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番外編年下の恐ろしい従兄弟の経略

私には頭の良い従兄弟がいる。腹黒さは表に出さず裏で色々やっているようです。この間は叔父様にお嫁さんをプレゼントしたとお父様達が聞いてきていました。叔父が全然妻を娶ろうとせず、お祖父様達の悩みの種でしたがあっさり従兄弟が解消してしまったそうですわ。


「お父様、叔父様が結婚するって本当?」


あのお見合いを毛嫌いして、私の父親が持って行くと怒鳴り付けていた叔父様が!


「本当だ!信じられないが招待状が届いた」


お父様もお母様も驚いている。そうよね、あれだけ嫌がれば誰でも不思議に思うわ。


「本当なのよ、私も驚いたわ弟が結婚するなんてあんなに嫌がっていたのに」


招待状が来て見に行けるのを皆楽しみにしている。叔父様の選んだ人がどんな人か興味深々に成るのは仕方がないわ。


「お母様、どんな令嬢」


それからあっと言う間にその日が来た。皆で、叔父様の婚約者を見た時の衝撃は忘れられない。少女です!私よりも年下ですわ!それが叔母に!


「ラ、ラ、ランドル!貴方気は確か!」


お母様が興奮して今にも倒れそうになってます。


「……」


叔父様は無言を貫き、横の少女を心配しています。


「叔母上、お久しぶりです。僕が叔父上にプレゼントしたお嫁さんです。可愛いでしょう」


甥の、シルバールの姿を見たお母様の顔色が悪くなっていきます。


「シ、シルバール!貴方がこの子を?」


従兄弟のシルバールが笑顔で肯定します。お母様は、従兄弟に何故か敵いません。弱味でも握られているのだと私は思っています。


「プレゼントですよ。リーシャ挨拶してね、君の義姉になる人だよ」


「初めましてリーシャ・サンドリヨンですよろしくお願いします」


にっこり笑って挨拶をしてくれました。小さい少女を結局無視できず、お母様は挨拶を返していましたが、気分が悪いといい部屋に消えて行きました。その後私の近くに来た従兄弟が笑顔で言います。


「リーシャと仲良くしてね。君も年の差婚憧れるだろ」


従兄弟は、私の好きな人が誰か知ってる?


「……」


びっくりして、声が出なかった私の耳元で従兄弟が囁きます。


「王弟殿下のお嫁さんになりたいよね。僕の言う事聞いてね」


それから従兄弟に特訓させられ、無事王弟殿下のお嫁さんになりました。感謝はしていますが、彼の趣味を内緒にしていたのは酷いです。まあ、幸せですけどやっぱり従兄弟には敵いません。


従兄弟が成人するとお嫁さんを貰いました。叔母が従兄弟のお嫁さんになった時は驚きました。不思議と反対する人がいません!きっと怖い従兄弟は、叔母と結婚する為に沢山の人達の弱味でも握ったんだと思いました。でも、周りも幸せそうなのでこれで良いかなとも感じています。
















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