表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アウトサイドワールド  作者: ヒサゴ
27/30

マナの真実

俺は朋美の手を取り扉に足を踏み入れた。


すると周りが暗闇になり、目の前に一人の女性が現れた。


彼女は透けて見えていて幻影のようだった。



《竜巳ありがとう、私はマナ。貴方達をこの世界へ呼んだ者、そして私は…数千年前のある日、貴方達の国からこの世界に呼ばれたワンダーです》


《マナがワンダー!!どう言うことなのです、貴方にバランスを守るよう言われ、俺はそれを守ってここに来たんだ、説明して下さい》


するとマナは静かに語り始めた。


《私は遥か昔地球の村で姫として暮らしていました、ある日突然この世界にいたワンダーに呼ばれこの国に来ました。この世界の理で数百年一度、ワンダーが他の世界から人を呼び、そのワンダーに扉を開けて貰えれば、元の世界に戻る事が出来ると言うのです》


《そんな…事が、でも数百年なら俺より前に他のワンダーに頼んだのでは…?》



《もちろん彼らをよび求めました、でも私は一人の男と出会ったのです。私はその男を愛し、この世界にとどまる事を自ら決めたのです。数百年の間、私と彼の種族は穏やかに暮らしていた。しかし、その平和は一瞬にして崩れ去った。人間族が彼の種族を恐れ戦争を始めたのです》


《そんな酷い。穏やかに暮らしていただけなのに》


《私もオーディ様から聞いた事があります。愚かな行いだと嘆いておられました》


《ドラゴンの種族…、人間の種族には彼らの力が恐ろしかったのでしょう。私は彼を装着してこの国の人々と彼の一族を守る為、気力を使い果たし戦いました。でも戦争は無くならなかった…私は徐々に精神を崩壊させてしまった。そして黒竜に変化したまま戻れなくなってしまった。気力を失い精神を崩壊したままの私は、黒竜に変化したまま他国を焼き払って回った。完全に意識が無くなる前に私は結界を貼り、数百年後に訪れるワンダーを待つため、その先の扉で眠りについたのです》


マナは暗闇の先にあらわれた銀色の扉を指差した。


《私は待った…貴方が現れるのを…、竜巳どうか私を殺して下さい》


《‼︎何を言ってるんだ、そんな事…》


《もう時間が無いのです。貴方にバランスを保つようにお願いしたのは、ここの結界を保つ為、もう二度と戦争をおこさない為なのです。そして貴方も気づいているのでしょう竜巳》


そう言うとマナは心臓を指差した。


《……………!?》


《そう、私と貴方達がワンダーと呼ばれる本当の意味を、私達はこの国では放浪者、この世界の秩序からは外れた存在、つまりワンダーとは不老不死なのです。怪我はするけど死には至らない、その為自殺する事も出来ない。ワンダーを殺せる物はワンダーしかいないのです》


《どんな事情があるにせよ…、俺は最初に出会った時貴方の口からその話しをききたかった。だがあの状態の俺では何度戦っても、貴方に勝てなかっただろうけどな。でも元の世界に戻る為にはその最悪な方法しか無いって事だろ…最悪だよな…本当に…》


《竜巳…彼女も可哀想だよ。ただ彼の事を守りたかっただけなのに…自分でも死ねないまま、数百年何て…酷すぎるよ》


《そうだな‥彼女を救うため、元の世界に戻る為にはそれしか方法は無いか…》


俺と朋美はマナを見つめると彼女は穏やかに微笑み消えて行った。


《朋美、このペンダントを持っていてくれ、オーディは俺に何も言わなかったが、防護魔法が備わっている見たいだ。少しでも攻撃を防いでくれる》


俺は朋美の首から、水晶のペンダントをかけてあげた。


《ありがとう…竜巳、絶対一緒に戻ろうね…》


《フラル、君はここから戻ってくれ、今から戦う相手はワンダーだ。君の攻撃は彼女には効かないだろう》


《いいえ、竜巳。私はオーディ様から貴方に協力するように言われています。それに私には回復魔法があります。私は自分の実力は分かってます。連れて行って下さい。》


《ありがとうフラル、危険を感じたら君は逃げてくれ、決っして無理はしないように、俺達はこの世界では不死身だと言う話だ、自分の身の安全を一番に考えてくれ》


そう言うと俺は鍵を銀色の扉に差し込んだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ