表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アウトサイドワールド  作者: ヒサゴ
4/30

アルカディア

一時間程歩いて行くと、森から出て広大な草原に着いた。

少し盛り上がった場所に小さな小屋が建っていた。


《おいっ、此処が俺の住まいだ、入ってくれ。暫く留守だったから、食い物は無いけどな》


《はい、お邪魔します》


彼について中に入ると、雑誌で見たコテージのような内装で、テーブルやイス、ベッドやキッチンと簡素な部屋だった。

テーブルの側のイスに腰掛けるよう促され、俺はそれに従った。


《まずは自己紹介だ。俺はカシム。森でモンスターを倒してアイテムを採取している。職業はハンターって所だな。年は26歳。シムと呼んでくれ》


《俺は妃堂 竜巳、年は16です。先程は助けて頂き有難うございました》


《俺もまさかあんな場所にワンダーが居るなんて驚いたぜ。お前本当に運が良かったな、あの場所はモンスターの食事場所だからな》


《あの…先程も言ってましたがワンダーってどういう意味ですか?俺、何も分からなくて教えて下さい。お願いします》


《俺もあんまり詳しくは知らないんだが、聞いた話しによると、ワンダーとはこのアルカディア以外の世界から呼ばれた者って意味だ》


《アルカディア…やはり別世界なんだ。呼ばれた者と言う事は、誰かが俺を呼んだのですね》


《誰が呼んだかとか、何故呼ばれたとかは俺には分からん。俺の知る限りここ数百年の間、ワンダーの話は聞いた事が無いからな》


《では、前に来たワンダーは元の世界に戻れたのでしょうか?》


《さあ、それは俺にも分からない。何しろ数百年前の話だし、俺も昔賢者が所有している文献を見たって奴から聞いただけだからな。城なら何かしらの情報を得られるかも知れんが…》


《賢者…城…。(何だか昔遊んだRPGの様な世界だなぁ)》


《竜巳これだけは覚えておけ、俺はハンターだからワンダーには友好的だ、利害関係が無いからな。しかし、王族、人外種族、賢者はワンダーを怖れる者が多いそうだ。お前には俺達に無い力があるらしいからな。ワンダーだと言う事は、隠した方が良いだろう》


《はい…。ワンダーの力とはどんな物なのですか?》


《ワンダーとはこのアルカディアの秩序を乱す事が出来る者らしい、例えば俺はハンターだが他の職業にはどんな事があっても変わる事が出来ないんだ。職業によっては別の町に行く事も出来ない人も居るんだ。このアルカディアは職業によって統括された世界なんだ。しかし、ワンダーはどんな職業にもなれる。数千年前の昔現れたワンダーは、黒龍に化けて国を焼き払ったという伝承もあるそうだ》


《何故そのワンダーは黒龍に化け、国を焼き払ったのでしょう?》


《それは誰にも分からない、ワンダーは比較的このアルカディアでは悪い話は無いんだ。しかし、そのワンダーのせいで、頭の良い連中は恐れを抱いているのさ》


《俺はこれからどうするべきなのでしょうか?》


《取り敢えず北の町に行こう。町で情報が得られるかも知れない、まずは装備を整え無いと、この世界では生きていけない。森にいたバンサークルぐらい倒せないとな》


《バンサークル…。そう言えばあの時、最後に俺の方を見て何かを言いたそうな目をしたんです、何だったのだろうか?》


《俺にも分からん。あんな事は初めてだった。お前がこの世界に来た事に関係あるかも知れないな》


シムは何かを考えるような仕草をしたが、すぐに話し始めた。


《取り敢えずお前は、俺の遠縁って事にしておこう。明日町に行って、お前の装備を整えよう。それから修行だ》


シムは大きな欠伸をしながらイスから立ち上がった。


《シム有難うございます。この御恩は一生忘れません》


俺は感謝を込めてシムに頭を下げた。


《困った時は助け合うって俺の信念でな。まぁ、腕を上げたらハンターの仕事を手伝ってくれ、さぁ、明日は早いぞ!早く寝るぞ》


シムの優しさに感謝しつつ、俺はこれから起こる出来事に不安を感じながら、眠りについた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ