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番外編可愛い息子だった?

時間ができました。

旦那様から託され養育した息子は可愛かった。元々旦那様は前世の私の夫に似ていたが、大きく育っていく息子は前世の夫そっくりでドキリといつもさせられる事が多くなってきた。


「お母様、大きくなったらお嫁さんになってね約束だよ」


「まあ!いいわありがとう嬉しいわ」


可愛くお願いされていいわ、と思わず言ってしまった。大きく目開いてうるうるやられたら敵うわけがない頭も良く教えた事を考え自分で判断する能力も高く賢い子に育ってくれている。


「ふふ、可愛いわ」


血なんて繋がっていないけれど、私の事を慕ってくれる良い子だわ。ますます可愛くて困るわ。スキンシップの激しい子だけれど、少し大きくなった時に旦那様の愛人の一人から私と血が繋がっていないと聞いて、ショックを受けていた。


「…お母様、僕はお母様の子供じゃ無いって本当なの?」


この子を泣かせるなんて酷いわ!意地の悪い人達ね!昔私も同じ事したけれど今は改心した新しい私よ!


「誰から聞いたの?ほら、涙を拭いて可愛い顔が台無しよ」


泣き顔も可愛いけど、この子を泣かせるなんて許せないわ!そろそろ旦那様も飽きてきた所だから、新しい愛人に変える様に言わなくては!


「お母様、僕の事好き?」


「もちろん!大好きよ!」


そう言うと、にっこり笑って抱きついてきたので抱きしめると嬉しそうに笑ってくれた。


「お母様、僕がずっと守って幸せにしてあげるね!」


「嬉しいわ!優しい子ね」


八歳になったので王都の学校に行く事になった。


「僕頑張るからね、待っててね」


とっても出来た息子だと喜んでいたが、学校に行き手紙とプレゼントは届くのに七年間帰って来なかった。十五歳の成人になって帰って来た息子に、まさか幼い頃の約束を実行されるとは思っていなかった。


「母上、約束通り僕のお嫁さんだね逃がさないよ」


「……!!」


「早く僕の子供を、生んで下さいね」


「…!!うっ!」


めちゃくちゃ凄い笑顔で言われました。一晩中相手をさせられて声もでません!どうしてこんなことに!


「大丈夫、父上にも陛下にも話が言ってあるから今日から僕の妻だよ」


「……」


後から本人から聞いたのですが、陛下に宰相様王妃様の弱味を握っているから文句を言う貴族もいないそうです。弱味?とても賢い子に育っているようです。舞踏会にも二人で行こうね、と言われました。こんなはずでは無かったのですが逃げられそうにもありません。育て方を間違えたのでしょうか?








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