魔法少女は恋するオトメ
とりあえず、書きたいの書いたらとんでもないものが出来ました。ふざけすぎ。もうギャグとかそんなレベルじゃない。カオス。てか自己満すぎる話なので心の広い方お読みくださると嬉しく思います。
世界を救ってョ!とくまの可愛らしい人形に羽が生えたような妖精に言われて即座に嫌だ!!!!!と断って一週間過ぎた頃。
好きな人が、私の、好きな人が!!!
大事なことだから三回言うね。
好きな人が!
変な怪物に襲われてた。
「なん、だと!」
私の大好きな、私のクラスの図書委員の三島 透が、変なネチャネチャした水色のナメクジ(に限りなく近いなにか)に襲われているではないか!!!
「今こそ、不思議な力を解き放つ時が来たョ」
キュルンとしたおめめのくまが言う。お、お前の仕業じゃないだろうな!と思いながらも助けるにはそれしか無いのならと藁にもすがる思いで聞いたのに。
「不、不思議な力なの?」
お前が与えてくれる力は根拠のない力なのか!不思議ってなんなんだ!不思議だな〜って思いながら私は開放するのね!その力を!
「そう、不思議な力だョ。君の心のうちに眠る力だョ」
「そ、そんなの眠らした覚えはない!!」
断じてない!!
そりゃちっちゃい時は、将来プリ○ュアになる〜とか、セーラー服で戦いたい〜とか言ってた。言ってたけど、もうそういう無敵☆精神は持ち合わせてない!
「ぐっあああああ゛!」
「みっみしまくん!!」
こんな事で悩んでる内に三島くんが!!!
死んじゃう!
三島くんは今にも水色ナメクジに取り込まれそうだ。
悩んでる暇なんて、ない!
「これを持って唱えるんだョ」
キュルるんとしたおめめのクマ(以下キュルクマ)は小さな鍵を取り出した。銀色で装飾としては取っ手部分がピンクのハートのガラス?が埋め込まれている。
「これを持って唱えるのね」
これが変身アイテムか。
まぁ、まだ、許せる範囲内だ。
なんて唱えるのだとキュルクマをみる。
「『心の扉オープン☆ラブ!ときめきパワー全開!眠から目覚めよ!ウェイクアップ!!☆』だョ」
「………」
一度目を瞑る。
大丈夫。大丈夫よ。三島くんは、、、。ちらりと三島くんをみる。大丈夫、死にかけてるけどこっちをみてないから大丈夫。
よし。
「『心の扉オープン☆ラブ!ときめきパワー全開!眠から目覚めよ!ウェイクアップ!!☆』」
こ、これは!!!恥ずかしい!!しかしこれも三島くんのためだし、今は三島くんはみてないし!
虹色のなにかに包まれたかと思ったら次の瞬間、服が変わってた。髪だってなんか、、、伸びてた。
「何も考えるな私!これは理論的な問題じゃないのだ!科学的根拠は全く持ってない不思議な力なんだから!」
そして、目をそらせ!現実から。決して私はフリフリでキュアキュアな服じゃない。
ピンクで全身まとめられてるからって、ピンク担当なんだ、、、とか思ってない!
これは、そう今回限りなんだから。
「三島くん!今助けるわ!」
なんだか自分が何をすればいいかわかる。不思議だ!
飛んで、蹴って、三島君を吐き出させて。
「『ハートロックオン♡オープン』」
とかなんといって必殺技を決める。
もう、ここまでこれば今の私は無敵☆精神である。
うわぁぁあといい消えていく水色ナメクジを見送ったあと三島くんに駆け寄る。
「三島くん、大丈夫?」
「き、きみは、、、誰だ?助けてくれたのか?ありがとう」
「(同じクラス何だけど、知られてないの!?)私、おおざ…「ストップだョ」え?」
なんなんだクマ、ゴラァ?と睨む。今いいとこなんだよ。助けたことを恩に着せて仲良くする戦法なんだよ!!!!こんな恥ずかしい思いをしてある意味命をかけてってより消費して戦ったんだ、それぐらい美味しいところがあったって!!!!
「名前を教えるのはだめなんだョ。不思議な力が消えちゃうんだョ」
「(そう言われる気がしてたから!さっさと言って何も無かったことにしたかったんだよ!)三島くん!私!」
もういいや、さっさと言っちまえ、と思って三島くんを見ると気絶してた。
「くっそぅうううう!うう゛」
泣ける。
こうして、私は高校生になって魔法少女をすることになる。
毎回なんでか三島くんが襲われて助けて名前を伝えようとしても気絶落ちになること三年。
様々な魔法少女と出会い仲間が増えたり、知り合いの前で戦ってもなぜか顔もろバレのはずなのに気付かれなかったり、世界を救ったり、魔法少女卒業したり、よく助けてくれた魔法少女に似てると言われて(三年間助けた顔だよ!覚えろよ!)距離が縮まったりするのはまた別の話。
なんだかんだハッピーエンドになるんですよ。。魔法少女って。ならないのもたまに見かけますけど。