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番外編息子の恐ろしいの学友

今私は息子の学友である伯爵家の継子に脅されている。王宮に遊びに来た学友を紹介されたが息子が席を外した隙に側に来て衝撃の一言を言い放った。


「陛下お願いがあります。聞いてくれないと王妃様にラナリナ様との事バラしますよ」


何故知ってる!誰にも分からないはずだ!移動には魔法使いを内緒で使っているので知らないはずだ!


「一体何のことだね?意味が分からないが」


誤魔化してみたがもの凄い笑顔見せられた。背筋が寒くなる。


「陛下、無駄な事はしない方がいいですよ。僕は容赦しませんから」


こんな腹黒な子供は初めてだ。見た目と行動が別だ!獰猛な魔獣に狙われた人の様に無力な自分を感じる。


「何が望みなんだ?何をさせたい?」


そう答えると嬉しそうに、今度は本当に楽しそうに笑った。


「僕も幸せになるし、陛下も幸せになれますよ」


その言葉を残しその日は帰って行ったが息子が伝言を聞いていた。


「父上、シルバールが後でお願いに来ます、と言ってましたよ」


「そ、そうか分かった。彼とは仲がいいのか?」


私の様に脅されていないか不安になったので聞いてみた。


「シルバールは頭良いんだよ、何でも出来るんだ。何時も助けて貰っているよ」


息子の前では腹黒な部分は見せていないようだ。騙されているのだろうか?


「そんなに優秀なのか?」


息子の側近としては良いのかも知れない。


「そうだよ、誰もシルバールに敵わないんだ。内緒だけど宰相のザンデードがシルバールに土下座してた」


土下座!あの男がか!信じられないが嘘を吐いている様子ではない。やはり怖い子だ逆らうのは止めておこう。


「その事を誰にも話しては駄目だぞ」


腹黒な所を知らない方が幸せだろう。


「分かっているよ父上」


それから色んな事があったが、彼の望みを叶えると私にも大きな見返りをくれた。私が愛したラナリアを王妃にしてくれた。根回しも完璧で、元王妃も好きだった男の元に降嫁して幸せになった。怖い子だが知り合いになって悪くない人生を送らせて貰えた事は感謝出来る。幸せを手に入れられた私は幸運だろう。






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