」
テルさんに言われたので俺は球体状を全て叩き落とした。
「やるはねでも」
すると今度は風の槍をこちらに打ってきた。
(この人攻撃をさせてくれる暇がない)
俺はそれも避けずに魔法で受けたが全てを防げずダメージを受けた。
「休んでいる暇なんかないわよ」
今度はどこからか風向きが変わっていた、これは俺に向かって風を強くしていると思った。
(これは俺が風向きを変えたら意味がないそれなら)
「大丈夫かあいつ?」
「昨日はすごかったけどなんか昨日よりも弱くなってないか?」
俺はファイヤーボールを投げると風に戻され俺の所に跳ね返ってきた、俺は自身のファイヤーボールに当たると俺は倒れた、俺は少しの間気を失っていた、だがまだ決着はついてないみたいだ、俺は起き上がり観客を見るとエリが居た、エリは俺の事を見ていただけだったが俺は負けられないと思った。
「やっぱり立ったね」
「すみませんね少し本気を出さないといけないみたいです」
俺はアイスボールを作り投げた相手は思い通り壊してくれた。
「なんだい君の実力はこんなものか」
「すぐにわかりますよ」
俺はそう言って粉々にされた氷から極小の槍を作り出し投げ飛ばした。
「なに」
テルさんは驚きすぐに風を使い飛ばしたがテルさんがやったみたいに俺は壊さなければ追いかける
追尾機能を加えていた、するとテルさんはそれに気づくとすぐに壊していた。
「さすがですねすぐに壊すとは」
「君もやるねまさか私とタツキの魔法を合成させてくるとは」
俺とテルさんは話していた、するとテルさんの方が仕掛けてきた。
「これで終わりだよ」
テルさんが刃状の風を撃ってくると加速してきた。
「風の向きで加速してきましたね」
俺は言うと闇のフィールドを作ったあれはさっきみたいに追尾機能はないはずそれならここを暗く
すれば。
「そんな事企んでもダメだよ」
すぐにテルさんは光魔法を使い暗闇から明るくした、だが今ので俺の勝ちが確定した。
「さあ早く終わりにしよう」
するとテルさんは風の槍を作り投げてきた、だが俺はすでにあの人の魔法を使っていたテルさんは
気づく事無くそれにやられるだろう、すると俺の思わく通りに空から氷の槍の雨が降ってきた。
「君はタツキの魔法を使ったのか?」
「まだ終わりにしませんよ」
俺は言ってもう一度暗闇魔法を使った、これでどこから落ちてくるかわからないはず。
「私の負けか」
先生が確認するとテルさんは倒れていた。
「勝者ユート」
先生の声を聞くと観客が声を出した。
「うわ本当に勝ちやがった」
「まさか生徒会に二人も勝つなんて」
そんな声で埋めつくされた、俺はさっきまでエリが居た所に行くがもう既に居なくなっていた。
「やあユートくん」
俺が探しているとリヒトさんが近づいてきた。
「あと一回勝てば私と戦えるようだね」
「そうなりますね」
「君には勝って私と戦って欲しいよ」
「努力はします」
「まあ次の相手はあのカズシだからね簡単には勝てないと思うよ」
俺はリヒトさんと喋っていると放送が聞こえてきた。
「じゃあ頑張ってねユート君」
リヒトさんは笑顔を浮かべ行った、俺も早く終わらせてエリを探さないとと思い試合場に向かっ
た、試合場に着くともう相手の方が着いていた。
「君が最後の相手か」
相手の方が話し掛けてきた。
「俺はカズシよろしく」
「俺はユートですよろしくお願いします」
俺も挨拶して先生の合図を待った。
「これで勝った者がリヒトさんと戦える最後の試合だ正々堂々するように」
先生が話した。
「では始め」
先生の合図で試合が始まった、俺も本気で勝負する。
「では俺からいこうか」
先に仕掛けたのは相手のほうだ、相手は火の人を作っていた。
「君も見た事があるだろう分身の魔法を」
「確かに最近見せてもらいましたね」
「だったらこれですぐにわかるだろ分身が怖いことが」
カズシさんが言うとすぐに魔法を使った。
「実は俺合成魔法とか苦手でないつも分身に頼るしかないんだよ」
するとカズシさんは俺が見たこともない魔法を撃ってきた。
「さあ君ならこれは防げるだろ」
俺は考えて様子見で風魔法で吹き飛ばした、するとそれは地面に当たりそこは崩壊した。
「なんですかこの魔法は」
「俺にもわからないがいつの間にか作ることができたんだ」
俺が聞くとカズシさんは答えた。
「さあもう一度いくぞ」
カズシさんはまた撃ってきた、だが俺は既にこの魔法の事がわかった。
「リヒトさんに聞いていたが貴方は生徒会の中で一番弱いと思いますよ」
俺は言ってカズシさんが撃ってきた魔法を風魔法で地面に叩き落とした。
「俺が生徒会の中で一番弱いだと」
俺は叩き落とすと地面が崩壊したのですぐに距離を取った、確かにこの魔法はすごいが相手に当た
らないと意味がないあの人を見ていたらこの魔法しか使えないみたいだしなそれならと考え俺はアイ
スボールに闇を加え投げたカズシさんは避ける事無く魔法で受けたカズシさんは俺の試合を見ていないのだろう、破壊したアイスボールから闇に飲み込まれた俺は先生の合図を待った。
「勝者ユート」
先生の合図が聞こえ俺は魔法を解除した。
「まさか生徒会に勝っちまうとは」
「でもリヒトさんには負けるでしょ」
そんな声が聞こえてきた、するとすぐにリヒトさんがやってきた。
「ユート君すぐに試合を始めたいんだけどいいかな?」
リヒトさんが俺に聞いてきた。
「俺はいいですよ」
「それじゃあ私に付いてきて」
「ここでしないんですか?」
「私の試合は見られたらダメなんだ」
「でもそれじゃあ勝った時に嘘を吐く事もできますよね」
「そうだねだけど私もこれに勝たないとダメなんだ嘘なんか吐かないよ」
「まあリヒトさんが嘘を吐くなんて想像してませんですけどね」
「そうだよユート君はひどいな」
俺とリヒトさんは話していた。
「それじゃあそろそろ行こうか?」
リヒトさんが言ったので俺はリヒトさんに付いて行く、付いて行くとそこは生徒会室だった。
「入っていいよ」
リヒトさんに言われ入るとそこは広かった。
「あのここでやるんですか?」
「そうだよだけどちょっと待ってね」
リヒトさんに言われ待つとリヒトさんがなにかしていた。
「なにをやっているんですか?」
「ここで試合をするからね少しここに結界を作ってるんだよ」
まあここでするなら必要なのかと思っているとリヒトさんが話し掛けてきた。
「まあこれでいいかなじゃあ始めようか」
リヒトさんが構えたので俺も構えた。
「じゃあ私からいかせて貰うね」
リヒトさんはすぐにダークボールを使い投げてきた俺はファイヤーボールをダークボールに当て打
ち消すとリヒトさんが消えていた。
「さすがだねでも」
リヒトさんが俺の至近距離に現れると今度はエリの時に見た魔法を撃ってきた俺は避けることもで
きず当たってしまった。
「また見せて貰うよ君の過去を」
俺は気を失った、俺が目を覚ますとそこにはリヒトさんが居た。
「リヒトさん俺になにかしましたか?」
「いや私はなにもしてないよほら立って続きをしようよ」
リヒトさんに言われ今度は俺からファイヤーボールを使った。
「ねえ聞いてもいいかなユート君?」
俺がファイヤーボールを使った時にはもう既に消えていた、そしたらリヒトさんが話し掛けてき
た。
「なんですか?」
「なんで能力が使えるって隠してるの?」
リヒトさんが聞いてきた事に驚くとリヒトさんは話していた。
「まさかと思ったけど本当に能力と魔法がある人なんて私初めて会ったよ」
「リヒトさんは気づいてたんですか?」
「まあね少し怪しむ位しか思ってなかったんだけどユート君がエリちゃんと試合をした時にきづいたんだよね」
「あの時のエリの魔法ですか?」
「そうだよあの魔法はその人の過去が見られるんだよね」
だからエリはあの時試合場から逃げ出したのか俺の過去を見たから。
「でもなんでリヒトさんは俺の過去を見る事が出来たんですか?」
「それは私に勝ったら教えてあげるよ」
リヒトさんは喋り終わると同時にアイスボールで攻撃してきた、俺は壊さずに風魔法で吹き飛ばしすぐにリヒトさんのアイスボールを壊し逆に攻撃に変えた、リヒトさんは粉々になったアイスボールの攻撃を黒い物に吸い込んでいた。
「これはねダークホールって言ってね全ての魔法を飲み込んでくれるんだよ」
リヒトさんが言ったことを信じられなくて俺は火の竜を呼び出したがすぐにリヒトさんの魔法に飲み込まれた。
「そんな事をしても無駄だよどんな魔法もダークホールには敵わないよ」
そう言ってリヒトさんはダークホールを消した。
「さすがにこれをするのは体力がいるんだよね、ユート君の能力はどんな物なの?」
リヒトさんは疲れたのか休憩して俺について聞いてきた、俺はこの人に能力者とばれてしまったの
でここは話していいのか迷っていた。
「大丈夫秘密にするから」
リヒトさんが言ったので俺は喋ることにした。
「俺の能力は身体の強化ですよ」
「へーそんな能力があるんだねじゃあ私と戦っている時だけ本気を出してよ」
「俺はちゃんと本気でしてますよ」
「でも君の実力はこんなものじゃないでしょ?」
リヒトさんに言われ俺がまだ本気を出していない事を言われた。
「そろそろ休憩は終わりかなユート君は優しいね普通ならここで攻撃してくるでしょ」 「まあ俺は
変わってますからね」
「それ自分で言っちゃうんだね」
俺が言うとリヒトさんは笑っていた、俺は少し顔が熱くなっていた。
「じゃあさっき言った通りに本気を出してね」
リヒトさんが言うと彼女はさっきの魔法を使ってきた、俺はリヒトさんが言った通りに能力を使お
うとしているのだがリヒトさんがそんな隙を与えてはくれなかった。
「まさか私がそんなに優しいと思ったの実は私皆からは優しくないって言われるからね」
俺も本気を出す事にしたそうしなければこの人には勝てなかった、俺は身体を強化して火の竜を呼
び出した、俺は体に取り込み俺は火の竜を体に宿らせた。
「まさか能力と魔法を合成出来るとはね」
リヒトさんは驚いているのだろう声を出していた。
「だけどそれだけじゃ私のダークホールで飲み込めば怖くなんか」
リヒトさんが言い終わる前に俺はファイヤーブレスで攻撃した。
「そっか竜を体に宿らせたから火魔法が強力になっているのか」
「これは身体強化をしなければ今頃死んでるんですよね」
俺はリヒトさんに言うとリヒトさんの方は攻撃を防ぐためにダークホールで飲み込んでいるようだ
がリヒトさんは汗をかいていた。
「これがユート君の本気みたいだねそれなら私も教えてあげる」
リヒトさんが言うと彼女は闇の物体を出した。
「実は私も能力者なんだよね」
「まさかリヒトさんも俺と一緒なんですか?」
「違うよ私は一切魔法なんて使ったことなんてないんだから」
「どうゆうことですか」
「私は能力を使って魔法に見せてただけなんだよ」
「そんな事が出来るんですか?」
俺はリヒトさんが言ったことに驚いていた。
「まさか私にこの能力を出させるなんて本当にユート君は私が見込んだだけの事はあるよね」
リヒトさんが言うと闇の物体を俺に投げてきた、普通に見ればこれも魔法だだがリヒトさんが言っ
た事が本当ならばこれは能力なのかと思って俺は闇の物体をファイヤーブレスで消そうとしたがそれ
は消えないで俺の体に当たった。
「さすがだね今のを食らっても倒れないなんて」
リヒトさんがなにをしたのかわからなかったが俺はすぐに攻撃するために火魔法の最大攻撃をする
ために力を溜めていく。
「なにをしようとしてるのかわからないけどユート君の負けだよ」
リヒトさんに言われると俺は体に違和感を覚えた、なんだこれ体が全然動かなくなったぞ。
「やっと効いてきたようだね」
「俺の体になにをしたんですか?」
俺は体が動かなくなった理由をリヒトさんに聞いていた。
「ユート君にさっき当てたのは毒なんだよ」
「それも貴方の能力なんですかリヒトさん」
「そうだよ普通なら当たった瞬間に効くはずなのに本当にユート君はすごいね」
俺は体が動かなくなると倒れてしまった。
「さて、これをどうしたらいいかな?」
私は勝つ事は出来たんだがユート君に能力者だって事を言ってしまった、それにユート君は今私が
毒を使って苦しんでいるだから私は保健の先生を呼んだ。
「まったく貴女はどうしたら能力者って事を言えるのかしらね」
保健の先生が来るとすぐにユート君の治療をしてくれた、この人は私と同じ能力者で魔法科に潜入していた。
「それでこの子が貴女が言っていた子なの?」
「そうですよあの時に言ったじゃないですか」
「本当にそうならこの子は魔法科に居るべき存在じゃないわね」